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反日の韓国大統領候補がまた暴言。「日本は信用できない」の意図

先日掲載の「厚かましさ全開。韓国大統領選候補に決まった『反日政治家』の正体」でもお伝えしたとおり、来年3月に行われる韓国大統領選の与党候補に決定した李在明(イ・ジェミョン)氏。強硬な反日派として知られる李氏ですが、またも日韓関係を悪化させるかのような発言を放ったようです。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、香港のサウスチャイナモーニングポスト紙が伝えたその内容を翻訳し紹介。さらに野党対立候補のコメントも取り上げ、どちらが当選するかで日韓関係は天と地ほどの差が出るとの見方を示しています。

【関連】厚かましさ全開。韓国大統領選候補に決まった「反日政治家」の正体

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「日本は信頼できない」韓国大統領候補の発言

すでに日本の報道でもお読みになったかもしれませんが、韓国の次期大統領候補が「米国との防衛同盟に日本を加えるのは危険」と発言して物議をかもしています。

香港のサウスチャイナモーニングポストがどう報道しているかを見てみましょう。

「韓国が米国との防衛同盟に日本を加えるのは危険」と大統領候補が発言

 

来年の大統領選挙に韓国の与党「共に民主」からでる候補者、イ・ジェミョン氏は日本が米韓3カ国の軍事同盟に加わることには賛成できないと述べ、東京が「信頼できる友人」であるかどうかを疑問視した。

 

「日本は常に信頼できる友好的な国なのか」と問いかけ、韓国が支配している独島(日本名:竹島)に対して、日本がしつこく領有権を主張していることを指摘した。

 

日本が独島の問題を提起し続け、過去の過ちに対して「曖昧な態度」を取り続ける限り、「韓米日の軍事同盟は非常に危険なものになる」と述べた。

 

また、中国が安全保障上の直接的な脅威と見なしている米国のミサイル防衛システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の追加配備には反対だと述べた。

 

THAADが韓国の国益と地域の安定に役立つということに「完全には」同意していないとし、韓国への配備には「原則的に」反対していると述べた。「THAADの追加配備はすべきではないというのが私の立場です」。

【解説】

このイ・ジェミョン氏は日本のみならず米国にも距離をおいた候補のようです。

しかしながら、彼の主張にはおかしな点があります。現時点で日米韓の3国間の軍事同盟などは存在していないのです。

それについての説明もあります。

梨花女子大学の政治科学教授であるパク・ウォンゴン氏は、「3国間の軍事同盟は日本、韓国、米国のいずれからも提案されていない。現在、米韓日の3国間の防衛関係は、軍事情報の交換を含む低レベルの安全保障協力にとどまっている」と述べた。

 

「日本に関するイ候補の発言は、選挙の年に有権者の感情を煽ることを目的としている可能性がある」と述べた。

【解説】

冷静な記述と言えるでしょう。ただ、イ候補を弁護すれば、今回の発言はある討論会で韓日米3角軍事同盟の可能性について問われたから答えたもののようです(11月11日中央日報)。

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つづいて記事は韓国の野党「国民の力」の大統領候補者、尹錫烈(ユン・ソクヨル)氏についても記しています。

保守系野党「国民の力」の大統領候補者は元検事のユン・ソクヨル氏である。

 

同氏は「中国が韓国からTHAADシステムを撤退させることを求める前に、中国が国境沿いに設置している長距離レーダーを取り除くべきだ」と発言した。

 

また、韓国の安全保障と外交上の利益は米国と密接に連携しているとし、韓国の外交関係は「強固な韓米同盟の上に築かれるべきだ」と述べた。

【解説】

ユン候補は韓米関係を重視しているようです。

文在寅(ムン・ジェイン)政権の対日政策についても、「韓日関係が存在しているのか疑問に思うほど外交関係が失われている」「韓日関係をあまりに国内政治に引っ張っているのではないか」と批判しています(11月13日、朝日新聞)。

まさにユン候補とイ候補の主張は対照的です。

来年3月、どちらが韓国大統領になるかで日韓関係は天と地ほどの差がでるでしょう。

また現在の米中の熾烈な綱引きの中で世界的にも大きな重要性を持ちます。5年間の任期は韓国と周辺諸国の関係を全く違ったものにする事ができるからです。

このような韓国大統領選の状況、正しく観察しましょう。同時に不当な日本批判に対しては、適切に反論をすべきだと考えます。

(メルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』 11月14日号より一部抜粋)

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大澤 裕この著者の記事一覧

・株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン 代表取締役社長  ・情報経営イノーベーション専門職大学 客員教授 ・法政大学大学院イノーベーションマネジメント研究科 兼任講師 慶應義塾大学を卒業後、米国バンカーストラスト銀行にて日本企業の海外進出支援業務に従事。カーネギー・メロン大学でMBAを取得後、家業の建築資材会社の販売網を構築するべくアメリカに子会社を設立。2000年、ピンポイント・マーケティング・ジャパンを設立。海外のエージェントとディストリビューターを使った販路網構築・動機づけの専門家として活動を行っている。2015年「中小企業が『海外で製品を売りたい』と思ったら最初に読む本」を、2017年「海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語」をダイヤモンド社から上梓。

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