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SNSでバレバレ。不倫に走った4人の「ヤバイ妻」衝撃エピソード

我々の生活を根本から変えたと言っても過言ではない、IT技術やサービスの飛躍的な進歩。しかしそれも他のあらゆるツールと同じく、「使い方」で毒にも薬にもなりうるようです。今回の無料メルマガ『10年後に後悔しない最強の離婚交渉術』では、行政書士として開業以来16年で相談2万件の実績を誇り、『みんなの不倫』の著作でも知られ離婚サポーターの異名も取る露木幸彦さんが、「百戦錬磨」の露木さん自身も「ヤバい」と感じた4人の不倫妻のエピソードを紹介。その上で、SNSの普及が不倫発覚を加速度的に早めているにも関わらず、かような状況に対して無自覚な人間が多いとの見解を記しています。

不倫相談で寄せられた4人の「ヤバい女」衝撃エピソード

日本で新型コロナウイルスの蔓延が始まったのは2020年1月。約2年の間で緊急事態宣言の発令と解除に振り回され、「新しい生活様式」を押し付けられ、気が付けば周囲をオンラインに取り囲まれる日々に変容。一例を挙げると心理的に苦痛なのはリモートワークへの移行。夫婦が週7日も同じ空気を吸う生活が息苦しいことこの上なし。「夕飯はまた総菜か」「言われる前に片付けろ」「予報をチェックしないから服がずぶぬれだ」など夫の小言に妻は辟易するケースも。次に金銭的に苦痛なのは残業代のカット。家計の収支が悪化したので夫は取り調べを開始。家計簿だけでなく、妻の財布の中身やクレジットカード、電子マネーの明細まで確認し、「不要不急だろ!」と激怒する有様を目の当りにしてきました。

このようにコロナ禍で蓄積したイライラ、ムカムカ、ムシャクシャはどこへ向かうのでしょうか?個人差こそあれ、ストレスの許容量には限度があります。我慢の限界を超えると、必ずはけ口が必要になります。発散の方法は様々ですが、それが性欲に転化する人も大勢います。ストレスフルな状態で、たまたま目の前に魅力的な異性が現れたらどうでしょうか?心はドキドキ、胸はバクバク、そして下半身がムラムラした経験があるはず。

実際のところ。コロナ禍という非常事態下でも有名人の不倫騒動は次々と報じられています。例えば、自らの不倫疑惑で夫と離婚し、子どもの親権を失った福原愛さん。妻と愛人との板挟みで居場所を失い、突然、行方不明になり、安否が心配された門倉健さん。そして代理母を使ってまで子どもを授かったのに自らの女性問題で離婚した有村昆さん。さらに離婚に至っていませんが、『鬼滅の刃』で一世を風靡したLiSAさん。彼女がライブ中、夫である声優の鈴木達央さんが自宅に女性を連れ込んだことが明らかになりました。

筆者は行政書士・ファイナンシャルプランナーとして夫婦の悩み相談にのっていますが、自らが既婚者なのに、もしくは相手が既婚者なのに恋心を抑えきれず、気持ちを告白し、快楽に興じるなんてご法度。違反者を厳しく罰するのは当然です。その代償として大事な家庭、大切な家族、そして安定した仕事を失う可能性がありますが、相変わらず「妻の不倫」に悩む男性がいかに多いことか。今回は男性(夫)の相談者から寄せられた悲痛の叫びを取り上げます(登場人物はすべて仮名)。

まず1人目の相談者は大塚大河さん(32歳)。大河さんは何の前触れもなく妻から離婚を切り出されたのですが、大河さんは何も心当たりがなかったそうです。だから、大河さんは「まだやり直せる!」と思い、妻との旅行を計画したり、関係修復に努めようとしたのですが、妻は「そのつもり(やり直す)はない」の一点張り。

大河さんは「何かおかしい!」と勘付き、妻の身辺を当たったところ、妻のフェイスブックに不倫相手とおぼしき男性の存在を発見したのです。フェイスブックの友達一覧はサイト上で交流が多い順に並べる場合もあり、妻のページの一番上に掲載されていたのは彼氏だったのです。どうやら妻と彼氏は高校時代の同級生。パソコン上のフェイスブックのメッセンジャーには特にパスワードは設定しておらず筒抜けの状態でした。

2人はスタンプ機能を使って「愛している」「早く一緒になりたいね」「同時にベッドに入ろうよ。眠りにつこうよ」などラブラブな言葉を交わしていたのです。妻をたぶらかした彼氏だけでなく、大河さんに原因があるような言い方で離婚を突きつけてきた妻に対しても怒りがおさまらなかったようです。大河さんは彼氏を妻のフェイスブック上の「友達」から外した上でブロックし、二度と画面に表示されないよう設定し、とりあえず離婚の危機は回避したようです。

このようにフェイスブックをはじめSNSは「旧友との再会」という微笑ましい一面もあるのですが、一方で体目的ならセフレ、金目的なら援助交際、そして既婚なら「不倫」…ひと昔前の「出会い系」と何ら変わらない一面もあることは知っておく必要があるでしょう。

次に2人目の相談者は矢野啓志さん(29歳)。啓志さんの妻が男(未婚でおそらく30代)と知り合ったのはネット上の仮想空間。お互いの画面に表示されているのはアバターで名も顔も何もかも知らなかったものの、妻が夫である啓志さんの不満や悪口、愚痴をこぼし、それを男性が聞いてあげるという形で打ち解けていったそう。そして仮想空間を抜け出し、実世界のメールやLINEでのやり取りに移行したのは自然な流れですが、あまりにも不自然だったの1回目のデート。

2人は鶯谷(都内)の駅改札で待ち合わせると、いきなりラブホテルに直行したのです。綺麗や夜景を見たり、美味しい食事を楽しんだり、手をつないで散歩したりすることなく…実はお互い初対面で顔も見たことがない、声も聞いたこともない、いったい何者かも分からないのだから相手が相手なら犯罪に巻き込まれてもおかしくないのに、ずいぶん思い切ったことをしますね。

それからも定期的に鶯谷のラブホテルで肉体関係を重ねたようですが、啓志さんにはバレバレでした。なぜなら、啓志さんは妻の交通系ICの履歴をチェックしていたのです。鶯谷という場所は妻そして男にとって、自宅でも実家でも、そして職場でもない…縁もゆかりもない場所だそうです。そもそも23区北部の住民にとって鶯谷=ラブホテル街という印象が強いのでラブホテルに入った瞬間、出てきた瞬間を写真や動画に撮るまでもなく「黒」だと認定したのです。

しかし、時すでに遅し。啓志さんが妻にこのことを突きつければ、素直に認め、心から謝り、「二度としない」と約束してくれると楽観していたようですが、実際には「パスモを勝手に見るなんて信じられない!」と逆上し、荷物をまとめて実家に帰ってしまったのです。

そして妻から依頼を受けたと言う弁護士から「『離婚』の件を受任したので今後一切、〇〇(妻の名前)に連絡しないように」という手紙が届き、啓志さんは頭を抱えたのです。最終的に啓志さんは離婚に応じたものの、離婚からわずか1年で妻は再婚したようですが、啓志さんは間男の本名を知らないので、再婚相手が例の男なのかどうかを確かめることすらままならなかったそうです。

これはネット上の仮想空間だけでなくゲーム世界(ソーシャルゲーム)でも同様です。なぜなら、ユーザー同士がチャット等でやり取りする機能がついているので、上級者が初心者に攻略法を教えることで上下関係をもとに距離を縮め、関係を築き、ゲーム世界を飛び越えて現実世界で直接会うことは決して難しくありません。そして啓志さんの妻や間男のように匿名性を保ち続けることで追っ手から逃れることも可能なのです。

そして3人目の相談者は近藤勇気さん(38歳)。妻の不倫が発覚したのですが、勇気さんは子供(6歳)のために離婚を思いとどまったそうです。妻は謝罪をし、「メールもしない。電話もしない。LINEも送らない」と約束してくれたので勇気さんはほっと一息をついたのです。

