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東大タレントが伝授。子どもの自宅学習をうまく進める8つのコツ

緊急事態宣言が全国で出され、子どもたちの学校も一斉休校になりました。14日にはほとんどの県で宣言が「解除」されたものの、まだ解除の目処が立たない大都市圏では学校再会まで今しばらく時間がかかりそうです。さらに新型コロナの第二波がくれば、再び休校になることもあり得る話ではないでしょうか。メルマガ『木村美紀が明かす家庭教育の秘策』の著者で東大タレントの木村美紀さんは、まだ自宅で学習せざるを得ないお子さんをかかえる親御さんたちのために、自宅学習をうまく進めるために「8つのサポートのコツ」をメルマガで伝授しています。今からでも遅くない、自宅学習で「負けない」方法とは?

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子どもが自宅学習を進めるにあたって親ができる8つのサポートとは

急に一斉休校となると、親は仕事を休まなくてはいけなかったり、子供の預け先を探さないといけなかったり、苦労することもあるかと思います。長期間の休校となって、子どもは自宅学習をすることになる場合もあり、自宅学習の必要性が増してきている状況ではないでしょうか。

そこで、今回は、自宅学習のポイントについて考えてみたいと思います。

これまでは学習のことは学校や塾に任せきりだったご家庭も、親が仕事を休んで自宅で一緒に過ごすことになって、子供の学習についてもフォローする必要性が出てくる場合もあるでしょう。

親は、どのように子どもに接していくとよいのか、考えてみましょう。

1、生活リズムを守る

休校になると、早起きして学校に行かなくなるので、いつもより長く寝ることができます。睡眠不足だった親も、仕事が休みになって睡眠時間を増やすかもしれません。

睡眠不足を解消することは、体調を整える上でも大切なことですが、寝る時間と起きる時間にはくれぐれも気を付けましょう。

夜更かしをして、遅くまで好きなことをやっていて寝るのが遅くなると、自然と起きる時間もつられて遅くなっていき、昼過ぎまで寝ている、という生活サイクルになりかねません。

昼過ぎまで寝てしまうと、太陽を浴びる時間も少なくなり、朝ごはんを抜くと朝食と昼食が合体して、1日2食になってしまうかもしれません。ゆっくり遅めのブランチを食べたら、あっという間に夕方になり、日光は暗くなって、夜を迎えます。

こうした生活サイクルに一度なってしまうと、そこから改善するのが難しくなります。寝て、起きて、食べて、の繰り返しで、あっという間に一日が終わってしまい、その日のうちにやりたいことができなくなってしまうでしょう。

たまには甘えたくなる気持ちもあるかと思いますが、できるだけいつもと同じ生活リズムを守るようにしましょう。

理想は、普段の学校のスケジュールと同じ時間割りを目安に過ごすことです。

朝起きる時間も一緒、朝ごはんを食べる時間も一緒、
午前中に勉強する科目も一緒、お昼ごはんを食べる時間も一緒、
午後に勉強する科目も一緒、日光を浴びている時間も一緒、
夕ご飯を食べる時間も一緒、寝る時間も一緒。

おそらく数日の休みであれば、生活リズムが大幅にずれる可能性は低いですが、数週間もの休みになった場合は、生活リズムがだんだんずれていって、その後で元に戻すのが大変になってしまいます。

何を勉強するか、を考える前に、まずは生活リズムを見直して、いつ勉強するか、という環境を整えることが大事ではないでしょうか。

生活リズムがくるってしまうと、体調も崩れやすくなるので、体調第一で、ムリのない範囲で生活していきましょう。

もし夜型生活になってしまった場合は、なるべく早く親の手をかりてでも、生活リズムを少しずつ戻しましょう、夜眠くなくても、電気を消して、何もしないでベッドに入るようにするだけでも、少しずつ寝る時間をコントロールできるようになるのではないでしょうか。

朝は目覚まし時計をかけて、親がいつもと同じ時間に朝ごはんを作って、まだ眠いと言っていても起こして、一緒に朝ごはんを食べる。まだ寝かせてあげたいと思う気持ちが強まることと思いますが、バランスを見ながら、体調を優先して、起きる時間もサポートしてあげましょう。

