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あの国が攻めてくるかもしれない今、自分の身を守る為に必要な事

例えば天変地異や原発事故、さらには中国による香港への国家安全法の導入に見られるような、他勢力による「人権の侵害」等々、私たちが巻き込まれる可能性のある「有事」は数多く存在します。そしてそれらに対応できるよう日々備えておくことは、決して大げさな話してもありません。では、具体的には何を準備し、どういった知識やスキルを身につけておくべきなのでしょうか。今回のメルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』では米国公認会計士でフリー・キャピタリストの午堂登紀雄さんが、個人が身を守るためには何が必要となってくのかを考察しています。

香港動乱に思うこと

中国の全人代で可決された香港への「国家安全法制」導入の問題。細かい法制は決まっていないとはいえ、なぜ日本はもっと大きな声で批判の声をあげないのか。習近平国家主席の訪日の前に刺激をしたくないということなのでしょうか。

しかし日本は香港問題に断固として批判しないといけない。でないと、ウイグルやチベットでの弾圧を認めるようなもの。今でも尖閣諸島近海で挑発を繰り返しているというのに。

そしてもし、こんな人権侵害国家のトップを国賓で招けば、日本の民主主義への姿勢を疑われる。

それで読んだ下記のコラムになるほどと思いました。私が国家安全保障問題に関心があるのは、つまりこういうことなんだろうなと。

日本も他人事でない「香港騒乱」の歴史的ヤバさ チベット系日本人が訴えたい世界情勢の現実

中国が世界の覇権国になれば、共産主義を求められ、人権が否定され、思想や宗教は弾圧され、なにより表現や結社の自由も徹底的に制限されることが考えられる。

世界の秩序がどのように推移していくのかを見極めることは、ビジネスパーソンにとって欠かせない知見となる。自分たちの未来と自由を守るためにも、国際問題から目を離さないことだ。

弾圧だけでなく、シリアの内戦などもそうですが、自分の自由が奪われ、なすすべもなく誰かに蹂躙されるという事態だけは避けないといけない。

自分には関係ない?いやいや、原発事故で家も土地も奪われた人がいる。水俣病などもそうでしょう。

国家も企業も個人も保身のためにウソをつく。だから自国の国家が言うことすら疑ってみること。メディアの言うことも鵜呑みにしないこと。

そして個人が自分を守るためには何が必要なんだろうかと考えてみました。

■保険に入る

まずはこれ。たとえば私の自宅は火災保険フルパッケージで加入。重量鉄骨なので耐震構造的な問題はなかろう と地震保険には入っていませんが、水没エリアなので水害保障に入っています。それと自分と自分の家族が誰かを傷つけた場合の個人賠償責任保険にも3億入っています。

自動車保険は対人無制限と弁護士特約をつけて、その他は削っています。自分は無茶な運転をしないので、たとえば対物や搭乗者傷害などは金額を減らしています。さすがに何億もの保障は必要なかろうと。

弁護士特約は結構重要だと思っていて、なぜならきっと相手は過失を認めないし、無保険の人もいるからです。私も以前、都内を運転中に横をこすられたことがあります。複数車線のカーブで、相手が車線をはみ出してきたからです。

しかし相手は過失を認めず、5対5を要求。もちろん相手方の保険会社もグルです。保険料を払いたくないですからね。

当時はドライブレコーダーなんてなかったですから、事故の状況を図面にして出したものの、やはり相手は譲らない。頭にきて新宿にある交通事故紛争処理センターに持ち込み、相手方の保険会社の担当者を呼び出してもらいました。

それでも平行線なので、当事者を連れてきて直接話すべきだと要求したら、さすがに相手も面倒だったのか、あるいは交渉の場に出て顔を合わせるのが怖かったのか、折れて8対2で勝ち取りました。

結構面倒くさい。だから今はドライブレコーダーは必須。もちろん前後ダブルで。

医療保険と生命保険は入っていますが、これは貯蓄で賄えばいいので最小限です。それと、今回のコロナの問題で休業保障も調べてみましたが、これは病気とケガ、介護、精神疾患などに限定されるので対象外でした。イベント中止保険も、交通機関の乱れなどでは出るけれども、感染症では出ないようです。

