時代劇「鬼平犯科帳」の火付盗賊改方長官の長谷川平蔵役などで知られる、歌舞伎俳優で人間国宝の二代目 中村吉右衛門(本名・波野辰次郎)さんが11月28日に死去していたことが分かった。77歳だった。兄は二代目松本白鸚。甥は十代目松本幸四郎、姪は松本紀保と松たか子。
今年3月には心臓発作で救急搬送され、メディアでは「療養中」と報じられていた。なお、死因等は現在公表されていない。
1948年、中村萬之助を名乗って初舞台。66年に二代目の中村吉右衛門を襲名した。TVCMにも数多く出演した他、フジテレビ系列の人気ドラマ「鬼平犯科帳」では長谷川平蔵役を89年から2001年まで9シリーズつとめ、全150本で主演した。
最後の舞台は今年3月、歌舞伎座の「楼門五三桐」石川五右衛門だった。
作家でメルマガ『乙武洋匡の七転び八起き』著者でもある乙武洋匡さんはTwitterを更新し、「もう一度、舞台に復帰していただきたかった…。ホテルで倒れる数日前、歌舞伎座で『楼門五三桐』石川五右衛門を演じたお姿を見られたことがせめてもの救い。心よりご冥福をお祈り致します。」と、最後の舞台を観た感想とともに故人を偲んだ。
もう一度、舞台に復帰していただきたかった…。ホテルで倒れる数日前、歌舞伎座で『楼門五三桐』石川五右衛門を演じたお姿を見られたことがせめてもの救い。
心よりご冥福をお祈り致します。
中村吉右衛門さん死去 77歳 歌舞伎俳優 文化功労者・人間国宝 | 毎日新聞 https://t.co/Bfo2X8bVFQ
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) December 1, 2021
また、東京駅八重洲口にある大型書店「八重洲ブックセンター本店」は公式Twitterで、「日本屈指の歌舞伎俳優である二代目中村吉右衛門さんがお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。」と、吉右衛門さん関連の書影などとともに追悼メッセージを添えて哀悼の意を示した。
日本屈指の歌舞伎俳優である二代目中村吉右衛門さんがお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 pic.twitter.com/EJQEwDKufI
— 八重洲ブックセンター本店 (@yaesu_honten) December 1, 2021
その他、SNS上には吉右衛門さんの訃報について、さまざまな感想が投稿されている。
Twitterの反応
ショックです。
中村吉右衛門さんがお亡くなりになりました。
あの粋な芸がもう見られないと思うと、悲しすぎます。
歌舞伎俳優としての幅の広い演技はもちろん、歴代の鬼平の中でも突出した存在でした。77才……早すぎます。
まだまだ若い人達に、芸の真髄を見せてほしかったです。合掌— タクマ (@1332takuma) December 1, 2021
中村吉右衛門がいれば、舞台に出られなくてもどれほどの芸を継承できたことだろう。
— 千葉望 (@cnozomi) December 1, 2021
中村吉右衛門さん…舞台でもテレビでも、立っているだけでその姿が絵になる方。
絵になる方だった、と過去形で言いたくない— ぬえ (@yosinotennin) December 1, 2021
『北の国から』の田中邦衛さん、『古畑任三郎』の田村正和さん、そして『鬼平犯科帳』の中村吉右衛門さんと、フジテレビを支えた名優が今年そろって鬼籍に。ご冥福をお祈りします。
— テレビを取材する人@マイナビニュース【公式】 (@mn_enta_tv) December 1, 2021
中村吉右衛門さま。鬼平犯科帳では素晴らしいトップリーダー像を残してくださいました。鬼平役は吉右衛門様を置いて他には考えられません。心に染み渡るお芝居をありがとうございました。どうぞ安らかにお休みくださいませ。涙。 https://t.co/acXhk4C9Ok
— もりゆっきー(スピーチコーチ森裕喜子) (@Voice_Image) December 1, 2021
image by: 文部科学省ホームページ, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons