富山市の教育委員会は22日、市立神明小学校で児童3人が新たに新型コロナウイルスに感染したことを明かしたと、朝日新聞などが報じた。児童3人は15日に感染が確認された児童や21日に感染が確認された担任の教諭と同じクラスだったという。同小学校では、安倍首相が緊急事態宣言を発令した後の4月8〜10日に臨時休校に向けた「登校日」を設けており、この間に感染が広がり、クラスターが発生したと見られている。
小中学校で初めてのクラスターが発生しました。富山市立神明小学校の10歳未満の児童4人と担任の20代の女性教諭の感染です。13日から休校中ですが、4月6日の始業式、8日~10日の登校日に感染が広がったようです。#小中学校で初のクラスター https://t.co/L0XMobZh6h
— 朝日新聞教育班 (@asahi_school) April 22, 2020
初の小中学校でのクラスター発生
富山市の市立小中学校では、3月1日に一斉休校し、3月16日に再開。春休みを挟み、4月1日から新学期がスタートした。しかし4月7日に市内の中学校で生徒の感染が確認されたことにより、4月13日から再び一斉休校となった。市は一斉休校の発表から3日間の登校日を設けており、この間に感染が広がったと見られている。文部科学省によると、小中学校でクラスターが発生するのは初。
いつ再開するか? 世界の動きは
国内人口のおよそ3分の1が集中し、もっとも多い感染者を出していたオーストラリアのニューサウスウェールズ州では、5月から学校を段階的に再開させる。新規感染者が6人と急激に減少していることから判断したという。
また、朝日新聞によると、ニュージーランドでも学校を再開するとしている。感染者数は3月26日に283人となり、4月5日には1000人を超えたが、4月20日には1440人と感染のペースが抑えられている。感染経路の大半を追えているため、再開に踏み込んだとされる。さらに緩和するかどうかは2週間後に決めるという。