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節約するためにあえて“買うべき”ものとは?賢い断捨離で無駄遣い癖を直す

年末の大掃除で断捨離をした方も多くいらっしゃるかもしれませんが、断捨離中に「なんでこんなに買ったんだろう」と思ってしまうくらい必要でないものが家にあったりしませんか?今回のメルマガ『久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」』に読者の方から届いたのは、まさにそんなお悩み。“ついつい買ってしまう” 無駄遣い癖を直すために久米さんがアドバイスをしています。

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オトナの放課後相談室:無駄遣いクセを卒業したい

Question

私はすぐに使わなくなるものを買いがちな無駄遣いの達人です(苦笑)。買うときは、自分への投資だと思い、迷わないのですが、どうやら買って満足するタイプのようです。年末に大掃除したら、未読の本の山、すぐに使わなくなったトレーニング機材、見返すことがない映画のパンフレット、久しく使っていない趣味関連の道具(釣り竿、サバゲーグッズ、ゴルフクラブなど)が、たんまりあることに毎年のことながら愕然としました。ついつい買ってしまうのですが、もう少し、本当に必要なものだけを買えるようになりたいと今年は思います。この無駄遣いクセを改善できないでしょうか?(東京都/37歳/男性)

A 重症?なら条件反射制御法。軽症なら所有から利用へ=シェアやサブスク活用

実は、私もついつい買ってしまうタイプですので、お答えしづらい のですが、 以前よりはかなり改善されました。そのささやかな経験から、具体的な提言をさせていただきますね。

と、書き始めていたところに、社会貢献支援財団から一冊の本が届きました。

#やめたいのにやめられない悪い習慣をやめる技術

なんというシンクロニシティ(意味のある偶然)でしょう!?この本の著者は、社会貢献者表彰されたNPO法人ヒューマニティ理事長の小早川明子さんです。小早川さんは、ストーカー被害を減らす活動に取り組んできましたが、 加害者の心を直さない限り抜本的な問題解決ができないことに気づきました。そこで、精神科医師の平井慎二先生が開発した「条件反射制御法」 に出会い、その手法を活用して成果を挙げています。

この本曰く
・人間の脳には「動物的な脳」と「人間的な脳」の二種類がある
・無意識的な神経系=第一信号系は「動物的な脳」で、外からの刺激に、無意識的に「反射」が連鎖して行動をコントロールする仕組み
・意識的な神経系=第二信号系は「人間的な脳」で、思考、評価、判断、計画、予測、決断、実行することで行動をコントロールする仕組み
・悪い癖や習慣がやめられないのは「意思の弱さ→第二信号系」の問題よりも「条件反射→第一信号系」の問題である場合が多い
・悪い癖や習慣という「条件反射」を制御するには、1日20回×2週間の「くい打ち」を行う

これまで何度も悪い癖や習慣を克服しようとしてもできなかった人 はこの本を読んで、「条件反射制御法」 を試してみるのも一案だと感じました。「くい打ち」って聞くと大変そうですが、 実はあまりに簡単な方法ですので、どうぞご安心を。

しかしながら、ご相談を拝読 しておりますと、既に、理性で自己客観化されていますので、ちょっとした工夫で改善できることが多々ありそうです。

そこで私が試して効果を挙げた方法をご紹介します。

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1 本:大型書店には行かない+ダイジェスト雑誌+図書館内で読む+サブスク

私も昔は大型書店で本を買うのが大好きでした。自己投資と思って、ついつい目に入った本や、ベストセラーの本などを衝動買いしてしまうのです。そして買ったら満足して、いつか読もうと積読にしてしまうタイプでした。

ここ数年、その病気?を克服できているのは、まずは大型書店に行かなくなったことが大きいです。これだけで、衝動買い、ついで買いが無くなりました。

その代わり、これは有料になりますが、 最新刊のダイジェストを毎月まとめてくれる雑誌トップポイントの定期購読 を始めました。毎月厳選10冊分を各4ページにまとめてくれて、1冊1000円前後ですから、時間とお金、さらには収納スペースの節約になりました。

それから、シェアエコノミー活用で言うなら、何と言っても図書館 です。借りてくると、また積読になるので、目的の本や雑誌を決めて、図書館内で読むのがポイントです。

さらに有効だったのは、サブスクで本や雑誌を読むようにしたことです。 AmazonのセールでFireタブレット約1万円 を買って、サブスクのkindle unlimited にしたら月額980円で、読みたい本や雑誌の多くが読み放題 になりました。

つまり月2000円ほど(ビジネス書と雑誌各1冊分)の投資で、お金も時間も収納スペースも節減できるようになったのです。(著者にとっては悲しいことですが、トホホ)

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2 トレーニング機材:ジムに行かない+自重トレーニング+100均ショップ

