MAG2 NEWS MENU

ゼットスケーラー日本・アジア代表の金田博之氏が考える2021年「成長の3条件」~自分の特技を一つ封印しよう。昨年の延長線上にいるかぎり人生は変わらない

年始にあたって「新しい計画」を立てるビジネスマンは多いと思いますが、年末になると「計画は未達」「昨年より成長できなかった」と後悔する人は多いと思います。今年もすでに2月に入ってしまいましたが、どうすれば成長が明確に分かる計画を立てることができるのでしょうか。メルマガ『ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者が教える「金田博之のグローバル・ビジネススキル最前線」』の著者で昨年12月にクラウドセキュリティ業界を牽引する「ゼットスケーラー株式会社」の日本・アジア事業責任者として代表取締役に就任した金田博之さんは、年末のモヤモヤを解消するために「3つの軸」を持って新しい計画を立てれば、自身の成長を明確にして新しい計画が立てられると説きます。外資系企業の経営者をつとめる金田さんが、自身の経験をもとに教える「成長の極意」とは?

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】
ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者、金田博之さんがオンラインで無料勉強会を開催します。 これまで有料で開催してきた勉強会を無料公開。この機会にぜひご参加ください。

日時:2021/2/20(土)10:00~10:45
視聴方法はこちらから。

金田博之さんのメルマガに興味を持った方はコチラ

 

2021年に明確に成長するための「3つの軸」

課題背景

昨年はコロナ禍で大変な一年でした。仕事の環境が大きく変化しましたね。 

新しい仕事の環境にうまく適合しながら当初の計画は達成できましたか? 

昨年はコロナ禍で環境変化への順応で計画通りに成長できなかったことの方が多かったと思います。 

そんな中、2021年のスタートから大きく成長するための3つの切り口をお伝えします。

出世したサラリーマンはここが違う!

【出世できないサラリーマンがやっていること】昨年の延長線上で新しい計画を立てる 

【出世するサラリーマンは】成長(昨年との差分)が明確にわかる「軸」を持って新しい計画を立てる

「軸」を持って計画する

あなたは2020年と比べて、今の自分は「◯◯が違う(成長した)」とはっきりと言えますか? 

過去の私がそうでしたが、年始に何かの計画を立てても結局「 自分は昨年に比べて何が変わったのだろう? 」がいまいちパッとわからないモヤモヤしたことがたくさんありました。

計画をたててみた、実行もしてみた…でも、それで結局本当に自分の成長につながったのだろうか? 

いろいろ考えたことがありましたが自分の結論は

ということでした。

SAP、ミスミ、ライブパーソン、そして今と、成長を確信できた時とそうでなかった時の違いは、その年始に「軸」を持って計画を立てたか、そうでなかったかの違いでした。

なぜ年末になってモヤモヤしたかを考えると、後ほど説明する「3つの軸」で過去と今の自分の「違い」が明確に言えないことが原因だと気付きました。

自分の成長を確信できなかった年は、昨年の状態(結果や成果)の延長線上、ただ成り行きのままに計画を立てていました。 逆に自分の成長を確信できた年は、昨年と今年で自分がなりたい状態の「違い」を明確にイメージした上で計画を立てていました。

そこで、まず考えなければならないことが、2020年の年末と2021年の年末で自分が身につけたい「違い」が何かを明確にすることです。

その「違い」を明確にする際におすすめしたい「 3つのシンプルな軸」を紹介します。

それは

の3つです。

年始に多くの方が抱負や計画を立てていると思いますが、この「違い」を明確にしておくことが成長の原動力になります。

加える:何か新しい特技を一つ作る

まずこの3つの質問をぜひ考えてみてください。

その上で、 その新しい特技を身につける方法を考えてみてください。

さらにこんなことを考えてみることで身につけるべき特技が明確になります。

このようなことを考えることで外に目が向きます。 

過去の延長線上の自分だけではなく、新しく進化していく自分。

それを見出すためには常に自分を取り巻く環境、競争相手、周囲の視点を持って目標を設定し、そして計画へと落とし込んでいくのです。過去の成功にとらわれずに 常に先の変化を見据えて学習し続けていく謙虚さ を身につけることが成長においてとても大事です。

例えば、以下のような視点で新しく身につけるべき特技を考えてみるのもよいでしょう。

変える:自分の特技のやり方を変える

この3つの質問をぜひ考えてみてください。

その上で、 自分の特技を別のやり方で行う方法を考えてみてください。

その方法を考える上で以下のような質問を自問自答してみてください。

これは、ある状況下で自分の特技が発揮できるのではなく、どんな状況でもその特技が発揮できるようになることを意識しています。つまり 特技の磨き込み です。あなたがこれまで通用してきた特技に頼り続けていては環境変化の中で通用しなくなることが往々にしてあります。しかし、環境変化に適合しながら自分の特技を形態変化させていけば圧倒的な武器になります。 

例えば、以下のような視点で別のやり方に落とし込んでいきましょう。

捨てる:自分の特技を一つ封印する

この3つの質問をぜひ考えてみてください。

その上で、 自分の特技をあえて封印する方法を考えてみてください。

さらにこんなことを考えることでその封印の意味合いがわかってきます。

新しいスキルや経験を身につけてスキルアップができても、やることばかりが増えていっては本末転倒です。新しいスキルを得る代償として必ず何かを捨てる腹ぎめをしておかなければなりません。正確には、そのスキルを封印しておいていざというときにはすぐに発揮できること。だから自分の特技の中から封印できるものがないかを考えるのです。こうして、 今よりももっと大きな仕事、大きな範囲で仕事が回せる ようになってきます。

例えば、以下のような視点で封印してみる特技を考えてみましょう。

3つの軸で計画に落とし込む

ここまでお伝えした3つの軸(加える・変える・捨てる)を元に年始、あるいは新年度の目標を立てることで Before/Afterの違い が明確になります。

これは、 会社から設定された目標や計画に対しても同様 です。

この3つの切り口から、 ただの受け身(Reactive)で目標や計画を考えるのではなく、自分で成長領域を考え(Proactive)ながら目標や計画を上書いてみる のです。

自分が実現したい、成長したい「違い」を明確にすることで「何が足りなかったか?」がよりわかるようになります。

実はこの3つの視点は、私が長年グローバル企業で実践している年度計画、あるいは四半期レビュー(QBR: Quarterly Business Review)で意識している軸でもあります。さらには日本企業であるミスミでも応用し、転職してGMになった当時にも役立った視点でした。

特にグローバル企業のエグゼクティブとのプラン策定、あるいは共有プレゼンをすると今回紹介した3つの視点で質問がきたり、議論が深まったりします。 

SAP時代に初めてマネジメントを経験をした当時にこのような視点が私にはありませんでした。

「昨年が目標の100%を達成したので今年はさらに目標値が上がった状態でも100%を目指す」といった昨年の延長線上、成り行き上の発想しかなかった時がありました。「経営環境が昨年と全く同じ、だから経験値を上げて数をこなせばいける」ということはないのです。それではリーダーを任されている立場として頼りないのです。

常にグローバルレベルで市場環境は変化している、競争も激化している。過去の成功体験や栄光が一瞬にして通用しなくなり淘汰されてきた企業からの学び(Lessons Learned)が豊富に共有されました。常に成長し成果を出し続けていかなければならない厳しい外資系企業の、しかもトップの立場でこのような視点が身につき、そして磨かれてきました。だからこそ、厳しい環境でも結果を出し続けてこれたと思っています。

 

今回の実践ポイント

金田博之さんのメルマガに興味を持った方はコチラ

 

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】
ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者、金田博之さんがオンラインで無料勉強会を開催します。 これまで有料で開催してきた勉強会を無料公開。この機会にぜひご参加ください。

日時:2021/2/20(土)10:00~10:45
視聴方法はこちらから。

<初月無料購読ですぐ読める! 2月配信済みバックナンバー>

※2021年2月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。

<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>

初月無料の定期購読手続きを完了後、各月バックナンバーをお求めください。

2021年1月配信分
  • 【第156号】どうやって顧客との大事な打ち合わせのプレッシャーを克服するか?(1/25)
  • 【第155号】2021年の在宅勤務で考えておきたいリスクと対策は?(1/18)
  • 【新年第154号】2021年に明確に成長するための「3つの軸」(1/4)

