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お金の奴隷になるな。“将来の不安”を可視化するために大事な2つのこと

老後2,000万円問題が話題となるなど、多くの人にとって不安なお金の問題。悩みは尽きませんが、そうした“お金の奴隷”になってしまう人は、何が原因なのでしょうか。今回のメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』 の著者で、マッキンゼー、Google、リクルート、楽天などの多くの企業で新規事業と投資を歴任してきた尾原和啓さんがご自身の経験をもとに、お金の奴隷にならないステップについて解説しています。

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数字からおりるときに一番怖い?お金の奴隷にならないステップを解説

今日は何を語りたいっていうと、「あえて数字からおりる」の数字の中でも、最強のお金の奴隷にどうやってならずに済むのか。お金の奴隷にならずに済む方法、そのあたりを解説していきたいと思います。

お金の奴隷にならない方法

お金の奴隷にならないって難しいんですよね。お金って牽引力があるので、どうしても奴隷になってしまいがち。

やらなきゃいけないことは2つで

1.Wantの解像度を上げていくこと
2.Mustのレベルを再定義して下げていくこと

Wantをずらして、Mustを下げる。

具体的にいうと、Wantって「何をやりたいか」なんです。本当は自分のやりたい夢があるわけです。これが本当は目的であって、あくまでそれを叶えるための手段がお金のはずだったんです。それがいつの間にか、お金があれば何でもできるって、手段と目的が入れ替わっちゃうんですよね。

ここで大切なことは、お金に縛られない自分の好きな何かを見ること。

「お金とか、肩書ではない、好きって何?」ここの解像度をあげることが大事なんですよね。僕の場合は、他人が誰も思いついてないことを言葉にして、その言葉を誰かに伝えることによって、新しいものが紡がれる。これが、僕の“好き”なんですね。

この好きがあれば、この好きが実現するだけのお金があれば、別にそれ以上のお金っていらないわけです。

そうすると、そもそも新しいことを思いつくことって、ソーシャルの中で新しい冒険をしている人と、触れ合っていれば、できるわけじゃないですか。

僕の場合は、ありがたいことに、西野さんだったりとか、田村さんだったりとか、けんすうさんだったりとか、箕輪さんだったりとか、いろんな人のサロンに入っていれば、それで新しいことに導くことができます。

もっと言えば、海外のカンファレンスに行けばいい。ここで大事なことは何かっていうと、Mustを下げるって言うことなんですよね。不安があると、奴隷になりやすくなる。怖いから。とりあえず不安になると手っ取り早く、お金があれば、不安がどうにか解消してくれるので、どうやって不安を消すかなんですよね。

では、不安って何かっていうと、「見通しが立たないこと」なんです。

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▼生活の見通しをたてる

見通しって何っていうと、自分が一生お金に困るって状況がないという見通し。人生の終わりが100歳だとして、現在が20歳だとしたら、どれくらいのお金が必要なんですか?って話なんですよね。

例えば、子どもができて大学に行くとか、老後働けなくなるとか、いくつか出来事があるとは思うんですけど、どうしても人生って、いま東京とか都会に住んでてかつ、それなりの大学を出てっていう前提で考えてしまうので、トータル2,000万円足りませんね。って話がだったりとか、生涯2億円必要です。っていう話になるんですよね。

しかし、インターネットの時代の中で、助け合うのでコストを劇的に下げることができるんですよ。シェアの力で。

具体的には僕みたいに、海外にいながらもインターネットでつながることができるので、バリ島だと家賃から何から日本の5分の1っていう世界もあるし、ホームレス小谷さんみたいに、自分が持っているものをシェアに変えていくってことで、今まで必要だったお金というものが、自分たちの中で回すことで減らせるんですね。

そうすると、自分が一生に必要なお金って何となくこのくらいかなって思っていた値段が、実際計算してみたら、減ったりするんです。

僕のケースで言うと、年間100フライトくらい乗って、年間100日くらいは海外を回らないと着想は得られないし、娘にはそれなりの教育をしてあげたいし、嫁は一生困らないだけの生活を担保する。みたいな話になるんですよね。

そうするとおのずと決まってくるんですよね。僕の好きっていうのを実現するためのお金っていうのも、インターネットのシェアの力で安くなっているんですよ。コロナ禍でいろんなことがリモートワークになってますよね。

本当に自分が好きっていうものには、つながりやすくなっているんです。

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▼尾原の、必要なお金はこれだけ

実際、僕の2019年って年間85フライトで合計150万円かかっているんです。逆に言うと、150万円しか85フライトもして、かかってないんです。しかも宿泊の1泊の平均って2,000円くらいでベッドとWi-Fiがあればいいので、そうすると100泊してても20万円ですよね。だから僕って、年間200万円あれば海外をふらつける生活ができるんです。

だから、オンラインサロンの皆さんから頂いているお金だけで十分に冒険ができるし、逆に言うと、僕みたいな生活の仕方でも、年間200万円あればできるんです。

僕も西野さんと一緒で、一日のごはんは1,000円かからないし、じゃあ食費で年間40万円ですよね。あと、家族がいるので家賃とかはかかりますけど、僕一人だけでいえば、家賃なんて月5~6万円のところで十分だから。そうすると、年間300万円あれば生きていけるんですよね。

・フライト代⇒150万円
・宿泊費⇒1泊2000円⇒20万円
・食費⇒1日1000円⇒40万円
・家賃⇒月5から6万⇒72万円

じゃあ、収入が300万円以上続く状態を担保するためには、どうすればいいのかって考えればいいから、必要なお金に対する解像度が上がりますよね。

だからまず大事なのはWantをずらすこと。どうしても、夢と好きが見えないとお金に支配されてしまいます。だから好きって何?それを実現するための手段として、お金ってどれくらい必要なの?

あともう一つは、未来の見通しが立たないと、不安になって数字の奴隷になりやすくなるから、自分の一生お金に困らないことを可視化したことで、よりお金にとらわれにくくできます。

っていうお話です。

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image by: Shutterstock.com

尾原和啓この著者の記事一覧

IT批評家、藤原投資顧問 書生 1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。 マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタート。 NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援を経て、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab取締役)、コーポレートディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業立ち上げに従事。 経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。 現職は14職目。シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリスト。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。

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【著者】 尾原和啓 【月額】 ¥550/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 月・木曜日 発行予定

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