一緒に仕事をしていく中で、「誰が優秀で誰がそうでないか」ということはだんだんわかってくるものですが、そんな時間を要さずとも、個人の能力を簡単に判別する方法があるといいます。それはどんなものなのでしょうか?今回のメルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では、著者・佐藤しょ~おんさんがそんな「優秀な人の見分け方」の方法を紹介しています。
優秀な人の見分け方
その人が優秀かどうかを簡単に判別するひとつの方法が、フットワークの軽さを見るということです。つまり行動を開始するまでの時間が早いかどうかを見るのです。
同じ課題を与えてみて、一番最初に動き出す人(完成した人じゃないですよ、初動の話ですから)にまずは注目しましょう。
そして絶対に外さなければならないのは、初動までの時間が下位30%に入っている人です。
例えば、ヨーイドンでスタートして早い人から順番に何らかの動きを見せるわけですね。で、半分の人が動き出したのに、まだあれこれと考え続けて身体を動かさない人っているんですよ。で、70%人が行動を開始したのにまだ動き出さない残り30%の人は、その中に優秀な人が混じる確率が極めて低いので、全員アウトという判断をするべきなんです。
そして次に見るべきなのは、完成させた順番です。ここも、最後まで完成させられない人、提出できない人は、無条件で切った方が良いと思います。これはあくまでもビジネスの話ですよ。
10人とか20人という集団に、同じ課題を与えて、最後に提出する遅い組3%って、ほとんど仕事ができませんから。
これが笑っちゃうことに、封筒に宛名を書くみたいな単純作業でも同じなんですよ。多少字が汚くても良いから、速く書いてくださいねって言っているのに、下位3%の人って丁寧にゆっくり書くんですね。おいおい、私の話を聞いていましたか?と言いたくなるんですけど、本当にこういう人がいるんです。
逆に、こういう単純作業で一番最初に終わらせる人は、非常に見込みがあります。そんな人を良く観察すると、ただ手が早い、作業が早いだけじゃなかったりします。その人なりの独自の工夫を凝らしていて、それが功奏していたりするんです。単純作業で、独自の工夫ができて、それが成果に繋がっているという人は、ほとんどの場合非常に優秀な人材です。
例えば、封筒に宛名を書いて、書類を入れて封をするというような小学生でもできる仕事をやらせると、優秀な人は最初に封筒の封をする部分を折り曲げたりします。そうやってクセを付けておくと、書類を入れて封をする時間が短くなるんですね。これは10枚やそこらの枚数なら効いてきませんが、50枚以上となると明らかな差が付くんです。
そういう工夫をこちらが教えていないのに、自分で見つけてやっちゃう人は本当に優秀なんですよ。
単純作業をやらせると、その人の性格も見えて来ます。正直で真面目な人は、単純作業だからとバカにせず、ちゃんと真剣に手を動かすんです。ところが、性格にムラがあるとか、二面性があるような人は、最初は真面目にやっているんですが、段々と手を抜くようになるんです。
あさっての方向を向いて作業をしたり、勝手に休憩したり、隣の人と話し出したり、ヒドい場合には、
■ なんでこんなことをオレがやらなきゃならないの?
って態度を出したりしますから。特に監督者が作業をしている場所からいなくなった時に。こういう人を雇うと面倒なことになりますから、採用しない方が良いと思います。
私は単純作業の仕事をずいぶんと長くやっていたので、こういう仕事をやらせただけで、どんな人なのかがかなり高い精度で理解できるんですよ。そうやって派遣さんから優秀な人を見つけて、一本釣りするんです。派遣とかアルバイトの中にも、そういう優秀な人って結構いるものですから。そういう目線で見ていないから分からないだけです。
機会があったら、こういう観点から観察してみてください。
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