リモートワークの普及で注目が集まる地方移住。都会での仕事に疲れて「田舎で暮らしたい」と考える人も増えていますが、実際のところ、都会暮らしと田舎暮らしはどちらが快適なのでしょうか?
最近では、「虫が多い」「遊ぶ場所が少ない」「パチンコ屋とイオンしかない」「人付き合いが濃厚すぎる」「交通が不便」「地域の謎ルールが嫌」など、田舎暮らしのデメリットがテレビなどで強調されることもありますが、これに疑問を唱えるのは無料メルマガ『海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記』の著者、栗原将さんです。
栗原さんはタイ・フィリピン・マカオなど海外で10年近く生活し、いまは北海道で田舎暮らしを満喫中。田舎に実際に住んでみて、「ネットやテレビの情報は鵜呑みにできない」と感じた理由とは?
都会暮らしと田舎暮らし、どっちがいいのか問題
タイから日本に帰国して、北海道で暮らしていると、読者の方からこんな質問が来ることがあります。
「なぜ、地方暮らしを選んだのですか?都会よりも暮らしやすいですか?」
だいたいこんな感じで、そのニュアンスとしては、
「田舎暮らしは結構あこがれる部分もあるけど、都会暮らしの楽しさがなくなって、退屈じゃないの?」
といった雰囲気を感じます。
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「田舎暮らし」をテレビの意見で決めてはいけない
あるときテレビで都道府県ランキングが放送されていて、そこでは北海道が1位になっていて、茨城県が最下位だったのですが、このようなランキングで自分の移住や行動を決めるのが一番よくありません。
かつて、タイで暮らしていた時にも似たような質問を受けました。
「タイとマレーシア、どっちが移住するのに良いですか?」
こんなふわっとした質問が多かったものですが、あくまで人それぞれの価値観とか条件(家族構成や移住目的)により、まったく違ってくるからです。
これは国内だろうと同じこと。あくまで自分の価値観、言い換えれば、「そこで暮らしてみたい」というシンプルな動機付けで動くほうが、テレビの情報やランキングで決めるよりずっと、その後の暮らしは良い方向に進むものです。
ちなみに自分の場合は、こんなところが北海道移住の決め手でした。
●食べ物が美味しい
●温泉が近くにたくさんある(車で1時間程度。今の最大の趣味は源泉かけ流しの温泉巡り)
●地方といっても、わりと大きな市(旭川市、人口30万人)まで車で20分。札幌なら特急で90分。東京にも飛行機で約90分。それでいて旭川空港まで自宅から5分というアクセスの良さ。つまり、自然豊かだけど、都市の消費生活もある程度楽しめる環境
こんなところが自分に合致したので、移住後の失望みたいなものは皆無でした。
先のテレビではTBSの安住アナが、「もうこんなランキングやめませんか?」と言っていましたが、まさにその通りだと思いますね。あくまで自分の声に従うのが一番です。
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田舎暮らしではウーバーイーツが利用できない
北海道、旭川市の隣の東神楽町で暮らしているのですが、有休を使って宮城県仙台市内の実家に滞在中、携帯に入ってきたのが、ウーバーイーツの初回利用プロモーション。
2000円分値引きとのことでお得ですし、私自身、タイやフィリピンではデリバリーを利用し倒していましたが、実は日本ではまだ使ったことがなかったのでした。
というのも、今の北海道の自宅や事務所ですと、ほとんどのデリバリーサービスがエリア外となってしまうので、そもそも、自分の選択肢の中になかったから、です。
確かに業者からすれば、片道10キロ以上も走っていたら、効率が悪くてビジネスにならないですからね。
(余談ですがそのかわりに、昔ながらの岡持ちスタイルで、町内のラーメン屋さんが出前してくれたりします・笑)
都市部暮らしの方が「お得クーポン」のチャンスは多い
仙台の実家で検索したところ、そのときはウーバーイーツの他、出前館でも初回利用が2000円オフになるプロモーションをやっていました。
これだけで、4千円分タダ飯になりますし、同居人の携帯からも登録して、例えば家族が3人いたら、合計16000円分となります。
この手のプロモーションは仙台くらいの都市部になれば普通に転がっているのですが、田舎では携帯には配信されても実際には使えないものが多いです。
「田舎暮らしは物価が安い」という考えが一般的ですが、こういった「お得案件」は都市部の方がチャンスが多いのですね。
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海外移住になく、田舎暮らしにあるのは「ご近所付き合い」
北海道に移り住んでからもうすぐ1年。思い起こしてみると、その前はタイとフィリピン(マカオにも部屋を借りていた時期がありましたが)で合計9年ほど暮らしていたのですが、いわゆる「ご近所付き合い」は皆無でした。
現地では自分が外国人という立場もありましたし、コンドミニアム暮らしで、ジムやサウナで一緒になる人と挨拶を交わすことはあっても、日本で言うところの、いわゆるご近所付き合いはなかったです。
一方、現在の北海道では、ご近所付き合いはかなりあります。
野菜をもらったり、農作業を見させてもらったり、宴会でご一緒したり、という感じですが、そんなに濃密、というほどでもなく、プライバシーは十分に確保されています。が、それでも海外時代と比べると、はるかに濃いものがありますね。
時折、ネット記事で取り上げられるような、「地域の謎ルール」みたいなものはないので(町として、ごみの分別にはかなり厳しいですが)、特に戸惑うこともなく生活ができています。
私自身、正直なところ、タイやフィリピンに居た時には、周りから干渉されない自由な雰囲気を心地よく感じていたものですが、昨年から北海道に来て思ったのは、いわゆる地方、田舎暮らしも全然悪くない、ということです。
そして、その良さとして感じている大きな部分が地元の町民との交流、いわゆる近所付き合いで、これはとても有難いことだと思っています。
仮に、一切ご近所付き合いがない生活だったならば、大自然に囲まれて景色は良いけど、寂しすぎる思いになっていたのではないかと思いますが、まったくそんな事はありません。
自分は交流とかそういうものは求めていない、という人もいると思いますが、外国と比べて「日本語さえ話せれば何とかなる」のは日本の大きなメリットです。
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特に地方、田舎に住む場合には、人との交流次第で生活の難易度や快適さが大きく違ってくるので、よほど「自分で何でもできる」自信がある場合を除いて、その地域に溶け込む方がハッピーになれるんじゃないかと思っている今日この頃です。
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