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AIが自分の仕事を奪う前に「クリエイティブ脳」を鍛える7つの切り口

前回の記事「6つの職業を同時にこなすスーパーサラリーマンは「時間管理」をどうしているのか?」では、6つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家にして『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』の発行者でもある石川和男さんとの対談で、同時にいくつもの仕事をこなすための時間管理術を紹介した、多くのベストセラー著書を持つビジネス作家で起業家の岡崎かつひろさん。岡崎さんは自身のメルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』』の中で、石川さんとの対談の続編を掲載。今回は、AI(人工知能)に今の仕事を奪われる時代が来ても新しい仕事を生み出すことができる「クリエイティブ脳」を鍛える7つの方法を伝授しています。

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数年後いまある会社が存続しているとは限らない!やるべきことは?

現在、企業の平均寿命は23年ほどといわれています。社会のAI化が進むにつれ、この平均寿命はさらに縮むかもしれません。企業や個人の生き残りをかけて、これからの時代に求められるのは、クリエイティブな発想ができる人材。

とはいえ、いきなりクリエイティブな発想をしろといってもできない人が大半です。そんなとき、「誰でも簡単にできて時間もかからない、かつ自分自身が楽しめる発想法がある」と語るのは、時間管理の専門家であり、『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』発行者でもある石川和男さん。果たしてその発想法とは? メルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』』発行者である、岡崎かつひろとのビジネス対談をお送りします。


岡崎:現在、建設会社役員、大学講師、セミナー講師、税理士、時間管理、ビジネス書著者という6つの仕事をしているスーパーサラリーマン石川さん。以前、石川さんの著書『部長の心得』(総合法令出版)という本の中で、「課長は仕事を減らすのが仕事、部長は仕事を増やすのが仕事」と書かれていました。これについて改めてお伺いできますか?

石川今までは、会社全体がコスト削減を目標にやってきたところがありました。しかしこれからの時代は、コスト削減に目を向けつつも、新しい仕事を作り出していく能力が必要になってきます。これがクリエイティブ能力と言われるものです。

じゃあ、それは誰が担うのかといったら、コスト削減は課長に任せて、これからは部長が新しい仕事を作り出していく必要がある。

たとえば、うちは建設会社をやっていますが、建設会社としての機能だけでなく新しい発想で事業展開ができないかということを考える必要があるのです。というのも、これからAIが活躍する時代になることで、確実に今ある仕事は減っていきます。そうなったときに、会社として建設会社以外の分野でどんなことができるのか。それをかんがえていかないと、この先は生き残れません。

岡崎変な話、売り物がなければ売り上げというのは上がらないじゃないですか。新しい企画を立てて売り物を作らなければいけない時代ですよね。

同じ商品とか企画サービスでずっとやっていると、飽きられてしまったり、同じ内容でもっと安いサービスが出てきたりして、身入りがだんだん少なくなってくるんですね。と言う事は、このクリエイティブの鍛えて新しいアイデアとかサービスを揃えていくことが必要になってくるというわけですね。

石川そうです。常に新しいアイデアを出し、それを形にして新しい仕事を作り出していくことが必要です。

岡崎「クリエイティブ脳が大事」「新しい企画を作りなさい」と言っても「じゃあ、どうやったらそれをやっていけばいいのか」というところが課題だと思います。

AI時代にも大活躍!クリエイティブ脳を鍛える7つの切り口

岡崎石川さんの新刊『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになる!』(ASUKA BUSINESS)の中で、「新しい発想のための7つの切り口」を紹介していますよね。これは新しい仕事を作り出すうえでどう活用したらいいですか?

石川この「7つの切り口」というのは、発想法の父として有名なアレックス・オズボーンの発想法です。これは、物事を常に多面的にみる癖がつくので、非常にいい練習になると思います。

7つの発想法の中味は以下の通り。

  1. なにかと何かを組み合わせることはできないか?
  2. 他で使ったものを違う場所で使えないか?
  3. 変えてみたり調整したりできないか?
  4. 入れ替えることはできないか?
  5. 拡大、大きくしてみたらどうだろう?
  6. 常識と反対のことをしてみたら?
  7. 縮小、削除、小さくしたり、シンプルにしてみたら?

この7つの基準に照らし合わせて、35歳から40歳位まで、ずっと毎朝通勤電車の中で1つずつ考えていました。

岡崎毎朝1個ずつ新しいアイデアを考えるんですか?