もちろん体調が悪いときは、むりやり起こす必要はありません。体調が回復するまでは、ゆっくり休ませてあげることも大事です。

このように、生活リズムをできるだけ守って、親が子どもの時間割を把握して、それを参考にしながら、一日の過ごし方をさりげなくサポートしてあげられたらいいですね

2、リビングなど一緒に学習できるスペースを確保する

第二に、どこで学習するか、という環境づくりが大事です。

普段は子ども部屋で勉強していて慣れているなら、子ども部屋でもいいですし、目の届くところにいてほしいと願うなら、リビングでもよいでしょう。自宅の中で、どこのスペースが最も自主学習に適切か、あらためて見直してみましょう。

我が家では、年齢が小さいころは、リビングで、ドリル、お絵かき、ブロックなど、親と一緒にやっていました。親がそばにいてくれるという安心感は子どもにとってもありますし、子がそばにいてくれるという安心感は親にとってもあることでしょう。

ただそばにいるだけではなくて、親も一緒に参加する時間も重要です。子供が強制的にやらされているのではなく、親も一緒に楽しんでいるという雰囲気づくりをすることで、子供も学習がきらいなものから好きなものに変わります。

親のことが大好きな子どもであれば、親がしていることをマネしたくなり、それが子どもの成長につながっていきます。親が楽しそうにやっている姿をみせることで、それを子どももマネして、できなかったことができるようになっていくのです。

我が家の場合は、子どもが小学校高学年になる頃から、だんだんリビングから子ども部屋での勉強に切り替わっていきました。小学校高学年になると、テストなどでも必要な集中力を身に付ける必要があるので、リビングで親子一緒に会話をしながら楽しむ学習スタイルとは変わってきます。子ども部屋にて1人で静かに机にむかって学習するトレーニングも大事で、年齢に応じて、学習する場所が変化していきました。

子供部屋の机に、イスを2つ持ってきて、親子で一緒にやるのもありです。机にむかって紙とシャーペンをもって学習する姿勢をはやく身に付けたい場合、子供部屋ではやくからモードを切り替える習慣をつけておくとよいでしょう。

こたつのような低い机で学習するのが好きな子どもの場合、イスに座らずに地べたにお尻をつけることになりますが、姿勢に注意しましょう。リラックスしながら楽しくできる一方、骨格形成が重要な成長の時期に、間違った姿勢で余計な負担をかけることのないように注意です。

このように、どこで学習するか、という場所については、各ご家庭で何を大事にするかという方針によって最適な場所が変わるので、
リビングが一番とか、子ども部屋が一番とか、断言することはできません。

親子の関係性、子どもの性格、子どもに身に付けさせたい習慣など、親がいろんなバランスを考慮して、子どもに最適な場所を提供してあげることが、大事なのではないかと思います。

3、学習ペースをコントロールする

自宅学習となると、学校のように決まった時間割がないので、いつまでに何を終わらせなくてはいけないか、ある程度は家庭でコントロールすることになります。

親切な学校では、学習スケジュールまでたててくれる所もあるかもしれません。その場合は、学校が示してくれたスケジュールを目安にしましょう

ただ宿題がポンと出された場合だと、しっかりした年齢のある程度高い子供なら自分で計画できますが、まだ小さいうちは親が一緒に計画してあげるといいですね。

長い期間にわたる場合、国語を3日間、その次に算数を3日間・・・といったように科目ごとにまとめてやる方法よりも、1日の中で国語、算数、社会・・・と少しずついろんな科目に触れる方が、脳のいろんな場所への適度な刺激が毎日あってよいのではないでしょうか。

学校の時間割が、1日の中でいろんな科目に触れるようになっていますが、それもきっと学習の効果を考慮した上で意味のあることであるはずなので、それにならって参考にしていくのがよいと思います。

今日という1日の中でやることを決めて、親がみてあげましょう。もし終わらなかったら次の日の量を調節することも必要で、軌道修正しながらペースを保つのも現実的な方法ですね。

もし3日間なにもしないでさぼったとしたら、親が何もいわないと、本当に放置しっぱなしにする可能性もあるので、4日目に親が「今日はこれもやろうね」と導いて追加していきましょう。

普段できない遊びをとことんやるのも子どもは楽しいだろうと思いますが、学習も遊びの一つとして、うまく取り入れられるといいですね。

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4、親が先生のかわりに採点する

ドリルをやったり、ミニテストをやったりすると、どれだけできたかな、と子供はワクワクして、先生が採点してくれるのを待つこともあるかもしれません。

まだ年齢が小さいうちは、人から評価してもらう機会がとても大事。がんばったら、「えらいね」と褒めてもらうだけで、またがんばってみよう、という気分になります。

小さい子供にも、承認されたいという欲求があって、難しいことでもがんばってできるようになったことを認めてもらいたい。採点してもらうということは、認めてもらうこと。ぜひ親が先生のかわりに採点してあげましょう。

