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なぜ、顧客を大事にする店ほど「手書きの一筆」にこだわるのか?

メールが主流の現代では、手書きで何かを書く機会は少なくなりましたが、ふとした時に一筆したためたものが入っていると嬉しくなりますよね。実はこれが接客に活かせることだと語るのは、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは、手書きの「一筆」がいかに大事か、効果について紹介しています。

一筆の魅力

「一筆認める(したためる)」という言葉がありますよね。簡単な手紙や文章を書くということですが、個人的にこの「一筆」は、接客業にとって、大きな助けになると思っています。人にモノを贈る時、人に何かを渡す時、どんな時でも、一筆認めておくだけで、「感じが良く」できるからです。

例えば直近で言えば、年賀状があります。年賀状をもらったという人は、おそらくそれぞれに目を通すとは思いますが、一言、何かが書いてあるものと、そうでないものとでは受ける印象が少し違いませんか?特に手書きのものは、思わずちょっとだけ読んでしまうと思います。たった1行の文章でも、与えてくれる印象が少しだけ変わるのです(多分、読む時にそこまで意識をすることはないとは思いますが)。

接客業でも似たような状況は多々あります。

例えば、お客様に何かプレゼントを渡そうという時。誕生日プレゼントでもノベルティでも、なんでも構いません。そういう時に、モノをそのまま渡すのと、何か一筆書いてあるモノを一緒に渡すのとでは、後々のお客様の感じ方が変わります。「〇〇さん、いつもありがとうございます」とたった一言書かれているだけでも、お客様はなんとなく、感じ良く受け取ってくれやすくなるわけです。

これがなぜなのかと言われると、科学的なことはわかりませんが、これこそ一筆書くことの魅力なのだろうと思います。

接客業では、特にお客様個々人との関係をしっかり築いていこうというタイプの店では、こうしたちょっとしたことが、コミュニケーションを円滑にしてくれることがあります。これには一応やると良いタイミングや、やり方というものも存在しているように思います。

私の場合は、自分がその場にいない場合にやることがほとんどです。自分がその場にいて何かをお渡しするなどであれば、何も書かなくても言葉で伝えられます。でも、自分がそこにおらず、お客様が店を後にされてから見られるような場合は、一筆書いておけば、本来直接伝えられる言葉を代弁できるわけです。配送で商品を送る時などは、まさにこれに当てはまりますね。

またあまりに長々しい文章を送るのは、逆に余計なプレッシャーを与えがちです。それが話題になることもなくはないですが、日常的にということを考えると、小さいメッセージカードに1行でもあればそれでも十分です。大事なのは気持ちであって、文章の量では決してないからですね。

自店で一筆書くことで、お客様に気持ちよく受け取ってもらえるというタイミングはないでしょうか?ほんの1行がお客様との関係性を円滑にしてくれるかもしれません。

今日の質問です。

・一筆認めることで、どんな効果が生まれると思いますか?
・自店で活用できそうなことはありますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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