2023年公開の映画『正欲』で、特殊な性的嗜好を持つ契約社員という難役に挑む女優の新垣結衣さん(34)。これまでの清楚でピュアなイメージを一新する新生ガッキーの「仕事選び」に注目が集まる中、「これには夫の星野源さん(41)もワクワクしているのでは」と指摘するのは芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。
新垣結衣が映画『正欲』で“特殊性癖”難役に挑戦
新垣結衣が来年公開予定の『正欲』に出演することが発表されました。
同作品は直木賞作家、朝井リョウの小説を映画化するもので、ガッキーはショッピングモールで働く契約社員を演じます。
露出の順番でいえば『鎌倉殿の13人』の“八重姫”、『GHOSTBOOK おばけずかん』では教師役…からの契約社員役ですから変幻自在ですよね。
芸能関係者の間では、昨年5月に『レプロエンタテインメント』から一部のマネージメント契約を継続しながらも個人として活動していくことを発表した直後から、ガッキーが将来どんな仕事を選ぶのかが注目されていました。
旧事務所に在籍中は、基本的にまず事務所がガッキーのイメージに沿う仕事を選び、その上で本人と話し合って活動を決めていたと言われていました。
ガッキーに限らず、ある程度力をつけてきたタレントたちが、自分の本当にやりたい仕事と、事務所が推してきた仕事のギャップに悩むことは、芸能界では多々あることです。
細かい事情は色々ありますが、大雑把に言えばこれまでお世話になった事務所だからと、何とか折り合いを付けて恩返しを継続するタレントや、やっぱりどうしても我慢出来ない…事務所としても方向性が違い過ぎるとなれば、独立を選択肢として選ぶしかない…ということでしょうか。
ちなみに“八重姫”と教師は、独立以前に契約した仕事だと解釈されています。
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事務所独立で裸の自分を取り戻すガッキー
こういった背景がありましたから、独立したガッキーが選ぶ最初の仕事は何になるのかが注目されていたわけです。
芸能関係者の中には『コード・ブルー』関連の続編を予想する声も多く聞かれました。
劇場版として公開された映画は興収が実に93億円とも言われていましたから。
この『正欲』出演から垣間見えてくるのは、ガッキーがスポンサー側を意識したタレント・イメージや作品の規模に拘らず、自分が女優として出たいと思えた作品だという強い意志です。
情報解禁にあたりガッキーのー
“原作を読んで何かを問われたような気持ちになりました”
“考え続ける事、想像し続ける事をいつも以上に大切にしながら制作に臨めたらと思っています”
という言葉からは、自分で仕事を選べることの喜びがひしひしと伝わってきます。
それまで無かったような“制作に臨めたら”という言葉には、女優として、スタッフとしても作品に関わっていきたいと思っているのだと…。
芸能記者目線で改めてこのニュースを見れば、ガッキーがこの作品に出ると決め手になったものが何なのか…という業界的な疑問が浮かびます。
私がこのニュースのリリースを読んですぐに目に飛び込んできたのは配給会社の名前でした。
『ビターズ・エンド』…それは今、世界の映画シーンで飛ぶ鳥を落とす勢いの配給会社です。
今年3月、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』、2019年カンヌ国際映画祭のパルム・ドール、アカデミー賞最多4部門を受賞した『パラサイト 半地下の家族』の配給元です。
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世界的に活躍する映画配給・製作・宣伝会社が誠意を持ってアプローチをすれば、女優業に前のめりになるガッキーを口説き落とすことも決して無謀な作業とは言えなかったでしょう。