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中国が死者数を虚偽報告と米報道。アジアで大規模感染の可能性も

世界全体の新型コロナウイルスの感染者が1日、90万人を超えた。死者は4万7千人を超えている。感染者は前日の3月31日に80万人を上回ったばかり。コロナが猛威をふるうなか、第一に集団感染が確認された中国が、死者数と感染者数について中国当局が虚偽の報告をしていたと結論づける報告書をアメリカの情報機関がまとめたという驚きのニュースを共同通信米ブルームバーグなどが報じた。同情報機関は先週、報告書をホワイトハウスに提出したという。


コロナ「収束」は程遠いのか?

米ブルームバーグによると、虚偽報告の報道は、3人の政府高官の話に基づくものだったという。中国政府の衛生当局は3月14日時点の記者会見で「感染状況は確実に好転している」と発表。中国全土で退院する人が増えていることなどをあげ、収束への自信を見せていた。

しかし中国では、これまで無症状の人を感染者数に含めておらず、2月末時点で無症状の感染者が約4万3千人いたことが香港紙の報道で明らかになっている。無症状の感染者がほかの人に感染を拡大してしまう確率は、有症状の人と大差がなかったといった事実も中国の研究チームの調査でわかっており、さらに感染は拡大していてもおかしくない。感染者を過小報告し、収束をアピールしていた可能性がある。

各国は感染拡大止まらず

フランスでは、国内の感染者が約5万7000人、死者が4000人に達したと発表した。死者は前日から500人以上も増えた。死者数が4000人を超えたのはイタリア、スペイン、アメリカに次いで4カ国目となる。イタリア、スペイン、アメリカの3カ国は感染者が10万人を超えている。とくにアメリカでは20万人を超えており、依然として深刻な状況だ。

WHO「アジアの収束は程遠い」

NHKによると、日本などアジア地域を管轄する世界保健機関(WHO)の責任者は、パンデミックの中心地がアメリカやヨーロッパに移ってきていると見られていることについて述べた上で、「アジア地域での感染拡大も、収束には程遠い状態にある」と述べたという。世界でパンデミックが続いている限りは、アジア地域で大規模な感染拡大が起きる可能性があるとして、改めて対策を呼びかけている。

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source:共同通信日経新聞テレ朝newsNHK

image by:S.O / Shutterstock.com

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