MAG2 NEWS MENU

ゼットスケーラー日本・アジア代表の金田博之氏が教える、オンライン会議で生産性を上げる技術とは?

終わりの見えないコロナ禍のビジネスシーンにおいて、もはや日常となった「オンライン会議」。しかし、不慣れなオンライン会議を上手く回せる人と回せない人の差は歴然です。この「差」はどこからつくのでしょうか? メルマガ『ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者が教える「金田博之のグローバル・ビジネススキル最前線」』の著者で昨年12月にクラウドセキュリティ業界を牽引する「ゼットスケーラー株式会社」の日本・アジア事業責任者として代表取締役に就任した金田博之さんは、参加者のことを考えた「一流ビジネスマンの回すオンライン会議」のコツを分かりやすく伝授しています。

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】
ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者、金田博之さんがオンラインで無料勉強会を開催します。 これまで有料で開催してきた勉強会を無料公開。この機会にぜひご参加ください。

テーマ:短時間でキャリアアップを目指す無料勉強会 ~オンライン会議をうまくまわす技術~

日時:2021/5/22(土)10:00~10:45
視聴方法はこちらから。

金田博之さんのメルマガに興味を持った方はコチラ

 

あなたはオンライン会議を上手に回せますか?

課題背景

2021年2月時点で東京都内のテレワーク導入率は63.5%、緊急事態宣言の解除後はある程度落ち着くことが予想されますが、それでもまだ油断できない状況ですので、昨年同様50%を切ることはないでしょう。

このような社会の流れを受けて、気になるのがリモートワークでの従業員の生産性です。

私みたいにほぼ現場にいない管理職であれば、元からリモートみたいなものなのであまり影響はありませんが、現場はそうはいきません。

ちょっとした意思疎通も簡単にはできなくなり、何かあったら互いの時間を確認してビデオを繋がなければいけません。

その中で金田サロンメンバーからも、「オンラインだとなぜか会議がうまくいかない」という声をいただきました。

やはり現場で働く人たちからはコミュニケーションの面で最も生産性に影響を感じる、という意見が多いようです。

というわけで今回はオンライン会議を円滑にまとめるポイントについてお話していきます。

一流、二流、三流はここが違う!

【三流】対面の会議と同じように会議をまわそうとする(対策をしない)
【二流】会議の事前に意見まとめるなど準備をする
【一流】会議について、メインテーマを明確化して周知。参加者が何の話をするのかわかりやすいようにする

オンライン会議の問題点

オンライン会議での問題点といえば、何が挙げられるでしょうか?

このあたりが金田サロンで寄せられた意見でした。もちろん他にもたくさんあるかと思いますが、ほとんどの方が会議室で行う対面の会議とは違った、ネット会議特有のやりずらさを感じているようです。

それはオンライン環境というものに慣れていないだけだという意見もあるでしょうが、慣れない環境にいかに早く慣れていくか、つまり現状どうすれば最大限活かせるか考えるというのも一流のビジネスマンに欠かせない思考です。

これらの問題点を聞いて、私が特に気になったのは 「発言が偏りやすい」「誰が発言するか見えず、譲り合いが発生する」「流れが見えず、ついていけない」 という点です。

これは確かに対面の会議では中々起こりにくい現象だと感じました。そしてこれらの根本原因は、 オンラインでは会議の空気が読めない ことにあると考えています。

参加者個人の空気が読める能力という意味ではなく、 会議全体の空気感が発言しにくい雰囲気を作り上げたり、全体の流れを見えにくくしているのではないか ということです。

金田サロンメンバーには、私が毎月主催している金田サロンと比較してどうか、ということで話を聞いてみました。するとありがたいことに、サロンでは発言しやすいという声をたくさんいただきました。

その主な理由として、

・私が各メンバーに発言を促していること

・そもそもサロンでは予め準備をしているので、何をテーマにしてどういう話をしていくのか、流れが決まっており参加者にもそれがわかりやすいこと

が挙げられます。

他には会社の会議と違って、重要な意思決定に寄与しない(責任を伴わない)から、というのも考えられそうですね。

ここまでの意見を聞いて、私の中で答えが見えてきました。

流れがわかりにくい会議というのは、 ゴールが明確じゃない のではないかと。

そしてそのため、参加者には 当事者意識が欠けてしまっている ため、発言も少なくなってしまうのではないか。

金田博之さんのメルマガに興味を持った方はコチラ

 

空気が読めない参加者

そもそもオンライン会議と対面の会議で大きく違うのは、画面越しの情報共有だからか空気感が全く違います。

対面の会議ではなんとなく話を聞いているだけでもどんなことを話してて、どういう方向に向かっているのかを全体の空気で感じることができますが、オンラインではそれがとても難しいと思っています。

つまり、オンラインだと途端に空気を読めなくなる人が多いということですね。

会議のゴールが明確ではないという問題は、リモート環境じゃなくても起こりうることだと思うのですが、対面ならそのリスクを場の空気感を感じ取ることでカバーできていました。

しかし、オンラインではそれが難しい。

これによって、流れが見えずについていけないという参加者や、発言のタイミングがわからない、もしくは発言を遠慮してしまい、発言者が偏ってしまうという問題につながっています。

これにははっきりとした解決策があります。

会議のテーマをできるだけ 具体的 にしてしまうことです。

細かい部分はぼかしますが、私が経験した例を挙げます。

あるとき” 競合対策会議 ”なるものが緊急で飛び込んできました。

競合対策と聞いて、この会議は何を話し合うのかぱっと想像できますでしょうか?

