中高年シングルの「恋人づくり」最強の初手とは?出会ったその日に確認すべきこと、恋するミドル&シニアは何が違うか

 

お互いシングルかどうかを、できるだけ早い段階で確かめ合うのがベスト

今の彼氏と出会ったとき、私は恋人なしのブランク期が3年ほど続いていました。

すでに60歳を過ぎていたので、「もう恋なんかできないかも。このままずっと独りなのかな」と思うこともしばしば、でした。

それは彼のほうも同じだったようです。

私よりも7つ年長ですから、その頃はもう70歳に近く、奥さんに先立たれてからのこの8年間に女性とつきあったこともちょっとだけあるけど、その女性と別れて約5年になる、という状況だったそうです。

男が仕事のほかに家事全般こなして自分の面倒みるのは侘しいよ、というのもあったようです。

それを思うと、私よりもすこーしばかりへビィなシチュエーションにあったと言えるかもしれません。

それでも彼は完全にあきらめていたわけではなかったみたい。

「機会があれば、いい相手を見つけたい」と密かに狙っていたのでしょう。

といっても、お相手探しにそれほど熱心ではなく、同じ職場の女性たちとたまに飲みに行くとか、お気に入りのママが一人でやっているカウンターだけのスナックに通うとか、その程度だったのですね。

「そんなんじゃ彼女できないよ!」と言ってやりたくなります。

ただ彼の偉いところは、私と知り合ってすぐに「ダンナさんは?いるの?」と聞いたことです。

「ダンナいないのよ~。自慢じゃないけど一度も結婚したことがないのよね」と正直に答えると、「僕も今は独りだよ。女房が死んで、もう8年になる」と教えてくれました。

こういう情報交換って貴重ですよね。

ミドル&シニア世代なら結婚していて当然とも言えるし、子供や孫がいて当たり前とも思いますが、実は離婚してひとり暮らしをしているとか、再婚してまた別れたとか、配偶者と死別したとか、さまざまなケースがあるので、聞いてみないとわからないのです。

私と彼の場合は、「お互いに今はシングル」と知ったおかげで、安心して距離を縮めることができたように思います。

安心してつきあえる、これ大事だと思います。

私は出会って間もなく彼のことが好きになっちゃったので、といっても初めは淡い感情でしたから、なんとなーく気が向いたときに、なんとなーく彼に近寄って話しかけたりして、なんとなーく親しくなっていきました。

そうこうしているうちに、「シングルなのはいいけど、つきあっている人いるのかな」と心配になったこともありますが、それは杞憂でした。

不安や心配事があるなら、そこから目をそらさず、事実に向き合おうとするのがいいようです。

ちなみにですが、ありがたいことに彼は聞かれれば何でも正直に即答してしまうタイプですし、私も嘘や誤魔化しはイヤなので、ふたりともわりといい性格だと思っています。

私は幸いにもシングルの男性と親密交際をスタートすることができましたが、もしも彼が既婚者だったら、あるいはシングルではあるけれど女性と交際中だったとしたら、どうなっていたでしょう。

そういう相手とはあまり深入りしないほうが無難、と私は腰が退けていたと思います。

それでも好きになっちゃったからにはもう止められないというほど気持ちがヒートアップしてしまったら、1年なら1年と交際期間を限定し、欲望のかぎりを尽くしたことでしょう(もちろん、相手が応じてくれればの話ですが)。

ええ、もうそういう場合はしょうがないのだと思います。

これは私も経験していることなので(不倫とかではなく)、こうして書いているだけで心は痛みますが、すごくすごく好きなのに思いのたけを尽くせないというのは本当にしんどいものです。

恋心は不完全燃焼のまま、いつまでもくすぶり続けます。過去にとらわれ、次の恋人を見つけることなどできなくなります。

そんなことになるくらいだったら、たとえ別れのときを見据えての切ないつきあいであったとしても、せっせと欲望の解放に励み、すっきりしたところで次いこう、というのがいいと思います。(メルマガ『ミドル&シニアの「官能デート」を楽しむ方法~~中高年の恋愛性愛はこんなにもエロティック~~』2021年9月10日号より一部抜粋。9月17日号に続く)

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  • 「いい感じ、素敵」と思う人がシングルだったら、それはもう恋人候補/自分の気持ちや欲望を率直に認めることが、恋人ゲットの第一歩/お互いシングルかどうかを、できるだけ早い段階で確かめ合うのがベスト(9/10)
  • すべての恋は、好みのタイプを見つけることから始まる/恋はいつだって一瞬で始まる。勝手に火がつく/待ち望んだ相手だからこそ、一緒にいて楽しい嬉しい(9/3)

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ヨコスカ出身、ヨコハマ在住。慶應義塾大学文学部卒業。広告コピーライター・雑誌ライターを経て、2000年よりブックライティング(書籍原稿の代筆&リライト)に従事。手がけた書籍は約100冊。販売部数累計200万部超、ヒット作多数。


自著『言いたいことが伝わる 上手な文章の書き方』(秀和システム)、『ドブ板トランジット: 都市小説ヨコスカ』(電子書籍)、『YHMスクランブル:都市小説ヨコハマ』(電子書籍)ほか多数。ブログ「言葉力アップグレード」では、言葉の世界を豊かにし、話し方・書き方をレベルアップする知恵と技術を惜しみなく提供。

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