電車の運転士になる夢を絶たれたパン職人の店が「鉄ちゃんの聖地」になった話

 

このお店には、鉄ちゃんや電車好きの子どもを喜ばせる、もうひとつの魅力があります。お店の一角に、ジオラマの電車を運転できる場所があるのです。国鉄時代の鉄道部品を使って、店主がすべて手づくりしたものです。横には実物の信号機があり、自分で操作し、出発進行。用意された鉄道マンの帽子をかぶって、運転ができるのです。

これは、子どもたちに大人気です。このためにパンを買いに来る親子連れが絶えません。いまでは、鉄ちゃんの聖地とまで言われています。

しかし、このお店は「電車」だけで人気があるわけではありません。電車パンが美味しいことはもちろん、菓子パンや惣菜パン、サンドイッチなども評判で、「食パンが美味しいお店」としても有名なのです。

16歳から32年間、しっかりと修行した成果が、今日の成功へと繋がっているのです。電車の運転手という夢は諦めましたが、鉄ちゃんとして「電車パン」を作り続けています。

これからも、全国の鉄ちゃんのために、全国の電車を作って欲しいものです。

image by: Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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