大阪桐蔭の敗退で自己破産まっしぐら!? オッズ1.04倍に全財産投入?下関国際の大金星に揺れる高校野球賭博の実態

2022.08.19
by qualia(まぐまぐ編集部)
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夏の高校野球・準々決勝で18日、春夏連覇を狙う大阪桐蔭(大阪)が下関国際(山口)にまさかの敗退を喫した。大阪桐蔭の西谷監督は試合後のインタビューで「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」と語ったが、この日の“大番狂わせ”で多額の財産を失ったギャンブラーも少なからずいるようだ。

一夏で自己破産、球児よりも大泣き!?

大阪桐蔭が土壇場の9回1死から逆転を許し4-5で試合が終了すると、SNS上では大阪桐蔭の敗退や下関国際の大金星がトレンドに。ツイートの大半は両校の健闘を讃えるものだったが、野球賭博を連想させる内容もチラホラ。

《知り合いとチョコレート賭けて負けたw》

《これ大阪桐蔭が鉄板だと思ってた人息してないでしょ》

《全財産を賭けなくて助かった…》

《大阪桐蔭にすべてを賭けていた人たちの今後の人生が気になってる》

仲間内で菓子類を賭ける程度なら「一時の娯楽に供する物を賭けた」にとどまり賭博罪にはあたらないとされる。しかし多額の現金や、まして“全財産”を賭けるとなれば明らかに違法賭博だ。

もっとも大阪桐蔭といえば優勝候補の筆頭。下関国際も近年力をつけてきた強豪校とはいえ下馬評は「大阪桐蔭有利」が大半。素人目には、高額なギャンブルがまともに成立するとは思えないのだが――

「高校野球賭博といえば古くからある反社のシノギですね。胴元が賭け金の一定割合を手数料として徴収するシステムが主流で、実力差のある対戦カードの賭けを“公平”に成立させるためハンデが設定されることがほとんどです」

そう語るのは国内外のギャンブル事情に詳しい競馬紙ライターだ。

「専門のハンデ師(ハンデキャッパー)が、実力が劣る側のチームにたとえば『+3点』といった形でハンデを与えます。こうすれば、優勝候補が対戦相手だったとしても、0-3までチャラなら賭けてみようか、という者が出てくる。

職場など小さなコミュニティでの優勝校予想など可愛いもので、これらの賭けでは100万単位の現金が飛び交うことも珍しくありません。

高校野球で代表各校の実力を正確に見極めるのは至難の業ですが、だからこそギャンブルとしての中毒性が高い。過去にはたった一夏で自己破産に追い込まれ、それこそ球児以上に号泣した者もいると聞いています。

複勝ころがしならぬ『大阪桐蔭ころがし』も流行っていましたから、今回痛い目に遭った者は多いでしょうね」

オッズからも伝わる大番狂わせの衝撃

さらに現在は、このような高校野球賭博の「オンライン化」が進行しているという。

「最近になって、海外業者の一部が日本の高校野球を賭けの対象とするようになりました。そこで驚いたのは、甲子園の全国大会だけでなく、地方予選の試合までフォローする業者が出てきたことです。

高校野球は毎年、中心選手が入れ替わり精神面もまだまだ未熟です。地方予選の段階で各校の戦力を正確に調査・把握し適切なハンデを設定するのは不可能に近く、これまで“賭場の開帳”は国内勢の独壇場とされていたのですが……。

なんと言っても野球賭博の本質はハンデ師の腕ですからね。そのため業界内では、背後にいるハンデキャッパーは反社の賭場とも共通の職人なのではとも噂されています」

編集部で確認したところ、大阪桐蔭-下関国際戦には「8.25点」のハンデが。また別の業者では大阪桐蔭の勝利に「1.04倍」のオッズがついていた。数字からも今回の大番狂わせの衝撃が伝わってくる。

これらの海外業者の中には設置国のライセンス取得済みを謳っているものもあるが、もちろん日本の法律においてこのような賭博は違法だ。迂闊に参加して命金を溶かさないようくれぐれも注意されたい。

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