■健康的な生活

これも大事ですね。とはいえお酒のない人生は味気ないので、お酒は減らしたくない。でも先日の検診で脂肪肝だと言われ、放置すれば肝硬変になる。

そこで、肝機能に良いとされる健康茶を飲み始めました。タンポポ茶がいいらしいのですが、煮出しのものしかなく、面倒で飲まなくなるだろうなと思って却下。とりあえず杜仲茶とルイボスティーです。

そして5Gの健康被害の問題、出てますね。

5G、重大な健康被害示す研究相次ぐ…世界で導入禁止の動き、日本では議論すら封印

これちょっと心配です。家の中のWifiも、もっとパワーのあるルーターに変更しようかと思っていましたが、しばし見送ることにしました。

それと、2018年に種子法が廃止となり、遺伝子組み換え食品が入ってくるリスクもある。これらは継続してウォッチします。

■人間関係のトラブルを恐れない勇気

特に理不尽な腹立たしさを生むのが、近隣住人やママ友、ネット上での誹謗中傷でしょうか。

ネットの記事で、隣の家の住人がゴミを投げ込んでくるとか騒音を出して嫌がらせするとかを読みましたが、こうなったら監視カメラの設置ですね。

私も街中の監視カメラ設置には推進派で、地元の議員さんにももっと増やしてほしいと伝えています。自宅がある地域は、サラリーマン家庭と高齢者なので、日中はほとんど人が出歩いていません。

それでもし自分が暴漢に遭ったとか、子どもがさらわれたとかで目撃情報がなければ、泣き寝入りですから。それは避けたい。プライバシー侵害などという人がいますが、人命保護より大切な権利なんてないでしょう。浮気や不倫デート、アリバイ工作したい人はともかく、たとえば私のようなただのオッサンが歩いている姿なんて、誰も見たくはないでしょう。

近隣がいちゃもんつけてきても、断固として言いたいことを言う。なぜなら、険悪になったとしても何も失うものはないからです。そもそも付き合ったところでメリットもないし。年齢が違い過ぎて子どもの学校問題も関係ない。家には災害備蓄がたっぷりだし、4軒隣が消防署、50メートル先には大きな公民館、目の前には公園もあり、災害時も近隣に依存しないで済む。

■守り戦うための法律知識

これ結構重要。法律知識があれば、自分が犯罪者になることを防げるし、理不尽な目に遭っても戦う術があるからです。

相手を訴える知識と、訴えられても自分を守れる知識、相手の行為が違法かどうか判断できる知識、自分の行為が違法かどうか見極められる知識をつけること。

それはすなわち、契約書を精査できる技術、不当な請求や要求をはねのける度量につながります。

そういう意味でも法治国家で治安も良い日本に住んでいることは本当にラッキーです。

たとえば大声ですごまれても、恫喝罪で警察に被害届を出すことはできる。土下座や謝罪を強要されれば、それは強要罪として届け出ることができる。むろん受理されるかどうか、捜査してくれるかどうかはわかりませんが。

警察は毎日忙しいらしく、より重要案件から着手するからです。以前、車のパンク犯を防犯カメラで撮影し警察に届け出たことがあるのですが、そういう理由で1か月ほどかかりました。

その顛末ですが、当時2階建てのアパートに住んでおり、敷地内の自家用車がパンクしていました。タイヤ交換に行ったら「鋭利なモノで刺した跡がある」と言われましたが、クギか何かを踏んだんだろくらいの認識でした。

しかし、2週間経たずにまたパンク。さすがにこれはおかしいと、またタイヤ交換で調べてもらったら、タイヤの側面に穴が開いていると。つまり何かを踏んだものではないらしい。