石川そうですね。新しいアイデアもあるけど、既存のものでこれってそうなんだと言うふうに考えることもあります。たとえば何かと何かを組み合わせることができないかなというふうに発想するのです。

それは、ゼロから作らなくても、今すでに世の中にあるものを分解して考えてみるのもいいですよ。たとえば、カレーパンは、カレーとパンが合わさったものですよね。ほかにも鉛筆と消しゴムがついて、消しゴムつき鉛筆ができました。そういうふうに1つずつ分解していくのもいいですよ。

岡崎:今すでにあるものを因数分解して考えるとわかりやすいですね。

石川たとえば、よく東京駅のキヨスクや地方のお土産屋さんに行くと、巨大なポッキーがありますよね。あれも、これまでのポッキーを大きくしたことで人気になりましたよね。

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あの有名なCMにもヒントが!発想の逆転でロングセラーに

石川「常識と反対のことをしてみたら?」と言う切り口もあります。たとえば売り込まない営業押したらどうなるか。「え? そんなことできないでしょ」と思うかもしれませんが、実はみんながよく知っている意外な商品キャッチコピーにそれが隠されています。

なんかというと、ドモホルンリンクルです。あのドモホルンリンクルの化粧品は、CMではっきりと「初めてのお客様にはお売りできません」と言い切っていますよね。にもかかわらず、ロングセラー商品です。

岡崎ドモホルンリンクルのCMは、いわれてみたら「売らないことで売れる営業」ですね。

石川:ほかにもまだありますよ。たとえば「なにかと何かを組み合わせることはできないか?」といったとき、キックボードは荷物を運ぶ台車で遊んでいた人が思いついたんじゃないか、とかね。

岡崎:たまに台車でキックボードのようにして遊ぶこともありましたよね(笑)。だめだけどね。

石川そうそう。台車で遊んでいた人が、「これはいける!」と思ってキックボードを開発したのかなど、考えちゃいますよね! そういう風に考えていくと、どんどんクリエイティブ能力が身につくんじゃないのかなと思っています。

この間、髪を洗うときに間違えてコンディショナーを先に使っちゃったんですよ。それでああどうしようと思ったんですけど、その時に「じゃあ仕方がないからシャンプーをしよう」と思ったんです。これって昔流行ったリンスインシャンプーですよね。こういう時に気づいたのかなと言うことを、最近考えました。

岡崎:僕は最近シェービングクリームを使ってヒゲを剃ると肌が荒れることに気がついたんですよ。じゃあ何を使ったらいいのかなと思った時に、コンディショナーを使ってみたすごく良かったんです。コンディショナーを髭剃りクリームの代わりにすると肌荒れが全然しないんですよ。

顔も荒れないです。よく滑るからヒゲも剃りやすいんですよ。そういうので気がついた人が、コンディショナーのような成分で髭剃りクリームを作るかもしれないですよね。それがほんとに良いかどうかわからないですけど。そういうクリエイティブですよね。

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枠にとらわれない発想法が新しい事業の可能性を生む!

石川話を戻すと、今うちの建設会社には膨大な敷地があります。その敷地を使って農園や、待機児童対策で幼稚園をやるというアイデアも出てきています。建設会社なのに幼稚園をやるという発想は、普通はありえないじゃないですか。そういう発想の柔軟さから、様々な新しい仕事が生まれてきたんだなというふうに考えてます。

岡崎空き地を見て「ここに何を作るか」ということをやるわけですもんね。なので、まさに想像力、クリエイティブである必要がありますよね。

石川そうなんです。これはボツになったやつなんですけど、9階建ての自社ビルの1階をコンビニにできないかと思ったんですよ。1階は総務経理部なんですけど、それをつぶして2階に持っていき、1階をコンビニにしてしまう。

そして、建設会社で待機している社員をそこで働かせたらどうだろうというふうに考えたんです。その話は本社ビルが移転してしまったのでボツになっちゃったんですけど、今まであり得なかった発想ですよね。こういうクリエイティブの力で仕事を作っていくことが大切です。

岡崎最近だったらコンビニの中にイートインスペースもありますよね。他にも本屋さんがカフェと一緒にやるとか、組み合わせて新しいものを発想するというのいっぱいありますもんね。最初のコンビニだったら建物売るだけだったらそういうのもあるし、宅急便を巻き込んだり、イートインがあったり。そういうのをどんどんどんどん増やしていけるといいですね。

 

 

(メルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』』2021年8月2日号より一部抜粋、続きはメルマガにご登録の上、お楽しみください。初月無料です)

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image by: catastrophe_OL / Shutterstock.com

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多くの人が仕事や人生において困ること。この力がないことで、どれだけ多くの人が悩んでいることでしょう。仕事が進まない、起業したがうまくいかない、恋人ができない、実はこれら全ては共通する問題により起きています。 それは、『人が集められない』 ということ。毎月1000人が集まる講演会を成功させるベストセラー作家であり起業家の岡崎かつひろが教える、コミュニティ作りと集客の秘訣。人が集まる自分になるための一歩を踏み出しましょう。

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