性格が社交的だからか、それとも懐に入るのが上手なのか、人と仲良くなることがうまい人っていますよね。実は、そういう人たちがやっているある“ワザ”があるそうです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、ご自身の経験から培った人と仲良くなれる方法を紹介しています。
理解を示す
手前味噌な話ですが、私はそれなりに人と仲良くなるのが得意な方だと思います。仲良くなろうという意思を持って接すると、仲良くなれるタイプです。
こういうのって天然でやれるタイプの人もたくさんいて、それが私にはできず「すごいなぁ」と思うのですが、私なりのやり方としてやってきたことがあります。相手の興味に理解を示すことです。
例えば、講師をしている専門学校の学生相手などだと、最初のうちは生徒も緊張していますし、「この人誰?」という目で見てくるので、なかなかぎこちない状態が解けません。
でも、その生徒が好きなものの話を聞かせてもらい、「え!それ気になる!」と理解を示し出すと、生徒たちは急に笑顔になって親近感を持ってくれます。たった一言でも、距離感が近づくのです。
学生たちはまだ若いだけに素直なので、こうしたことが効きやすいという面もあります。でもこれは大人になってもあまり変わりません。表にあまり出さないようになるだけで、内面の部分では、自分の興味に対して理解を示してくれる人は誰だって心を開きやすくなるものです。
だから私は相手の興味を知ることと、そしてそこに理解を示すことを意識して、戦略的に仲良くなろうとします。
とは言うものの、これをやろうとしてもなかなかうまくいかない人も少なくはありません。「共通点を見つければいいはずなのに、心を開いてもらえない」といった声も聞こえてくるのですが、それはおそらく大きなポイントを外しているからだと考えています。
そのポイントとは、「本気で言えるかどうか」です。
私は戦略的にこうしたことをやりますが、でも実際には本気で興味と理解を示しています。こういうのって、嘘は何となくわかってしまうので、無理やりやっても通用しないものなのです。
私自身、誰かにそういうことをされると、嘘っぽいな、なんだか仲良くなるために言っているなというのはすぐに察します。
じゃあ私の場合はどうかというと、嘘ではなく本気で理解を示そうとしています。なぜそうできるかといえば、純粋に興味を持ってしまうからです。
いえ、正確には興味を持とうと心がけていると言った方が正しいかもしれません。
自分がこれまで通ってきていないものや、自分の人生に関係のなさそうなものでも、興味だけは持つ。普段知る機会のないようなことを知れたり、それに詳しい人と知り合えたというチャンスなのだから、興味を持って話を聞いてみる。それだけで自分の人生が豊かになるような気すらしています。
そんな考え方をひとつ持っているだけでも、言葉の本気度というのは変わってくるのではないでしょうか。
厳密には、仲良くなるためにやっていることはもうひとつあるのですが、まずは相手の興味に本気で理解を示すためにも、自分が何事にも興味を持つ意識を持てると良いのかなと思っています。
今日の質問です。
・同僚の興味関心のあることに対して、自分が興味を持つことができますか?
・もし持てないとしたら、どうすれば興味を持てるようになりますか?
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