成功している企業家が行動する際に大切にしていると口を揃えて言うのが「感性」。果たして、感性で行動するとはどういうことなのでしょうか?そこで、今回のメルマガ『熱血日記』では外資系金融機関で30年間の勤務経験を持つヒデキさんが、ビル・ゲイツやヤマハの創業者の経験談を紹介しながら成功のカギを語っています。
この記事の著者・ヒデキさんのメルマガ
なぜビル・ゲイツは非凡な才能の持ち主なのか?“感性”が毎日を面白くしてくれる
ビル・ゲイツがなぜ非凡な才能の持ち主かという要素をメルマガで連載記事を発行していますが、「理性」と「情熱」(Logos & Patos)という人間の基本的な行動理由に、「感性」もあります。
「理性」だけで物事がうまく行くかというと、受験や資格試験なら良いですが、複数の要因、環境が複雑にからむビジネスでは、そうは行きません。
ビル・ゲイツも、「問題になったことが解決できるかどうかは最後は“感性”だ」と言っています。直感とか、ひらめきに委ねている訳です。これは多くの企業家に共通した経験則です。
今、浜松の実家で原稿を書いていますが、ヤマハの創業家、川上源一さんもそうだったのです。“戦後最も強烈な経営者”との異名をとる川上源一さんは、強烈な個性と自我の塊で、「他人の言うことなど絶対に聞かないぞ」ともいうタイプでした。
戦後間もないころにアメリカを旅行した彼は、そこで戦争直後なのに、楽しそうにスポーツや音楽にいそしんでいる姿を見て、日本も将来豊かになったらこうした時代が来るに違いない、と予感します。
そして、浜松のヤマハを楽器やピアノの会社から、オートバイ、マリンスポーツ、クルーザーのメーカーへと発展させていきます。
製品開発にかける情熱も凄いのですが、音楽やグルメにかける情熱も凄い。はたまた狩猟にまで情熱を燃やす。仕事にも趣味にも、知的好奇心、行動力、事業化への取り組みの3点がセットになってヤマハとヤマハ発動機を作りました。
感性がおもむくところに行き、調べて、トライを重ねて、実現させるまでやってみる。これぞベンチャー魂であり、あらかじめ決められたレールの敷かれた大企業や大きな組織で働く人以外は、こうした人間の本能的感性が、成功のキーストーンになるのだと思います。
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