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Handsome man in his 30s sitting in the driver's seat and smiling. Taxi driver listening to music on the car and changing the radio station

脳を活かせ。自分の「人生のドライバーズシート」を他人に渡さない方法

あなたは「人生のドライバーズシート」に座れていますか? 今回のメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』では、著者で、Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されている尾原和啓さんが、情報に慣れてしまう脳を活性化させ、学びを吸収するための効率的な方法を紹介しています。

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情報に慣れてしまう脳みそ。人生のドライバーシートを手渡さない方法

今日は2つお話をしたくて、1つは脳の仕組を利用して効率よく学びを吸収できるためのやり方、もう1つが人生のドライバーズシートを渡すなっていう話をさせていただきたいと思ってます。

情報に慣れてしまう脳みそ

と言うのはですね、人間の脳みそって無茶苦茶ナマケンボウなんです。

土台に僕たち見てるこの風景って情報量に溢れてるわけですよ。特にどんどんどんどん情報化社会にっていう中で自分たちの脳みそが処理しきれないだけの情報なんですよね。そうすると人間の脳みそって何をやっているかって言うと、如何に見慣れた情報であればシャットダウンしていくことで脳みそをセーブしようとするんですね。

つまりこれ何かって言うと、どんなに面白い本でもどんなに面白い講演でも、一定の間隔で情報を浴びせ続けられると、15分で人間は感じなくなるんですね。

これってわかりやすい例でいくと、臭い部屋に入ると人間って匂いを感じなくなるじゃないですか、あれと一緒なわけですよ。

アウトプット=学びの最大化

じゃあそれに対してどうやれば効率よく学ぶかっていうとさっきの2番目の話、人生のドライバーズシートを渡すな、ですね。

つまり何かって言うとこれ有名な心理学実験の話で、同じ道を走ったドライバーの人と助手席にいた人、どっちの人の方が道を覚えてましたか?というと、チッチッチッチ…、答えはもう明らかですね。

ドライバーの方なんです。

何故かっていうと、やっぱりドライバーの方っていうのは自分で自分の道を選択するってことだったりとか、助手席にいる人の命含めて守るっていうことがあるから主体者なんですよね。

だから主体者の人っていうのはそれだけ真剣に選択っていうものを見続けるからやっぱり覚えるわけですよ。

一方で助手席の人たちっていうのは受信者ですよね。

ドライバーの人が連れて行ってくれるから、そうすると道は覚えないわけですよ。だとしたら助手席に乗っている人が道を覚えられる方法は何か?って言うとナビ役をやること、なんです。

これと同じなわけですよ。

情報を摂取しようとするとどうしても僕たちっていうのは特に動画だったりとか便利なリモート講演だったり、この僕の講座みたいに、どんなに便利なものも受け取り手、助手席として受け取り手に回ってしまうとついつい人間は自分の脳みそを楽にするために記憶がだんだん止まっていくんでしょうね。

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だから僕は10分解説動画として、飽きないうちに終わらせるってことをやっているわけですけど、それぐらい難しいわけですよ。だとしたら、どうやってドライバーズシートにいるかっていうと簡単ですね。

やっぱりナビ役になること。

つまり何かって言うと一言、アウトプットすること、なんですよね。

自分の中でやっぱりこれ終わった後に何かコメントするぞ、だったりとか自分が1つの学びを得たときに誰かにそれをGiveとして情報をプレゼントするぞ、っていう気持ちになると、特に後者の誰かに情報をGiveするってなると、

・あの人だったらこれどういう風に使うかなー
・あの人だったらこういう風に話すと喜んでくれるかな

とか、色々運転手席側に戻りますよね、情報を聞くだけ。

そういう風な形で、実は僕が何故こんなに情報をGiveするかっていうと、Giveを通してドライバーズシートに入れるから自分の情報摂取が早くなる、ということ。

より主体的になるって話なんです。

効率的な学習のためのトレーニング 

その擬似的な訓練として、2番目にやることとするとコメントすること、なんですよね。

コメントって何かって言うと簡単に言えば発信をしている人へのGiveバックです。

例えば私がGiveバックするとしたら、自分が情報を受けたことでどう変わったかな、っていうことを発信者の人に御礼の気持ち含めてどういう風に返せば、この人こういう風に情報を見たんだって喜んでくれるんだろ。

そういう風な気持ちになると情報の助手席ではなくて、情報のドライバーズシートに入れることによって学びが立つわけですね。

なので是非みなさんについては、情報を得るときに、助手席でただ受けるのではなく、やっぱり誰かにGiveをするっていう中で聞く。

で、誰かにGiveをするっていうのがなかなか難しい時は発信者にGiveバックするっていうつもりで聞くこと。

それのための1番わかりやすい訓練がコメントすることなので、是非ねこの話を聞いて皆さん今日の話を誰にGiveしたい、Giveするとしたらこうだよーみたいなコメントだったり、僕の話を聞いて僕の話に対してGiveバックするっていうことでコメントをしていただけたらですし。

これは他の講演会であったり、他のサロンだったりの中で、同じようにGiveバックなのか、誰か別の人にGiveするということをコメントを通して学びを結果的に自分の人生の自分の情報のドライバーズシートを握り続けることで情報をどんどんどんどん吸収していきましょう、ということです!

というわけで、ばいばーい!

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image by: Shutterstock.com

尾原和啓この著者の記事一覧

IT批評家、藤原投資顧問 書生 1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。 マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタート。 NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援を経て、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab取締役)、コーポレートディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業立ち上げに従事。 経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。 現職は14職目。シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリスト。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。

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【著者】 尾原和啓 【月額】 ¥550/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 月・木曜日 発行予定

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