2021年1月のバックナンバーを購入する

 
2020年12月配信分
  • 【第153号】社長就任3週目で部下の行動を促した「3つのコーチング・ステップ」(12/28)
  • 【第152号】学習効率を最大化する3ステップのフレームワーク(12/21)
  • 【第151号】 最初が重要!部下との信頼関係をスピーディーに構築するプレゼンのポイント(12/14)
  • 【第150号】新環境でのスタートダッシュの切り方(12/7)

2020年12月のバックナンバーを購入する

 
2020年11月配信分
  • 【第149号】自分がプレイヤーとして最大の成果を出した体験を、自分以外のメンバーに起こすことができるか?(11/30)
  • 【第148号】実践キャリアアップ編:「どうやって自発的にモチベーションを維持・向上させるか」(11/16)
  • 【第147号】 実践キャリアアップ編:「あなたが1段階上に昇進したら、今と何が変わるのか?」(11/9)
  • 【第146号】実践キャリアアップ編「どうやってベストなチームメンバーを採用するか?」(11/2)

2020年11月のバックナンバーを購入する

 
2020年10月配信分
  • 【第145号】実践キャリアアップ編:キャパを超えるタスクを抱えてパンクしそうなとき、どう乗り越えるか?(10/26)
  • 【第144号】実践キャリアアップ編「あなたは、どうやってチームと働いているか?」(10/19)
  • 【第143号】実践キャリアアップ編「過去にどんな失敗をしたか?今それをどう克服したか?」(10/12)
  • 【第142号】実践キャリアアップ編「どうすればプレッシャーの中で効果的に仕事ができるか?」(10/5)

2020年10月のバックナンバーを購入する

 
2020年9月配信分
  • 【第141号】実践キャリアアップ編「周りのやる気を引き上げるにはどうすればいいか?」(9/28)
  • 【第140号】人を巻き込み効率よく仕事を回すための「2つ」の心がけ(9/14)
  • 【第139号】あなたが飲み会の誘いを断られる本当の理由(9/7)

2020年9月のバックナンバーを購入する

 
2020年8月配信分
  • 【第138号】コロナ時代に求められる英語スキル(8/31)
  • 【第137号】信頼される上司のマネジメント術 ほとんどの上司が知らない部下のやる気を知る方法(8/24)
  • 【第136号】信頼される上司のマネジメント術 部下のモチベーションを上げる叱り方(8/17)
  • 【第135号】信頼される上司のマネジメント術 言うことを聞かない部下を動かす方法(8/3)

2020年8月のバックナンバーを購入する

 
2020年7月配信分
  • 【第134号】テレワーク化に潜む問題を解決する方法(7/27)
  • 【第133号】現場の声を早期に掴むための1on1のやり方とは?(7/20)
  • 【第132号】ルーティーンワークのこなし方で伸びる人・伸びない人が即座にわかる(7/13)
  • 【第131号】出世する上司は部下をタイプ分けして 指示の方法論を変える(7/6)

2020年7月のバックナンバーを購入する

 

 

image by: Shutterstock.com

金田博之この著者の記事一覧

世界MBAランキング首位のINSEADエグゼクティブMBA卒業。1998年、外資系大手ソフトウェア企業のSAPに新卒入社。30歳からマネジメントを歴任、7年連続グローバル・トップタレント選出。 2014年、日本の大手製造・流通企業ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進後、最先端AI/チャットの外資系IT企業、ライブパーソン(LivePerson、NASDAQ上場)の代表取締役に就任。3年間で毎年300%超成長(アジア全体売上の76%)。 2020年12月、クラウド型ネットワークセキュリティのトップ企業ゼットスケーラー(Zscaler、NASDAQ上場)にて、日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。 セミナー、企業、大学等で講師経験10年以上、受講者のべ5,000名以上。日経BP、東洋経済ほかメディア掲載多数。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 金田博之のMBA実践メルマガ~ゼットスケーラー日本・アジア代表が動画と教材で教える経営フレームワークのすべて 』

【著者】 金田博之 【月額】 ¥550/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎週 月曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け