今、私が外資系ITベンチャーで必死になってTax Free、免税販売システムを売り込む陰には、相当の失敗があり、成功させるために徒手空拳で取り組んだ結果、「特定のニッチ産業を集中的に攻める」 という戦略にたどりつきました。
その結果、市場規模9,600億円の宝石産業にフォーカスして日夜、営業しておりますが、これなども教科書があった訳ではなく、テレアポリストで上野には宝石会社が多い、そして宝石会社は単価が高い、という偶然と出会い、そこを掘り下げていったに過ぎません。
でも、年に5回ある宝石展示会に足しげく訪問し、3日間の会期で計300社ものブースを飛込営業する、という行動力がセットになって、結果が追い付いてきました。最初に“感性”、“知的好奇心”、つぎに“行動力”、それを掘り下げていったところに “新規事業化”があると思います。
先日、とある農業機械メーカーが、社員数100人で260億円の売上を出している、という報道がありました。そこの経営者は、社員の創造性に会社の発展を委ねており、営業マンが、毎日各地の農家を訪れ、農業に従事しているかたの問題点を御用聞きに回っていました。
農業器具や、便利ツールなどの発案を現場の問題からヒントを得て、製品化につなげているのです。
なかには、トマトの房が熟してくると、重みでたゆんできて茎が折れてしまうというので、茎をサポートするプラスチックケースを数百円で売り出したところ、飛ぶように売れたそうです。
最初は何も全体像やビジョンが見えていないところに、“感性”を頼りに嗅覚を聞かせて動いていくと、行動力がある限り、何かの形を伴って新しい商品やサービスが生まれてくるのですね。
こうした行動手法は、仕事だけではなく、副業でも、社会活動でも使えるのではないでしょうか。
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