言葉の範囲が広すぎて何について議論するのかがまったく想像できません。背景となる情報があれば思いつくかもしれませんが、何もなければさっぱりですよね。

そこで私がこのような提案をしました。

「◯◯についての対策チームを決める会議を行う」と周知してほしい、と。

※◯◯は競合他社と入札を取り合う案件のこと

このように言われると、呼ばれた参加者側は、「◯◯についての対策を考えるんだな」「誰をアサインするか決めるんだな」とイメージできます。

会議の本題が明確になったことで、事前に自分の意見をまとめておくこともできるでしょう。

その上で、「この人をチームメンバーに推薦したいので、会議に呼んでもいいですか?」と提案をすることもできます。

ここまで考えてもらえると参加者にはかなりの当事者意識がありますね。

逆に当初の抽象的な会議テーマのままにしてしまうと、呼ばれた側は何について話すのか明確なビジョンが持てません。

その結果、「よくわからんけど、司会役に任せとけばいいか」と考え当事者意識がなくなってしまいます。

金田博之さんのメルマガに興味を持った方はコチラ

 

会議は結論をイメージする

会議のメインテーマを具体的にすることで、それを見た参加者は結論(会議のゴール)がイメージしやすくなります。すると、 結論に向けた自分なりの意見を考えることができ、ただ座っているだけの傍観者ではなく、主体性を持って発言できる参加者になります。

結果の9割は準備で決まっていると言われますが、会議も同様で、準備段階からいい会議になるかどうかが決まります。そして特にオンラインの場合は会議名からすでに準備が始まっているのです。

そして実際に会議が始まったら、会議進行役のファシリテーションスキルも重要になってきます。

ここは通常の会議と大きくは変わらないと思いますが、やはりリモート特有の発言しにくい空気感があるので、 司会が積極的に発言者を指名したり、理解ができているかをこまめに聞いたりなど対面よりも気を使っていく必要があります。

ここまで会議を動かす側の視点で話してきましたが、呼ばれた参加者側の立場で見ても同じです。会議のテーマが明確でない場合は、まずそれをはっきりさせておきましょう。

「会議のメインテーマはなんですか」と直接聞いてもいいですし、長めにとっているのであれば「会議の前に意見を先にアジェンダをいただけますか」と提案するのもいいでしょう。

会議中も、遠慮しないくらいがちょうどいいかもしれません。誰も発言しなければ進行役も「本当にこのまま進めて大丈夫か」と不安になるものなので、何かしら意見があったほうがやりやすいところもあります。

オンライン会議といえど、本質的なところは対面の会議と何ら変わりません。ですがその特有の空気感は今後も課題となっていくでしょう。

一流のビジネスマンたるもの、どんな状況・会議でもこなしていけるように対応していきましょう。

今回の実践ポイント

  • 新しい環境に慣れる=今の環境を最大限活かすことを考える
  • 会議のメインテーマをはっきりさせ、結論をイメージしやすいようにする
  • オンラインでは対面以上にファシリテーションスキルが必要になる

金田博之さんのメルマガに興味を持った方はコチラ

 

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】
ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者、金田博之さんがオンラインで無料勉強会を開催します。 これまで有料で開催してきた勉強会を無料公開。この機会にぜひご参加ください。

テーマ:短時間でキャリアアップを目指す無料勉強会 ~オンライン会議をうまくまわす技術~

日時:2021/5/22(土)10:00~10:45
視聴方法はこちらから。

<初月無料購読ですぐ読める! 4月配信済みバックナンバー>

※2021年4月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
 
2021年4月配信分
  • 【第167号】オンライン会議をうまくまわす技術(4/12)
  • 【第166 号】新しい企画を作成する際に、情報収集が上手い人と下手な人のアプローチの違い(4/5)

いますぐ初月無料購読!

