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五月病にも効く。メンタルが崩壊する前に知っておきたい10のポイント

GWを過ぎた今の時期にかかりやすいと言われる五月病。あなた自身や周りの人は心身に不調が出ていませんか?そこで、今回のメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』では、Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されている尾原和啓さんが、 5月病対策にとメンタルが安定している人の特徴を紹介しています。

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【5月病対策に】メンタルが安定している人の特徴はちょっとした工夫で身につけられるよ!という解説

今日は「メンタルが安定している人の特徴、みなさんいくつ当てはまりますか?一方で当てはまらなくても大丈夫」という話をしていきたいと思います。

これはTwitterで流れていて、本当にそのとおりだなと思いました。

実はこれらの特徴、昔の僕は当てはまらないことが多かったんですけど、自分で意識しながら当てはめるようにしたら、すごくメンタルが安定していったんですね。

ちなみにみなさん、やってみて何点くらいいきそうですか?1個1個解説していくので、いくつ当てはまるか考えていただければです。

メンタルが安定している人の特徴1-4 

1.プライドはゴミ箱へ

いやー、これはすごくいい言葉ですね。僕も「土下座は0円」とか「プライドを捨てるのがエンターテイメント」とか言っています。

「何クソ!」と言って自分のプライドが発火する瞬間って、往々にして自分がコケにされていることや自分が下げて見られていることへの刺激反応なんですね。

プライドは自分を自分足らしめているものだから、逆に言うと、「自分だけが他の人とは違ってそこに誇りを持っている」ということなんです。

つまり、あなたにとってはものすごく大事なことでも周りにとっては価値がないものだから、あなたにとってのプライドになれるわけですよ。

相手からプライドを傷つけられた時って、自分にとってはものすごいことです。

でも相手にとってはたいしたことじゃないから、相手は意識的にあなたのプライドを傷つけようとしていないんですよね。

だから自分が辛い時、「自分はこれを大事にしているから」と言って踏ん張るためにはプライドがめちゃくちゃ大事でエンジンになるんだけど、プライドを傷つけられた時には、「そりゃそうだよ、俺だけのこだわりなんだもん」と言って、ゴミ箱に捨てちゃえばいいよって話です。

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2.疲れたらやめる
これは僕がマッキンゼーとか超ブラック企業で働いていた時の大原則です。生産性が落ちてきた時にどれだけ踏ん張るのか、それともそこで休憩を取るのか。

休憩を取ることで、どれだけ生産性が回復するのか。「疲れるくらいまでやる」ってことは、自分の中で答えが出ない時だったりするわけですね。単純に時間を忘れるくらい集中してやれる時は、土台が疲れないものですから。

つまり疲れるということは、自分の中でレベルが高すぎて不安で辛いってなっているか、退屈すぎて消耗しちゃっているかのどっちかなんですよ。

なので疲れる現象をなくすために、仕事の難易度が高いのであれば、上司と相談しながら仕事を分解する。

自分の仕事が退屈なのであれば、「普通だったら2時間掛かるところを1時間半でやるぞ!」みたいに勝手にやりこみ要素を決めて自分でゴールを立てる。

そうすると、フロー状態といって没頭できるから、仕事の時間を忘れちゃうんですね。そういうことを考えることが大事です。

3.居場所はいくつも

これはいつも僕が言っていることです。これにもし〇が付かなかった人は、ぜひ〇に変えてほしい!

要は、「自立しているとは依存先をなくすことではなくて、たくさんに依存することである」ってことですね。

なぜかと言うと、居場所が1つしかないと、その居場所のドン(上司とか)に評価されなかったら「僕はここにいちゃいけない」「自分の居場所がなくなる」ってふうになるわけですね。

でも居場所がいくつもあると、その場所で怒られても「今日は怒っているだけかな」と言って別の居場所に行って、「そろそろ僕の活躍の場所ありますか?」と言って戻ってこればいいんです。