しかし、発覚から1ヶ月後。舌の根も乾かぬうちに、妻は不倫相手と復縁していたことが明らかになったのです。なぜなら、妻の車のカーナビをチェックしたところ、目的地が「不倫相手の家」に設定されていたのです。

勇気さんは怒り心頭で、妻を問い詰めたところ、妻は開き直り、こう言い放ったのです。「電話もメールもしていない。LINEもやってない。約束は守ったじゃないの!」と。勇気さんは一瞬、妻が何を言っているのか、分からなかったのですが、妻のスマホを見た途端、そのカラクリが気付いたそう。

そう!確かに、妻は不倫相手に電話もメールもLINEもしていませんでした。しかし、フェイスブックのメッセージを使って密会を続けてきたのです。まるで「子供だまし」のような手口に勇気さんはあきれ返ってしまい、とうとう離婚を決断したそうです。スマホに標準装備されている電話やメール、LINEより、登録が必要なSNS(フェイスブックなど)の方が見つかりにくいというのは妄想です。

最後に4人目の相談者・高田幹夫さん(46歳)は結婚21年目ですが、夫婦の間でほとんど会話はなく、一緒に出掛けることはもちろん、家のなかでも顔を合わせないよう恐る恐る廊下や玄関、リビングを通るという典型的な「仮面夫婦」。

妻には10歳年下の彼氏(勤務先の同じ部署の同僚)がおり、幹夫さんより彼氏のことを愛しており、離婚が決まり次第、再婚する約束を交わすほどの仲。籍は入っているけれど夫婦としての形を成していないので妻は彼氏の存在を隠そうともしませんでした。幹夫さんは謝罪を要求したり、慰謝料を請求したり、関係解消を強制したり…常識的なやり方では上手くいかないと思ったのでしょう。

そこで非常識な行動に打って出たのです。具体的には勤務先のフェイスブックページに「〇〇(妻の仮名)と××(彼氏の名前)は不倫してるぞ!即刻クビにしろ!!」と。もちろん、投稿者は匿名なので書き込みの信憑性は低そうです。

しかし、妻と彼氏は何も後ろめたい気持ちはないので堂々と「事実です」と認めたのですが、むしろ逆効果に。会社は妻との派遣契約を打ち切り、そして彼氏には子会社への出向を命じたのです。妻が「犯人は主人なんです!」と弁明しても処分の内容は変わりませんでした。こうして幹夫さんは復讐によって彼氏が新卒から24年間、勤め続けた会社から追い出すことに成功したのです。

最近、連続テレビドラマが不倫を取り上げる機会が増えています。例えば、TBSで放送されていた『サレタガワのブルー』(原作は3億PVのウェブ漫画)では不倫し放題の妻と、手の平で転がされる夫が描かれています。そしてテレビ東京で放送された『じゃないほうの彼女』は不倫相手である女子大生に振り回される中年男性という構図です。

リアル世界の目撃情報はネット世界へSNSという「拡声器」を通して友達から友達へと、まるで数珠つなぎのように広まっていくのですが、ネット上で伝言ゲームを繰り返していれば、いずれ一番知られたくない相手(配偶者)の耳に入るのは、もはや時間の問題です。不倫がバレるスピードは加速度的に向上しています。しかし、上記の相談事例を見てみると、そのことを自覚していない人が多いようです。

image by: Shutterstock.com

露木幸彦この著者の記事一覧

行政書士の露木幸彦が夫婦の離婚、不倫、未婚出産、婚活の法律、交渉術、会話技術を解説明石家さんまさん司会のホンマでっかTV,ブラマヨさん司会の世界のこわ~い女たち、小倉さん司会のとくダネ、バナナマン設楽さん司会のノンストップなどに登場。11冊の著書を持ち累計部数は
5万部を突破。日本経済新聞、朝日新聞電子版では連載を担当。開業から16年で相談2万件の実績。

注)離婚手続に関する一般的説明や経済的観点から必要な離婚条件に算定を超え、個別事情を踏まえた離婚手続や離婚条件に関する法的観点からの助言が必要な場合は弁護士に依頼してください。

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【著者】 露木幸彦 【発行周期】 ほぼ 月刊

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