学習内容を教えることは、親によって差がうまれますが、採点をすることは、どの親でも平等にできることです。採点をするにあたっては答えが用意されているので、答えと照らしあわせるだけなら、誰でも同様にできます。

知らない人に採点されて結果を受け取るよりも、そばにいる親に採点してもらって声をかけてもらう方が、自分のことをきちんと見てくれる安心感もあって、子供にとっては喜ばしいことではないでしょうか。

採点してみて、たとえ結果が何点であっても、子供のがんばりをしっかり認めてあげましょう。

採点して褒めてあげる上で大切なのは、「完成度だけでなく、伸び幅も認めてあげる」ことだと思います。

もし完成度を認めて褒めるのであれば、100点なら思い切り褒めることができますが、90点なら完成されていないということになり、まだできなかった残り10点が気になってしまい、「なんであと少しできなかったの?」という気持ちが芽生えてしまう。

一方、伸び幅を認めて褒めるのであれば、90点をとったとしても、昨日なら全くできなくて0点だったのが、1日で習得して90点まで伸ばせたということになり、伸び幅の90点に目がいって、「よくできるようになったね」と前向きな気持ちになれる。

昨日80点だったのが今日90点になった場合と、
昨日30点だったのが今日60点になった場合とでは、
今日の点数だけみたら60点より90点の方がすごいですが、
伸び幅を比べたら今日60点の方がすごいという考え方もできます

いろんな見方があるので、子どもの良い所をみつけて、がんばった所を褒めて伸ばしてあげましょう。

5、家族で得意科目を分担して子どもに教える

学校で授業がおこなわれなくなった今となっては、家で先生のかわりに親が授業をするか、オンライン教材などを利用して学習を進めるか、などの学習方法が考えられます。

教えるのが得意な親であれば、自分で教えるのも楽しそうです。小学校までの簡単な内容であれば、親でも教えられることが多いでしょう。小学校高学年レベルになると、昔と今では教育内容が変わっていますし、親が教えるのが意外と難しいこともありえるかもしれません。

父と母がそれぞれ得意分野を分担して教えるのも効果的ですね。例えば、歴史が好きな父は社会を教えてくれて、語学が堪能な母は国語や英語を教えてくれて、年上の兄や姉は算数を教えてくれる。

そんなふうに手分けして教えてもらえば、教えてもらう側もいろんな教え方をしてもらって飽きないし、きっと楽しめるのではないでしょうか。

親や兄、姉のことも尊敬して憧れる気持ちが強くなるし、家族に教えてもらうのは一石二鳥だと思います。

我が家でも、父と母の得意分野は異なっていました。ざっくりいうと、父は理系科目、母は文系科目が得意だったので、それぞれの得意科目を主に教えてくれることもありました。

また祖父は数学の教師をしていたので、祖父から数学を徹底的にみっちり教わることもあって、今でもその記憶が残っています。

家族で一緒に学習をすることで、映像記憶とともに印象に残り、学習自体を楽しめるようになるのではないでしょうか。

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6、オンライン教材を利用する

現在では、一斉休校のニュースを受けて、様々な企業が無償でオンライン教材を提供してくれています。ネットで検索したら、たくさんの無料オンライン教材がヒットします。気になる方はぜひ検索してみてください。

教育系に強い大手企業も参入してくれています。自分が安心して利用できるオンライン教材を探してみましょう。年齢や学習到達度に応じて適切な教材は変わってくるので、今の自分にベストな教材を選ぶことが大事です。

家族が家で教えるだけではフォローしきれない内容を学ぶもよし。
家族が家で教えるにあたっての教材を手に入れるのもよし。
子供が1人ですいすいと授業動画を見て学ぶのもよし。
電子書籍やプリントのPDFを手に入れるのもよし。
オンライン英会話にチャレンジしてみるのもよし。

いろんな活用法がきっとあるでしょう。

普段は有料の教材が、今は期間限定で無料開放されていることもあり、子供たちにとっては気軽に体験できるまたとないチャンスですし、企業にとっては大きな宣伝効果となるチャンスでもあり、双方にとってwin-winの関係にあるナイスアイデアです。

