ペットの体調も整える?獣医師がオススメする「ブラッシング」健康法

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犬や猫を飼っているご家庭であれば一度は経験のある「ブラッシング」ですが、抜け毛の除去や毛並みをそろえる以外にも役立つことをご存知でしょうか? メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』著者で獣医師の佐藤貴紀先生は今回、ブラッシングするだけでペットの健康管理もできてしまう、「ブラッシング健康法」を紹介しています。

ご家庭で簡単にできる「ブラッシング健康法」とは?

ブラッシングは、飼い主さんが身体をさわるので健康チェックになる他、体調を整えると言う健康方法の1つでもあるのです。

今回は「ブラッシング健康法」についてご説明して行きましょう。

1)ブラッシングはなぜ必要?その頻度は?

ブラッシングは、毛並みを整えるだけのものと思っていると思いますが、実は違います。「体調を管理する」と言う役割があるのです。

お散歩したときについたホコリや花粉。家の中でついたノミやダニなど、蓄積すると皮膚炎の原因の可能性があるものをブラッシングによって取り除くことができます。

また、他の毛とからまって隠れている抜け毛を除去することもあります。

皮膚の周りを覆う毛が多いと、熱がたまってしまい、体温の調節をすることができない犬や猫にとってさらに体内に熱が篭る原因になりますが、無駄な毛をブラッシングで除去することで空気が通るようになり、新陳代謝が上がるとも言われています。

毎日1日1回のブラッシングを習慣づけることで、健康につながります。

毎日は時間をとれないと言う方は、最低でも週に2、3回はブラッシングをするようにしましょう。時間は10~20分程度でしょうかね。

2)健康ブラッシング方法

犬や猫の皮膚は人間よりも薄くて傷つきやすいです。

うまくブラシが通らないからと言って、力任せにせず、特に、骨の出っ張りなどがある場所などは、より優しく丁寧にブラッシングするようにしましょう。

使うブラシはこの3つ。

  1. ピンブラシ
  2. スリッカーブラシ
  3. コーム

まずはピンブラシで簡単に毛流れを整えます。毛並みに沿って、上から下へとかしましょう。

続いて、スリッカーブラシを使って抜け毛を取り除きます。全体をスリッカーブラシでとかしたら、コームで表面の毛並みを整えて下さい。

まとめ

ブラッシングは健康管理やスキンシップをとるためにも、とても大切な時間です。最初は嫌がると思いますが、回数を増やすなど慣らしていって下さい。

image by: Shutterstock.com

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