NYのジムから届いたメールに学ぶコロナ休業中に経営者がすべき事

shutterstock_741417301
 

新型コロナウイルスの流行拡大により、様々な業種の多くの店舗が休業を余儀なくされています。辛く歯がゆいこの時期、経営者は手をこまねいているしかないのでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、とあるジムが顧客に送ったメールを紹介しつつ、「コロナ禍の中でもできること」を記しています。

コロナ禍の中でも出来ること

コロナ禍で、さまざまな業種がダメージを受けています。その中でもやれることはあるはずです。お客様への連絡ということもその一つでしょう。一通のメールからそんなことを考えさせられました。今回は、そのメールをご紹介します。

一通のメール

WEBコンサルタントの野田亜友弓さんからメールが届きました。野田さんは3年間アメリカに住んでいて、つい先頃帰国されたそうです。そのアメリカで子供さんが通っていた地元のジム(体操教室)からのメールが紹介されています。その内容があなたのお店でも参考になるかもしれないと思い転載することにしました。以下が、そのジムからのメールです。翻訳は野田さんによります。

私たちはいままで対面したことのない試練の真っただ中にいます。このような状況ですが、あなたが元気でいる事を願っています。

 

ご存じのとおり、CDCの推奨事項と連邦のガイドラインに従って、私たちの店舗は一時的に閉鎖されています。

 

生活の混乱、および健康と供給の恐怖に加えて、私たちのほとんどは財政的な打撃を受けています。

 

特に大きな打撃を受けているのは、私のような「地元で家族が経営し、この時期に閉鎖を余儀なくされたビジネス」だと思います。

 

●●は夫と私自身が所有しており、私たちの非常に控えめな生活の主な収入源です。

 

これは私たちにとって大きな損失となるでしょうが、忠実なお客様の継続的なご愛顧により、これまで以上に強くなると信じています。

私たちと一緒に「そこにいる」ことができるなら、あなたの子供のクラスをやめないでください!再稼働して3月からのクラスがなんらかの形で完成するまで、料金は請求されません。

また、見逃せないイベントもいくつかあります。

 

  1. 教室が再開されたら、5月末にFun Meetが開催されます。
    これは、生徒たちが毎年楽しみにしている年末のイベントです。
  2. 楽しいクラスやキャンプがいっぱいの夏のスケジュールを公開します!
  3. 私達は体育館の掃除に励んでいます。
    私たちはジムの隅々とすべてのマットのすべての面を掃除しました。ジムの器具をバラバラにして掃除しました。あなたが戻るジムは、清潔で衛生的なことは間違いありません。
  4. あなたの子供が愛するジムに新しい楽しい器具を追加します!

 

私たちはあなたに、私たちがあなた一人一人にどれだけ感謝しているか、そしてあなたが私たちの祈りの中にいることを知ってほしいだけです。

 

あなたの子供が活動を続けるために練習を続けるように励ましてください。

 

FacebookページまたはWebサイトでも新しい更新を確認してください。

 

私たちはあなたがいなくて寂しいです。そして本当にすぐにあなたに会うのを楽しみにしています!

いかがですか。このメールを読んで、何かお感じになられますか。

感じたこと

私は、このメールから3つのことを感じました。

それは、

  • お客様リストの管理力
  • お客様に訴える力
  • お客様に利用していただける理由

です。まず「お客様リスト」ですが、このジムは日頃からお客様のリストをしっかりと作って管理していたに違いありません。そうでなければ、今回のような一斉配信はできません。あなたのお店はいかがでしょう。今すぐにお客様にメールを一斉配信できる状態になっているでしょうか。メールアドレスを集めたり、リストにしておくことが大切だとは分かっていてもついつい忙しさを理由に中途半端になってしまっているのでは。もし、そうだとしたら今がチャンスです。コロナ禍でたっぷりと時間があります。この機会に、「顧客リスト」をしっかりと整理、更新しましょう。

つぎに「訴える力」です。今回紹介したメールには、お店の「思い」が感じられます。お客様を大切に思っている姿勢も感じられます。すごいのは、そうした「思い」を感じさせる文面を作ることができることです。しかも、すぐにメールを送るという行動を起こしています。経営者の危機感もあるでしょうが、日頃からお客様とつながろう、大切にしようと思っていなければこのメールは出せません。もちろん、あなたにも「思い」を伝えるメールが作れるはずです。すぐにでも、お客様に「思い」をこめてメールを届けられてはいかがでしょう。

print
いま読まれてます

  • NYのジムから届いたメールに学ぶコロナ休業中に経営者がすべき事
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け