思わず買ってしまうトレーニング機材 。わが家にも、なんだかかさばる腹筋マシーンやらジムボールやらがのさばっております。

私はこの数か月で8キロほど痩せることができたのですが、それは16時間ダイエットに加えて、簡便な自重トレーニングをしたからです。つまり器具を使わない、腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワットを朝晩ちょっとだけ習慣化するのです。

ジム通いは、コロナ禍でやめたので、本当にお金をかけずにトレーニングできるようになりました。

それでも、なにかしらのトレーニング機材を調達したい時は、 100円均一の大型ショップで探すようになりました。

大げさな機材は使わない主義なので、せいぜいゴムチューブ、水を入れるダンベル、ハンドグリップを手に入れるぐらい。

だとしたら 100円(時々に2~300円)といった驚くほど安いコストで手に入れられるのです。

3 映画(パンフレット):映画館に行かない+なんちゃってホームシアター+サブスク

学生時代は名画座通いで、年間100本は映画を観ていた私。実は、今も、年間100本は映画とアニメ を観ていると思うのですが、 映画館に行くのは、年に2~3回。どうしても大画面で観たい映画ぐらいです。 映画館に行かなければ、当然ながらパンフレットも買わなくなります。

映画館に行かなくなったのは、子供と映画が見られるようになった時、ささやかながらリビング・ダイニングルームに「なんちゃってホームシアター」 を作ったからです。

と言っても、ロールスクリーンとプロジェクター、小さなスピーカーとAVアンプがあるだけです。今ならプロジェクターもAVアンプも安くなり、スピーカーもBluetoothで配線不要なので、大画面のテレビを買うより安くて気軽に構築できるでしょう。

当初は映画のDVDやブルーレイなども集めたりしていましたが、今は買っていません。amazonプライムやNETFLIXのサブスクサービスで、何でも見られるようになってしまったからです。

同様の理由で、音楽CDのコレクションもやめてしまいました。

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4 趣味の品:中古品試し買い+長年愛用+道具より実体験

私は 釣りとサバゲ─は嗜みませんが、ゴルフは好きですので、道具を買いそろえたり、買い替えたりする気持ちはわかります。

しかしながら、おそらく今の私はゴルフを楽しむ人の中でも道具にお金をかけてないグループでしょう。

ゴルフ練習場隣接の中古ゴルフ用品店で試打をしながらそろえた現在のセットは、ドライバーとウッドは各1万円前後、ユーティリティは各5千円、アイアンセットは3万円未満 です。 新品ならこの3倍はしていることでしょう。

メーカーもバラバラですが、それぞれ嫌と言うほど試打をして選んだものなので、 他の人はともかく私には合っています。つまり、有名メーカーの最新セット新品へのこだわりをなくしたら、1/3のコストで愛用品を見つけられたのです。

同じように、私はスキーを愛し、SAJ1級とSIAゴールドを持っているのでゴルフよりは上手だと思うのですが、道具には無頓着です。

なにしろ、十数年前に買ったスキー板をまだ愛用(それでゴールド取得) しているのです。なぜかと言えば、息子たちにもスキーをさせたかったので、彼らの道具を買うことを優先 したからです。

また、 ゴルフにせよスキーにせよお金がかかるスポーツなので、 道具に凝るよりも、実際にラウンドしたりゲレンデに行ったりする体験にお金を使うことを選んだのです。

不思議なもので、 道具も1年落ち2年落ちだと何だか恥ずかしいのですが、 5年前10年前のものだと、逆にヴィンテージ感がでてきて愛着がわくのです。

ということで、現代ならではのサブスクや中古流通サービスなども活用しながら、 買いたい病を少しずつですが克服して参りました。

かなりのケチケチ大作戦に見えるかもしれませんが、ダイエットと同じで、ひとたび節約効果が目に見えてくると、それはそれで楽しいものですよ。

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image by: Shutterstock.com

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1963年東京墨田区出身。87年慶応大経済卒。イマジニア新卒一期で飛込営業と株式投資ゲーム開発。88年日興證券でAI相続診断システム開発研修統括。91年家業の国産Tシャツメーカー久米繊維工業入社。94年三代目社長就任(現相談役)。97年日経インターネットアワード、05年経産省IT経営百選、09年東商勇気ある経営大賞等受賞。10年APEC中小企業サミット日本代表。20年開学の新大学iUでは起業家教育・地域創生担当教授。明治大、多摩大の授業や企業団体研修に即した25万部超の「すぐやる技術」シリーズ等著書15冊。内外情勢調査会等で毎年数千人に講師。東京商工会議所墨田支部副会長、墨田区観光協会理事、墨田区文化振興財団 評議員として地元振興。新日本フィルハーモニー交響楽団・NBS日本舞台芸術振興会・日本吟剣詩舞振興会 各評議員として文化芸術振興。

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