これをきっかけに、オンライン教材の良さに目覚めたら、期間限定の無料開放が終わったあとでも続けてみたいと思うかもしれません。

昔は机にむかって教科書や問題集をひらくだけの勉強が、今はムービーやタブレットなどを活用して三次元的に楽しめる勉強も増えて、学習ツールが多様化されてきました。時代の波にのって、最新の学習ツールを使わない手はありません。

そういう意味では、アナログ世代の親よりも、デジタル世代の子の方が、オンライン教材の活用は得意だと言えるかもしれません。

ぜひ子どもがやりたいと興味を示したものがあれば、試してみましょう。家でもどこでも、いつでも好きな時間に勉強ができるのは便利ですね。

7、ネット自習室を利用する

最近では、ネット上に自習室を作ったサービスがあるそうです。各自がスマホなどで学習机の手元をうつし、オンライン上で勉強している様子を公開して共有することで、自習室のような環境を作るというものです。

人の目がないと集中して勉強ができないタイプの子にとっては、自分もちゃんと勉強しなきゃと自分を律することができて、ネット自習室は効果的かもしれません。

また学習の様子を親がオンライン上で確認することもでき、仕事などでずっと一緒に家にいられない親にとっては、安心材料となることでしょう。

ネット自習室では、顔までうつす必要はないので、個人情報やセキュリティの面でも不安は払しょくできますし、顔出しに抵抗がある人でも気軽に参加できそうです。

家の中で、1人で勉強する気になかなかならない人や、1人で勉強するにはさびしくて気乗りしない人には、背中を後押ししてくれる場となることでしょう。

昔にはなかった最新の学習ツールをこうして活用することで、新しい学習の可能性が広がりますね。活用したことのない人も、ぜひ一度試してみる価値ありです。ぜひネット自習室を検索してみてください。

8、学校の友達との交流をはかる

自宅学習といっても、家にいて一人で学習を進めるよりも、学校の友達と交流をはかりながら学習を進める方が効果的。

学校の友達と長い間会えないのはさみしいし退屈だけど、今はLINEのビデオ電話なども無料で使えるし、顔をみながら電話を通じて会話をすることも簡単です。

「今日はこの宿題やったよ。そちらは調子どう?」
「こちらも同じ宿題やったよ。ちゃんとできたよ」
「宿題に出てきた〇〇って、この前の授業で先生が言っていたことだよね」
「うん、面白かったからよく覚えているよ」

そんな他愛もない会話こそが重要だったりすると思います。学習を続けていくには、仲間が大事だから。

友達が一緒にやっていると、自分もやらなきゃという気持ちになるし、
友達に先を越されると、なんだか悔しくて自分も追いつこうとするし、
友達より上手にできると、嬉しくて教えたくなるし、
友達がいることでおこる相乗効果は絶大です。

学校という場では会えなくても、コミュニケーションをとり続けることで、学校にいる時のような精神状態を保って、いろんなことに前向きになれる。切磋琢磨してお互いを高め合える友達がいたら最高ですね。

休校だからといって家に一人でこもって連絡を断ち切るのではなく、学校の友達とうまくコミュニケーションをとり続けられるように、環境を作ってあげるのも親ができることの一つではないかと思います。

さて、自宅学習という課題が出てきた今の時期ですが、自らの学習意欲を刺激して自主性を高めるチャンスだと思って、普段やっていなかったようなことにもチャレンジしてみたり、今までの習慣を続けてみたりして、有意義な時間が過ごせるといいですね。

学習というのは、誰かに強いられてやるものだと苦痛になりますが、自ら積極的に興味を示せば楽しいものになります。

学習は、今までできなかったことができるようになること。そのステップの一つ一つが成長につながっていきます。

子供の成長を願う親にとっては、これから社会へ出ていくために、できることを増やして、いろんなことを学んで役立ててほしいと、そんな気持ちでいるのではないでしょうか。

学習は、成長。大人にとっては当たり前にできることでも、子供にとっては未知の世界。子供が一つ何かを覚えてできるようになると、嬉しいものですよね

お子さんがすくすくと順調に成長して、いろんなことが少しずつできるようになって、お子さんの世界が広がり、いろんな可能性が芽生えますように。

そのためにも、親が自宅学習をサポートしてあげるのは、とても大事なことだと言えるのではないでしょうか。

大変な時期ですが、今できることを一人一人がやって、未來へ進んでいけることを願っております。

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image by:Shutterstock 

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