不毛な争いを回避。公証役場で遺言状を作ると費用はいくら掛かるのか?

 

注意が必要なのは、相続する者一人当たりに手数料が加算されるため、相続者の人数が多いと当然に高額になってくるということだ。たとえば、遺産額10億円で、相続対象者が10人(者)いたとしたら、手数料は4万3,000円×10人分の43万円にもなる。

このほかに、公証人への作成料1万1,000円(一通あたり)、2名の証人(確定時に公証人が読み上げて、サインをする)への手当としてひとり1万円前後が必要となる。

平清盛の時代と違って、現代は、自らの死後にしか必要でない遺言状にもお金がかかる時代なのだ。だが、それでも遺言状は作っておいた方がいいだろう。後に遺された者たちの不毛な紛争を避けるために、ということももちろん大事だが、なにより、自らの今生での心の安寧をもたらすのに遺言状は大きな働きをしてくれる。

しょせん、人生は胡蝶の夢。死は誰にでも共通に訪れる。それが太政大臣であろうが、都知事であろうが例外はない。遺言状の作成は、自らの人生の軌跡と未来を改めて認識させてくれる機会となるだろう。

情報操作だらけの大手メディアは絶対伝えない情報を届ける上杉隆さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

image by: Shutterstock.com

上杉隆この著者の記事一覧

「リテラシー」(情報を読み解く力)こそ、今最も必要なスキル。情報操作だらけの大手メディア報道では絶対伝えない情報を届ける『上杉隆の「ニッポンの問題点」』はリテラシー向上にピッタリのメルマガ。上杉隆は日々霞ヶ関で、地を這う取材を敢行。第一次安倍政権の内幕を描いてベストセラーとなった「官邸崩壊」以来、安倍晋三の仇敵となった上杉隆が、ブログやwier、facebookでは書くことができない、今、伝えたい情報とは!

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 上杉隆の「ニッポンの問題点」 』

【著者】 上杉隆 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 不定期 発行予定

print
いま読まれてます

  • 不毛な争いを回避。公証役場で遺言状を作ると費用はいくら掛かるのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け