小学校で初のクラスター発生。自粛が水泡に帰した3日間の登校日

2020.04.23
by MAG2NEWS編集部 NK
shutterstock_1205616886
 

富山市の教育委員会は22日、市立神明小学校で児童3人が新たに新型コロナウイルスに感染したことを明かしたと、朝日新聞などが報じた。児童3人は15日に感染が確認された児童や21日に感染が確認された担任の教諭と同じクラスだったという。同小学校では、安倍首相が緊急事態宣言を発令した後の4月8〜10日に臨時休校に向けた「登校日」を設けており、この間に感染が広がり、クラスターが発生したと見られている。


初の小中学校でのクラスター発生

富山市の市立小中学校では、3月1日に一斉休校し、3月16日に再開。春休みを挟み、4月1日から新学期がスタートした。しかし4月7日に市内の中学校で生徒の感染が確認されたことにより、4月13日から再び一斉休校となった。市は一斉休校の発表から3日間の登校日を設けており、この間に感染が広がったと見られている。文部科学省によると、小中学校でクラスターが発生するのは初。

いつ再開するか? 世界の動きは

国内人口のおよそ3分の1が集中し、もっとも多い感染者を出していたオーストラリアのニューサウスウェールズ州では、5月から学校を段階的に再開させる。新規感染者が6人と急激に減少していることから判断したという。

また、朝日新聞によると、ニュージーランドでも学校を再開するとしている。感染者数は3月26日に283人となり、4月5日には1000人を超えたが、4月20日には1440人と感染のペースが抑えられている。感染経路の大半を追えているため、再開に踏み込んだとされる。さらに緩和するかどうかは2週間後に決めるという。

print
いま読まれてます

  • 小学校で初のクラスター発生。自粛が水泡に帰した3日間の登校日
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け