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「ミス東大」候補者がセクハラ告発。性欲と金にまみれたミスコンの闇とは

天下の東京大学が「ミスコン」を舞台に騒ぎを起こしている。「ミス東大コンテスト2020」の候補者がセクハラやパワハラを告発。さらに、金銭面での運営側の不手際などもめぐり、大揉めになっているのだ。一体何が起きているのだろうか?

セクハラとパワハラで乱れる東大ミスコン

「ミス東大コンテスト2020」を主催しているのは、東京大学広告研究会。全国展開する女性向けの医療脱毛専門クリニックがスポンサーにつき、大学の枠を越え、大きなイベントとなっている。

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そんなミスコンの実態を実名で打ち明けたのは、エントリーNo.1の神谷明采さん(教養学部文科2類1年)。神谷さんは15日にインスタライブを配信。涙ながらに言葉を詰まらせながら、30分以上に渡ってセクハラやパワハラ、運営側の不誠実さを訴え、ミスコンを“課金ゲーム”にさせつつある金銭面の不透明さについて赤裸々に語った。

さらに翌16日にはツイッターでも運営側を批判。事の詳細を投稿している。整理して見ていこう。

告発①「性的な質問を浴びせるセクハラ発言」

ミスコンのファイナリストに選ばれているのは5名。もちろんいずれも東大女子だ。内部向けのお披露目会でセクハラ発言があったという。

生々しい性的な質問の詳細には触れられていないが、神谷さんに対して、いやらしい言葉を並べて答えづらい質問をしてきたのだろう。

内部向けのお披露目会ということは、運営側を対象としたもの。審査や選考などは何も関係がない。ただ神谷さんから性的な言葉を引き出して、自分たちが楽しみたかっただけに違いない。

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運営側もほとんどが東大生かと思われるが、立場の相違を理由にセクハラをするとは、「エロジジイか!」とツッコミたくなる。

告発②「不透明な金と投票券」

11月15日に行われるミス東大コンテストの会場として、運営側が用意したのは、東京・有楽町にある『ヒューリックホール東京』。舞台演劇やコンサートが行うことができる、900名収容の大きなホール。大学生がイベントを行う場所としてはかなりの規模だろう。

運営側は費用を補填するために、250万円を目標としたクラウドファンディングを決行。お金を払った人は投票券付きパンフレットをもらえるという。

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神谷さんによると、公平性を期すために、当初は投票券の買い占めができないと説明されていたが、クラウドファンディングが目標額に大きく届かないとわかると、投票券の枚数制限を撤廃。買い占め可能な課金ゲームのようなものとなり、公平性が保たれなくなったという。

極端な話だが、どこかのお金持ちを連れてきて買い占めてしまえば、「ミス東大」という名誉と称号が手に入ることになる。いわば金でミス東大を買うことができてしまうのだ。この茶番によって利益を得るのはいったい誰なのか?

告発③「逆切れパワハラ発言」

神谷さんたちミスコン候補者たちにはさまざまな取材や仕事の依頼がくるようだが、その管理は運営側のマネージャーが行っていたという。

しかし、この対応がずさんで、せっかく仕事のオファーがあっても、流れてしまったことが多々あったようだ。

これを指摘すると、神谷さんのツイートにあるように、「広研のおかげで有名になっているので、多少の事は我慢しろ」と返されたという。これはミスコン運営者と候補者の力関係から浴びせられる、パワハラ発言そのものだろう。

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「ミス東大」辞退を示唆

これら神谷さんの告発に対し、他の候補者たちからは反論するツイートもあったが(現在は削除)、わざわざ顔も名前も出し、さらにインスタライブで自ら語っていることから、神谷さんの告発は信憑性のあるものといえそうだ。

今回の一連の暴露をすることは、相当な覚悟が必要だったに違いない。

神谷さんは「私としては、今まで沢山の方々に応援していただいたので、辞退せず最後まで戦い続けたいのですが、今のままだと精神的に厳しいです」と語り、ミスコンの辞退も示唆している。

慶應大学ではセクハラ騒動でミスコン中止

ミスコンをめぐっては、慶應大学でも過去にセクハラの事実が明らかとなり、「ミス慶應コンテスト2019」が中止になったことがある。この時は、コンテストのプロデューサーである40代の会社代表の男性が、候補者の一人をターゲットにしていた。

ミスコンに大学生以外の大人が関わっていたという世間的な驚きもあり、慶應大学のミスコンは激しいバッシングを受けた。

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注目度が増すことは決して悪いことではないが、そこに大きなお金が動いたり、その力を利用する者が出てきたりすれば、もはやミスコンは学園祭のイベントでは収まらない。

本来の目的である大学の「ミス」を選ぶという原点に立ち返り、もうこのようなミスを起こさないようにしていただきたい。

Twitterの反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by : shutterstock

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