今年の7月は記録的な大雨により、観光地である熱海で大きな土砂災害が起き、現在も復旧作業が続いています。集中豪雨などによって多くの場所で災害が起きることの増えた日本で、「夏の防災」として何を備えておくべきなのでしょうか? 今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』で著者の真井花さんが、「夏の防災」について役立つ情報を詳しく解説しています。
夏の防災
さて、本日は日本の風物詩になりつつある集中豪雨のお話。
今年もあちこちで集中豪雨に見舞われて、恐ろしい災害が起きています。かくいう岡山にも警報が一時出ていましたから。避難した西日本豪雨から3年経ちましたが、毎年どこかで
・雨による災害
が起きています。
かつて防災といえば、地震とか津波とかを思い浮かべていたと思うんです。なんとなくそうですよね?私は根拠なく思い込んでいましたけど。
で、これには地域性がありますよね。日本中同じ危険度ではないんですよ。活断層が多い箇所や海に近い住宅地とかリスクが高いわけです。
だから、防災といえば、これを念頭に準備していました。
しかし、最近は全国共通らしい災害が現れました。そう
・集中豪雨・河川の氾濫・土砂災害
です。
これらには地域性ではなく、季節性がありますね。梅雨末期や台風シーズンが特にハイリスクになります。
かつては北海道には梅雨がないなどと言われましたが、ここ数年の温暖化で北海道にも梅雨が来るようになっています。また、台風といえば、沖縄と高知というイメージでしたが、最近の台風は強大で変わったルートを通ることも多くなりました。この点で地域性は薄れていますね。
一方で、この雨系の災害には季節性がありますね。梅雨末期や台風シーズンが特にハイリスクです。西日本集中豪雨、球磨川の氾濫、熱海の土砂崩れはいずれもこのハイシーズンに起きています。
なので、防災といえば、まずはこの
・夏の
・水災害
想定して考えておくほうがいいということです。
雨による災害の場合、地震や津波、火山噴火などと比べてまだ多少なりとも
・予測可能
だということが違いです。地震を前日に予知できないですからね、今の科学では。
予測できるということは、それだけ
・避難できる時間的余裕がある
ということです。これを活かさない手はありません。ハイシーズンが来る前までに必ず
・Yahoo!天気
・Yahoo!防災情報
はスマホに入れておいた方がいいでしょう。Yahoo!天気は独り勝ち状態ですし、天気予報系ならこれがいいのではないかと思います。また、Yahoo!防災情報は各地のハザードマップが入っていて使いやすいです。
各自治体がそれぞれハザードマップをアプリにしているんですが、当然ですが隣の自治体の分や職場や学校のある自治体のハザードマップは入っていません。使い勝手が悪いんですよね、それじゃ。
現在の気象学の粋を尽くして予測されるわけです。こうしたアプリで出来るだけ正確で時々刻々変わる天気の情報をゲットしておきましょう。
季節性のある災害・集中豪雨による水災害のお話でしたね。
災害の中でも数少ない
・予測可能な災害
です。時々刻々変わる情報を正確に入手出来るよう、必ずアプリなどで情報をチェックしましょう。
進路や災害のレベルなどがある程度予測できるとして、です。
それじゃ
・なにを備えておくのか
が問題です。防災はどこまえやったらいいのか分からないものですよね。あればあるほどイイんでしょうが、それが避難の妨げになっては本末転倒ですから。
災害に際してちょっとでも予測できるということは、持ち出せるものがちょびっとはあるはずですよね。まあ、2時間で2ヶ月分の雨が降ったとかいう場合にはそんなヒマはなくて、とにかく避難することになると思いますけど。
で、水災害に関しては、私は
・夏用の衣服
を備えておくべきなのではないかと思っています。
なにせ雨ですから。避難するときにも濡れちゃうんですよ。で、避難所にせよ友人宅にせよホテルにせよ
・濡れたままではいられない
ですよね。早く濡れた服を着替えて、身体を拭かないとそれだけで
・低体温症になりかねない
んです。そこまでいかなくても、体力が奪われ体調を崩しやすくなってしまいます。いや、避難先ですから。風邪薬も熱さまシートもカンタンには手に入らないんですよ。そもそも着替える服もない有様だからこういうことになっているわけなんですから。
よく
・衣食住
といいますね。これは人間に必要なモノの
・順番
を表していると言われています。食べ物がなくても、数日は死にません。住むところがなくても、しばらくは死にません。ところが、
・着る服が全くないと人は死んでしまう
んです。食べ物や家がなくても、人はしばらく死にませんがまったく服の無い状態、素っ裸ではすぐに怪我をしたり暑さや寒さから身を守れず、体調を崩してしまいます。身体の弱い人やオトシヨリや子供なら、それだけで病気になってしまいます。
水災害の場合、どれほどちゃんと避難したとしても、全く濡れないというわけにはいかないんじゃないでしょうか。そもそも避難のときに傘なんか刺して歩けませんからね。
なので、
・家族全員分の服一式
・乾いたタオル
は備えておくとよいのではと思っています。
え?ウチ?
・速乾性の下着類
・靴下
・ハーフパンツ
・透けないトップス
・ビニールのパーカー(小さくたためるやつ)
・タオル数枚
を人数分準備しています。
温かい飲み物も家の片付けも、まずは着替えてから!だと思うんですよ。
季節性のある災害・水災害。予測される情報をゲットできるようにしておくことと服を準備しておくといいかもしれませんよ。
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