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「飲んじゃダメ」は不正解。子供に酒との上手な付き合い方を教える方法

人生の階段を上るにあたって避けて通れないとも言えるのが、飲酒の機会。我が子に正しいお酒との付き合い方を教えるのも、親の役目のひとつではないでしょうか。今回の無料メルマガ『【待ってました思春期】飯塚ひろみ』では思春期・発達障害療育専門カウンセラーの飯塚ひろみさんが、いかにして子供たちに「正しいお酒の飲み方」を教えるかについてレクチャーしています。

お酒やたばこについて話し合ってみよう

みなさま、こんばんは!思春期・発達障害療育専門カウンセラーの飯塚ひろみです。

さて、思春期という時期がとても大切な時期であるにも関わらず、最近まで脳の研究がされてきませんでした。なので、正しい知識と接し方を知り、子ども達を導いて行きましょうね(^-^)

さてさて、今日はお酒について、みていきたいと思います!

自粛中とはいえ、飲食店をこれから一生利用しないという事はないので、子ども達に正しいお酒の飲み方を教えて行きましょう!

まず最初に質問です。

「あなたは、どうやってお酒やたばこを知りましたか?飲み方、吸い方は誰に教わりましたか?」

自然に覚えた、友達から、なんとなく周りがやっていたから自分も…という方が多いのではないでしょうか。今は禁止されているところが多いですが、飲み屋でノリに任せて一気飲みした経験があるという大人の方も多いと思います。具合が悪くなった、救急車で運ばれたなんていう方もいるかも知れませんね。

楽しいお酒もあれば、死に至ることもあるお酒。コマーシャルやスーパー、コンビニでよく目にする割には、しっかりとした伝承・伝達については曖昧なままだったりするのですね。世の中の矛盾の一つだと思います。

もちろん、実際の飲み方は20歳以上になってからですが、マナーやルール、急性アルコール中毒についてなどの予備知識を得るのは教育の一つだと、私は考えております。お酒に薬を混ぜて女性に飲ませる犯罪「デートレイプドラッグ」の防止や、お酒で風邪薬を飲んだら肝臓を悪くすることなど、防犯面や医学的な側面での知識も、とても大切です。

高校生くらいになったら、大人に向けての予備知識として授業で扱っても良いんじゃないかな、と思います。とはいえ、学校任せにしておくだけでは子育ては成立しないので、ご家庭でこうした「大人に向けてのお話」をしていきましょう。高校生、大学生くらいになったら「お酒やたばこについて、どう思うか」という話題を子どもに振ってみるのも良いと思います。

興味がないという子もいますが、飲んでみたい、吸ってみたいと思っている子も当然います。親がやってほしくないと思っても、20歳になれば権利として認められてしまうので、止める術はありません。しかるべき時に役立つのは、正しい知識と上手な付き合い方です。

「お酒は、種類がたくさんあって、アルコール度数が高いものもあるから注意しないといけないよ」「大量のアルコールを摂取するのは、身体に負担が掛かって死に至る事もあるんだよ」という基本的な知識のところから「どんなお酒を飲んでみたいと思う?」という、楽しめる話をしても良いでしょう。

さらには、難易度を上げて「大学のサークルや、社会人になった時に、先輩や上司に無理に進められたらあなたはどうする?」という質問を投げかけても良いと思います。

大切なのは、飲んじゃダメ、吸っちゃダメという視点ではなく「あなただったら、どうする?どうしたい?」と、子どもに考えさせることです。自分で考えて出た答えじゃないと、いざという時に役に立ちません。こうした話し合いの中で、我々大人が子どもに伝えられる事は、自分の命も相手の命も大切にするということです。

大人になれば出来る事が増えるけどそれは、何をしても良いのではなく、共に楽しい時間を過ごすためのコミュニケーションの一つなんだという認識です。お酒も、上手に嗜むことができれば、コミュニケーションツールの一つになりますからね。まさしく「大人の付き合い」「大人の嗜み」となる訳です。

タガが外れた様にお酒を煽り、相手に強要し、迷惑を掛ける…そんな大人は、大人とは言えません。年齢だけが大人の稚拙な思考の持ち主です。

普段あまり話題にする事がないかも知れませんが、この機会に是非、お酒について子ども達どう伝えたら良いのかを考えていただけたらな、と思います。たばこについても、今回は深く触れませんでしたが是非、話題にしてみてくださいね(^-^)

今日の実践課題

お手元のノートで書き出してみてくださいね(^-^) 書き溜めたノートは世界に一つだけの教科書になっていきます♪

image by: Shutterstock.com

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【著者】 飯塚ひろみ 【発行周期】

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