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撒き散らしたイライラに自己嫌悪。なぜ、4月はこんなにストレスが溜まるのか

新しい業務や新人の入社などで忙しくなるのに伴い、春は何かとイライラもしやすい時期。自分のストレスにもなるし、相手にも深いな思いをさせてしまいがちだし、何とかしたいものですよね。そこでは今回は、Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されている尾原和啓さんが、自身のメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』の中で、自分に余裕がなくなった時のイライラをどう解消していけばよいか語っています。

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4月忙しくて、ついイライラを撒き散らしがちな季節をハックする方法を解説

4月に入って新しい人が入ってきたり、リアルが復活してきたことで「リモートじゃなくてリアルで会おうよ!」ってなったり、いろいろ忙しくなる時期ですよね。

こういう時期は、今すぐに返答できないこととか、リアルだと「ちょっと〇〇さん、相談させてくれませんか?」ってことが臨時で入ってくるとか。

今まで自分でスケジュールのコントロールができていたのが、急にできなくなってイライラが出ちゃうと思うんですよね。

先日のサロンメンバーからも自分に余裕がなくなった時に相手にイライラをまき散らしてしまって、そんな自分がイヤで余計にモヤモヤしてしまう、みたいなこと質問を受けました。

そんな時にどうすればよいかという話で、大事なことは2つです。

  1. 共通のルールを作る
  2. 自動処理を増やす

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「共通ルール」でイライラをなくす

わかりやすい話で言うと、このようなオンラインサロンの配信にしても、人によっていろいろなスタイルがあります。

中田敦彦さんみたいにしっかりとスタジオを作って配信する人もいれば、僕みたいに「当意即妙な話をライブ感を持ってできたほうがいいよね」と言って、スマホで配信する人もいる。

大事なことは「僕はこういうスタイルでいるんだよ」と、そのスタイルでいることを前提として“よさ”をお互いに認識することだと思うんですね。

共通のルールを作ってお互いがOKしていれば、「我慢するところ」と「許せるところ」の認識を擦り合わせることができるんですよ。

僕がコロナ禍の時にしていたのは、リモートだと休みなく打ち合わせが続くので、「ちょっとトイレに行くから2分間待ってくれる?」っていうのを許容することや、「座った状態でのミーティングが続いているし、このミーティングはテキストを使わないから立って運動していてもいいよね」ってことなど、共通のルールを作ることです。

こうやって共通のルールを作ると、「僕も、ちょっとストレッチしながらするね」というふうになる。

佐渡島庸平さんとかも、「自分は基本的に散歩しながら打ち合わせをする」と言っています。そうすると散歩しながらのミーティングだから、「フラっとした時間に相談しやすい」みたいなことが生まれるわけです。

僕たちはコロナ禍の中、リモートでいろいろな新しい働き方を試さなきゃいけなかった時期がある。

だからこそリアルが戻ってきたタイミングで、杓子定規に戻るのではなく、「コロナの時いろいろ試したじゃん。

だったらこういう共通ルールで、仕事がしんどい時はお互い深呼吸しようよ。リラックスして運動しながらしようよ」って言ってもいいんです。

僕がリアルで働いていて、本当に余裕がない時によくしていたのが、「集中タイム」という棒を部署で作って立てることです。

「この棒が立っている時は、〇〇さんに話しかけちゃダメだよ」という棒と、「この棒が立っている時は、むしろ話しかけていいよ」っていう棒を作って立てていました。

実際にアメリカでは、「オフィスアワー」というすごくいい習慣があります。

会社の重役になると、部屋が個室になっていたりするんですよ。個室だと声がかけにくいじゃないですか。

そんな時に「オフィスアワー」といって、この30分間はドアが空いているから、だれでもフラっと入って話をすることができるという時間にする。オープンにする時と集中する時という共通ルールを作るわけです。

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「自動処理化」でモヤモヤ回避

2つ目に大事なことは「自動処理を増やす」です。

コミュニケーションってキャッチボールじゃないですか。

結局、コミュニケーションでイライラが溜まったりモヤモヤが残ったりするのは、向こうから「尾原さん、相談させてください」って言われて、ボールが僕に渡されているのに、「アイツに返事ができていない」っていう状態の時です。

「アイツに返事しなきゃ」と思ってボールを投げ返すにしても、精神的に余裕がないと乱暴に投げてしまったりするんですよね。

乱暴に投げるくらいだったら、あらかじめ定型文を作っておくといいんですよ。

よく使う文章を登録して、コピペで簡単入力!(iPhone用):

定型文1「今ちょっと忙しくて。プロジェクトの山を超えた〇日以降だったら答えられるから」
定型文2「朝9時前の15分だったらいいよ」

要は向こうから何かをお願いされているのだから、逆にこちらも「あなたの仕事を受けてあげたいけど、難しいよ」とか、受けるとしても時間を限定して「まだ仕事がコントロールできる朝ならいいよ」としておく。

でも、こういうのって日本人は苦手じゃないですか。

相手に失礼じゃないかなって思うかもしれないけど、そうじゃないんですよ。あからさまに定型文で送っている感じの文章で、ポンって送っちゃうんです。

そうするとキャッチボールでボールを取った時に、すぐに相手に投げ返せるから、こっちは心配しなくてもいい。

向こうは向こうで、「この人は忙しくて余裕がないんだな」「余裕がない中で、朝だったら15分OKって言ってくれているんだな」と思ってくれるんですよね。

さらに便利なことに、今は15分ミーティングだったら歩きながらのリモートでできますし、いちいち日程調整しなくてもリンクをクリックするだけで、15分の打ち合わせができるソフトも出ています。

Calendlyが便利!たった1分で日程調整できる無料の使い方とは

そういったものを活用することで、お互いに無理のない範囲の中で自動的にルール化もされるから、「今、その時、相手に対するアウトプット」や「だれを幸せにするのか」に集中できるということです。

というわけで 

ちなみに今日は新しいソニーのヘッドセットにしてみたんですよ。

これ、マイクの音質もいいっていう話だし、最近iPhoneがアップデートされて、声を分離する機能が付いたらしくて。これがべらぼうにいいらしいんだよね。

だから、音質のフィードバックもコメントいただければです。

みなさんの中にある、共通ルール化することでラクになれることとか、自動処理化することでラクになるみたいなことがあれば、コメントください。

というわけで、つながる時代の未来を楽しみましょう!じゃあね。

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image bu: Shutterstock.com

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IT批評家、藤原投資顧問 書生 1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。 マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタート。 NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援を経て、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab取締役)、コーポレートディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業立ち上げに従事。 経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。 現職は14職目。シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリスト。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。

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【著者】 尾原和啓 【月額】 ¥550/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 月・木曜日 発行予定

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