4.寝たら忘れる

これは本当にそのとおりです。自分が思っている以上にモヤモヤしているので、寝る。あとはマインドフルネスとかの瞑想をする。

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メンタルが安定している人の特徴5-10

5.駄目でもともと
6.60点で十分
7.期待しすぎない

この3つはコンボです。これは、「勝手に自分の中でハードル上げてる問題」なんですよ。

なので自分が仕事を始める時に、この3つに当てはまらないなと思う人は付箋を貼っておく。ないしは僕がよくやるんですけど、Googleカレンダーの中に自分の中の標語を入れておきます。

その標語を自分のスケジュールの中に入れておいて、プロジェクトが始まる時や佳境になる時、プロジェクトの大事な会議の前に自分の標語を思い出すんですよ。

ってことがあると、自分にプレッシャーをかけすぎてしまいます。

逆に、「これ駄目だった場合でも、何とかなるやり方があるよね」「これって本当に100点を取らないと駄目なのか、60点で乗りこなすことができるやり方ってあるんじゃないか」「自分で自分に勝手に期待をかけてしまっていないか」と自分に問うことで5-7は自分でコントロールできます。

8.1人の時間も大切に

これはもう、そうですよね。人間は「人の間」と書いて人間なので、相手の目の前にいると、相手の目の前の期待する自分を演じてしまう生き物です。だから、そこを離れる。

3と8はニコイチなんですよ。つまり、「“1人の時間”という居場所ってありますか?」という話です。なので僕は、強制的に満喫に行ったり散歩したりします。

いわゆる“サードプレイス”と呼ばれるようなプライベートの自分の場所と会社の場所の間に、中間的な1人になれる場所があるといいですよね。

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9.まだいける!は危険
これは本当にそうで、『プロセスエコノミー』の中でプロセスエコノミーの弊害としても書いたことです。

冒険者が優遇される時代・冒険者に力が集まりやすい時代、どうしても自分の冒険を自分だけじゃなくて、「もっと挑戦したらうけるんじゃないか」「自分はもっとやれるんじゃないか」と思ってしまうものです。

だけど本当に逆に言うと、「まだいける!」と思った時が自分の実力とのバランスを一番崩しているところなので、気をつけたほうがいいですよね。

10.嫌いな人は即サヨナラ
離れたほうが逆に、冷静になれる時があるんですよね。近づきすぎるとその人の熱量にやられてしまうものです。

大事なのは、相手に「サヨナラ」と言わなくてもいいということです。要は、黙ってシュっていなくなる。そうしたら、また黙ってそばにいれば仲良くなり返すこともできる。

万が一相手に「あなたといるのは辛いです」って言ったとしても、もう一度戻って、「この前は自分が辛くなってあなたのことを嫌いって言ってしまったんだけど、反省してみたら自分のことを投影してあなたを嫌いって言ってました。ごめんなさい、もう一度あなたとの時間を始めさせてもらえませんか?」って言えばいいんですよね。

こんなふうに、実は1から10って特徴って書いていますけど、要は行動習慣なんです。

なので今、1から順番に言ったことを、「自分が相手と違うところだからプライドになるんだから、相手にとってはたいしたことないよね」みたいに、こういう条件が起こりそうな時にこの10個を思い出して、不安定な方向に動き出しそうな自分を止めればいいんですよ。

10個の行動習慣を身につける方法 

僕がよくやっている方法ですけど、こういったものをGoogleカレンダーに入れておいて、1週間に1回、寝る前にチラッと見る。人によっては印刷して財布とか定期券入れに入れておく。

みたいに、こういうものをふらっとした時に目に付くようにする。あとは先ほど言ったように、カレンダーで必要なところに入れておく。

行動習慣を身につけること自体も大変なので、自分を信じず、財布の中だったり生活習慣の中で自然と見る場所だったり、Googleカレンダーみたいに、絶対にそこを通る時に必ず見るような仕掛けをしておくといいですよって話です。

そういうわけで、つながる時代の未来になればなるほどこういった行動習慣が大事なので、気をつけましょう。じゃあね!

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image by: Shutterstock.com

尾原和啓この著者の記事一覧

IT批評家、藤原投資顧問 書生 1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。 マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタート。 NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援を経て、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab取締役)、コーポレートディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業立ち上げに従事。 経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。 現職は14職目。シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリスト。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。

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【著者】 尾原和啓 【月額】 ¥550/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 月・木曜日 発行予定

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