<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>

初月無料の定期購読手続きを完了後、各月バックナンバーをお求めください。

2021年3月配信分
  • 【第165号】細かく部下に口を出してくる上司への3つの対策ステップ(3/29)
  • 【第164号】他部門との利害が関わる複数タスクを効果的に優先付けする方法(3/22)
  • 【第163号】 4月からの組織変更の場合にうまく順応する人としない人の違い(3/15)
  • 【第162号】優先付けが下手で思うように動いてくれない部下をうまく動かす方法(3/8)
  • 【第161号】あなたがダメと思っている上司から出世のチャンスを見出す方法(3/1)

2021年3月のバックナンバーを購入する

 
2021年2月配信分
  • 【第160号】仕事に「やらされ感」を感じる部下に何を切り口に変えるか?(2/22)
  • 【第159号】 ビジネスパーソンが最速で成長するためのノート術(2/15)
  • 【第158号】私がゼットスケーラー代表就任90日目で事業戦略を策定する押さえどころ(2/8)
  • 【第157号】苦戦前提の商談をうまく挽回させるために必要な3つのこと(2/1)

2021年2月のバックナンバーを購入する

 
2021年1月配信分

【第156号】どうやって顧客との大事な打ち合わせのプレッシャーを克服するか?(1/25)

【第155号】2021年の在宅勤務で考えておきたいリスクと対策は?(1/18)

【新年第154号】2021年に明確に成長するための「3つの軸」(1/4)

2021年1月のバックナンバーを購入する

 
2020年12月配信分

【第153号】社長就任3週目で部下の行動を促した「3つのコーチング・ステップ」(12/28)

【第152号】学習効率を最大化する3ステップのフレームワーク(12/21)

【第151号】 最初が重要!部下との信頼関係をスピーディーに構築するプレゼンのポイント(12/14)

【第150号】新環境でのスタートダッシュの切り方(12/7)

2020年12月のバックナンバーを購入する

 
2020年11月配信分

【第149号】自分がプレイヤーとして最大の成果を出した体験を、自分以外のメンバーに起こすことができるか?(11/30)

【第148号】実践キャリアアップ編:「どうやって自発的にモチベーションを維持・向上させるか」(11/16)

【第147号】 実践キャリアアップ編:「あなたが1段階上に昇進したら、今と何が変わるのか?」(11/9)

【第146号】実践キャリアアップ編「どうやってベストなチームメンバーを採用するか?」(11/2)

2020年11月のバックナンバーを購入する

 
2020年10月配信分

【第145号】実践キャリアアップ編:キャパを超えるタスクを抱えてパンクしそうなとき、どう乗り越えるか?(10/26)

【第144号】実践キャリアアップ編「あなたは、どうやってチームと働いているか?」(10/19)

【第143号】実践キャリアアップ編「過去にどんな失敗をしたか?今それをどう克服したか?」(10/12)

【第142号】実践キャリアアップ編「どうすればプレッシャーの中で効果的に仕事ができるか?」(10/5)

2020年10月のバックナンバーを購入する

 
2020年9月配信分

【第141号】実践キャリアアップ編「周りのやる気を引き上げるにはどうすればいいか?」(9/28)

【第140号】人を巻き込み効率よく仕事を回すための「2つ」の心がけ(9/14)

【第139号】あなたが飲み会の誘いを断られる本当の理由(9/7)

2020年9月のバックナンバーを購入する

 
2020年8月配信分

【第138号】コロナ時代に求められる英語スキル(8/31)

【第137号】信頼される上司のマネジメント術 ほとんどの上司が知らない部下のやる気を知る方法(8/24)

【第136号】信頼される上司のマネジメント術 部下のモチベーションを上げる叱り方(8/17)

【第135号】信頼される上司のマネジメント術 言うことを聞かない部下を動かす方法(8/3)

2020年8月のバックナンバーを購入する

 
2020年7月配信分

【第134号】テレワーク化に潜む問題を解決する方法(7/27)

【第133号】現場の声を早期に掴むための1on1のやり方とは?(7/20)

【第132号】ルーティーンワークのこなし方で伸びる人・伸びない人が即座にわかる(7/13)

【第131号】出世する上司は部下をタイプ分けして 指示の方法論を変える(7/6)

2020年7月のバックナンバーを購入する

 

image by: Shutterstock.com

金田博之この著者の記事一覧

世界MBAランキング首位のINSEADエグゼクティブMBA卒業。1998年、外資系大手ソフトウェア企業のSAPに新卒入社。30歳からマネジメントを歴任、7年連続グローバル・トップタレント選出。 2014年、日本の大手製造・流通企業ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進後、最先端AI/チャットの外資系IT企業、ライブパーソン(LivePerson、NASDAQ上場)の代表取締役に就任。3年間で毎年300%超成長(アジア全体売上の76%)。 2020年12月、クラウド型ネットワークセキュリティのトップ企業ゼットスケーラー(Zscaler、NASDAQ上場)にて、日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。 セミナー、企業、大学等で講師経験10年以上、受講者のべ5,000名以上。日経BP、東洋経済ほかメディア掲載多数。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 金田博之のMBA実践メルマガ~ゼットスケーラー日本・アジア代表が動画と教材で教える経営フレームワークのすべて 』

【著者】 金田博之 【月額】 ¥550/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎週 月曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け