給与や賞与はあって当然。なぜ我が社の従業員はやる気を出さないのか?

 

動いてもらう方法

ここで「やる気」の問題が出てきます。

経営者や上司の指示命令に対して、「やる気」があれば素直に実行に移すことでしょう。しかし、そうでない場合は、十分に実行しないかもしれません。どうしてでしょうか。それは、その従業員が指示や命令を受け入れていないからです。

人にはそれぞれの考え方があります。また、それぞれ育った環境や経験が違います。たとえ経営者や上司といえども、自分の考えと違うことは素直に受け入れられるものではありません。

では、なぜあなたのお店で働いているのでしょうか。自分の夢を達成するためとか、自分が成長したいといった、高い次元の目的を持った従業員もいるでしょう。そうした従業員には、経営者や上司の指示命令が受け入れられやすいです。

しかし、多くの従業員は「報酬」や「ご褒美」のために働きます。少しでも多くの給料が欲しいというのが現実でしょう。それで家族を養わなくてはなりません。安定的な生活も送りたいのです。これが一つの「やる気」のもととなります。ですから、経営者は「賞与」を出して、「やる気」を高めてもらおうとするのです。

かつて「目標管理制度」という成果主義が流行りました。これも「ご褒美」で「やる気」を出してもらおうという制度です。「提案制度」や「販売コンテスト」も、それと同じ流れになります。「やる気」を出して動いてもらうためには、「お金」が一番手っ取り早いということでしょう。「昇進」とか「栄転」というのも「ご褒美」ですね。

さて、経営は「人に動いてもらう」ことでした。本当に「報酬」や「ご褒美」だけで動いてもらえるのでしょうか。

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