それで2階の自宅の窓から超小型の隠しカメラを仕掛けて撮影開始。業務用の高性能なもので、録画装置も含めて総額40万円弱。

1回目は犯人の顔が良く映っていない。これは証拠として弱いという警察の見解。ただ、画像への出入り方向からして、どうも1階の住人ではないかと推測。

そこで、1階のドアが映るように、自宅窓からケーブルを伸ばして階段の裏側にも隠しカメラを設置。バレないようにケーブルは壁と同じ色に着色。よーやるわ(笑)。

そしてついに昼間の犯行を激写。やはり階下の住人でした。

正式に被害届とともに画像データを警察に提出。それで1か月ほどかかったのは前述の通りですが、連行の場面もカメラに写っていました。警察官が4名だったかな?早朝に来て、2名が裏手に回っていましたが、逃亡を阻止する役なんでしょう。それで2名が玄関から入って連れて行きました。

その後犯人が自供し、警察から起訴するかと聞かれましたが、犯人側の両親が防犯カメラ代やら慰謝料なども払うので起訴は勘弁してくれと泣いて懇願してきたらしく(私ではなく家人が対応したため)、100万円ほどで取り下げました。

今ならもっと要求すると思いますが(苦笑)、当時サラリーマンだった私には、それでも結構要求したなあと思いました。

と、話が長くなりましたが、とにかく日本の警察は優秀です。信頼できます。ゆえに、警察のお世話にはならないようにしたい。そのためにも法律の知識です。

ところで、所管の警察によって、捜査の練度って違うんでしょうかね。たとえば新宿のように日常的に犯罪が起こっている地域の警察と、田舎ののんびりとした地域の警察と。なんともわかりませんが。

■住む場所を戦略的に選ぶ

これは私の個人的見解ですし、価値観に基づく判断でもあるので、「自分はそうは思わない」という人がいて当然です。なので、あまりお気になさらないでください。

たとえば私が沖縄や離島といった南の島に住まない理由は、台風の通り道であることや、通販の送料が高額だし届くのも時間がかかるからです。

雪が深いところに住まないのは、そもそも寒さが苦手なのと、冬場の移動が制限されるからです。

地方の集落に住まないのは、人間関係が煩わしいことがあるのと、離島と同じく物資の手当てが不便だからです。そもそも人が少なすぎると自治体の財政が厳しくなり、子どもの医療費負担が増えるとか、水道代が高いといったことがあります。病院も少ないですし。

かといって都会に住まないのは、子どもの遊ぶ場が少ないのと、人が多いのにうんざりするからです。特に池袋、新宿、渋谷での乗り換えは避けたい。

つまり、中途半端に田舎(そんなにごみごみしていない)で中途半端に都会(そこそこ便利)な場所がいいなと。東京で言えば、都心から電車で20~30分あたりの駅みたいなイメージです。

出張や旅行などで行ってみて、住みやすそうだなと思ったのは福岡です。街がコンパクトで、少ない移動距離で必要なことはすべて賄えるなという印象でした。

札幌も東京と違って解放感があり、梅雨もなく蚊も出ないのでいいなと思いました。夏も比較的涼しい。けど、冬の寒さにKOされました。私は冷えると風邪をひくのです。

実家のある岡山は、まあ全体的に閉鎖的ですね。地方によくあることなのかもしれませんが。地元にいる高校時代の同級生とSNSでやりとりしていると価値観の違いも感じるので、馴染めないような気がします。

別荘地に住むのはアリだなと感じます。所有者は都会人だろうし、周辺の人も外部の人間が立ち入ることに慣れていて抵抗もなさそう。

もちろん、住めば都で、どこに住んでも慣れるんだろうなとは思います。都心で住んだことのあるところは、駅で言うと秋葉原、御茶ノ水、九段下、本郷三丁目でしたが、どこも良かったです。23区は子どもの医療費が12歳までタダですし。

でも結局、妻は東京の仕事が多いので、どうしても東京近郊に限られてしまうのですが。妻はアメリカに移住してみたいなどと言いますが、子どもの教育環境などでよほど逼迫した状況にならないと難しいですね。

■最後はやっぱりお金になる

こうした「自身の身を守る」という観点からも、やはりお金、特に自分の労働力に依存しない収入源は重要です。お金がなければそもそも選べませんから。

だから引き続き、仕事をしてお金を稼ぎ、その収益を不動産や太陽光に振り向けていこうと思います。

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