韓国と日本の溝は大きく深い。韓国民主党に再び利用される「反日」

concept of economic and patriotic confrontation between the two countries. Flags of Japan and South Korea
 

激しかった当時(2019年、2020年ごろ)の反日運動はひとまず終わったが、その影響は続いている。最近、日本で働くある知人(韓国人)に子供の問題で一人で日本に来たという話を聞いた。通常、入試教育の問題だと思って理由を尋ねたところ、全く違う答えが返ってきた。彼は「子供たちが日本では住みたくないと言った」として「『日本は悪い国なのにパパはなぜ日本で働くのか』という話も聞くことになってしまった」と話した。反日の竹槍歌(反日の歌詞で作られている)を叫んだ前政権の5年間、幼い学生たちの心にも日本に対する否定的な感情が植えらつけられた格好だ。

にもかかわらず、最近日本全域を席巻している韓流ブームと日本旅行を楽しみにしている韓国国民を見ると、両国の雰囲気は良くなっているといってもいいだろう。このような状況で野党が再び親日・反日論争に火をつけている点が大きく憂慮される。党利党略のため、民主党が反日フレームを作って政治闘争を展開した影響を振り返ってほしい。

尹錫悦新政府はなんとか日本との関係を復活させようとしているが、国民の支持率が30%前後を低迷しているため、リーダーシップをもって果敢に(関係改善にむけて)攻め続けるのが困難の状況だ。

そこへ民主党の反日攻勢が強まってきている最近だ。反日フレームは万能キーであり魔法の杖だ。これを振り回すと、国民がそっちに自然になびくようになっている。李在明の罪がだんだん暴かれつつあるなか、こやつの死に物狂いの大統領叩き、与党叩きが連日続いている状況だ。李が勝つか尹が勝つかの瀬戸際ゲームがしばらくの間続きそうだ。李在明の罪は明確なものだけでも十以上ある。そのうちの一つでも確定すれば間違いなく彼は刑務所直行だ。そうなるまで、彼のなりふり構わずの絶叫が日々続くのであろう。

(無料メルマガ『キムチパワー』2022年10月13日号)

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韓国暮らし4分1世紀オーバー。そんな筆者のエッセイ+韓国語講座。折々のエッセイに加えて、韓国語の勉強もやってます。韓国語の勉強のほうは、面白い漢字語とか独特な韓国語などをモチーフにやさしく解説しております。発酵食品「キムチ」にあやかりキムチパワーと名づけました。熟成した文章をお届けしたいと考えております。

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【著者】 キムチパワー 【発行周期】 ほぼ 月刊

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