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市川猿之助“お気に入り”福山雅治・高橋一生に尽くす姿、涙した女優も。芸能関係者が明かした「苦悩」と「意外な素顔」

5月18日、歌舞伎俳優・市川猿之助の自殺未遂と両親の死亡という衝撃のニュースが世間を震撼させました。報道によると、入院先の病院を退院した猿之助は「死んで生まれ変わろうと家族で話し合った」などと供述しているとのことですが、今も真相は分かっていません。なぜ、悲劇は起きてしまったのか? 今回、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが関係者に取材を敢行。猿之助が抱えていた「私生活」での悩みと、彼の意外な素顔について語っています。

多忙な日々と“老老介護”の両親との暮らし

5月18日に起きた市川猿之助(47)の緊急救急搬送と御両親の死去の余波が収まらない。

回復後の供述では「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と説明しているが、当日発売された『女性セブン』の記事が何らかのきっかけになったことはおそらく間違いないだろう。

今回のことで梨園関係者に取材を進めてみると、この記事とは全く別の、猿之助が密かに心を痛めていた問題も浮上した。

それはここ数年寝たきり状態だったといわれる実父・段四郎さん(享年76歳)の介護問題で、実母(享年75歳)の年齢も考えるといわゆる“老老介護”の両親と暮らしながら舞台に仕事に多忙を極めていた猿之助の私生活が見えてくるのだ。

ひとりっ子ということもあり、幼い頃から溺愛されて育てられた猿之助が、介護疲れで日々痩せ衰えていく母の姿に心を痛めていた…と、この梨園関係者は声を潜め話してくれた。

そんな猿之助に、故・ジャニー喜多川さんからの“性被害告発”が表沙汰になったことも影響しているのだろうか、ここにきてのパワハラ・セクハラ告発報道が追い撃ちになったことが想定できる。

「家族で話し合い…」とされている供述も、実際は実母との間で相当な綱引きがあったのだろう。

 歌舞伎役者自身の使命は“精進し芸を磨く事”と“名跡の継承”に集約されると思う。

それを考えれば、47歳でいまだ独身を謳歌していた猿之助は周囲から奇異の目で見られてもいただろう。

ある女優は「2人っきりでも手も握ってもらえなかった」と涙

数年前から

「結婚は面倒くさいじゃないですか。今は話す家電がいるから十分」

「跡取りが途絶えても、逆に面白いかも…」

「俺はもうどうなったっていいよ。この先の世の中なんか。俺が死んだ後なんか知らないよ」

と話していた猿之助はー

「一部では『澤瀉屋』後継問題で両親との間に軋轢があったような報道もありますが、御両親は特に意見することもなく、彼の生き方を尊重し、優しく見守っていたと思いますよ。見兼ねた御贔屓筋からは“結婚しなくてもいいから跡継ぎを”とか、“部屋子から芸養子になる誰かを”という声も挙がっていたようですが、いつも話はうやむやで終わっていたようです」(梨園関係者)

筆者自身は、複数の芸能マネージャーから「ドラマで共演しただけで噂になった女優たちもいたが、猿之助は一切振り向かなかった」といった話を何度となく聞いてきた。

“梨園の妻”に憧れ、プライベートで食事に行ける仲にまでなれたある女優が“2人っきりでも手も握ってもらえなかった…”と目に涙を浮かべて話すエピソードも聞いたりしていた。

市川猿之助の、芸能界における大のお気に入り役者は福山雅治(54)というのは業界では有名な話で、猿之助が有名私立高校在学中からだから、実に30年を超える筋金入りの“ましゃ”ファンである。

双方の公演やライブ等での付け届けは忘れたことはなく、猿之助が酒に酔うと“ましゃLOVE”の大演説が始まるという話も、筆者は何度も聞いたことがある。

役者として2人は2010年の大河ドラマ『龍馬伝』で初共演となるのだが、福山の控え室を挨拶に訪れた猿之助が目に薄っすらと涙を浮かべながら共演できる喜びを伝えたという話もスタッフから伝え聞かれている程。

昨年猿之助は多忙なスケジュールを縫って大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演したが、これを後押ししたのは初の歌舞伎作品書き下ろし『決闘! 高田馬場』(2006年3月)からの付き合いで脚本を担当した三谷幸喜(61)と、福山からの“洋ちゃん(大泉洋/50歳)を助けてあげてョ”的な言葉だったと言われている。

高橋一生、ジェシー、西島秀俊…深い交友関係

5歳下である高橋一生(42)も猿之助のお気に入り役者だ。

2007年の大河ドラマ『風林火山』で共演して以来の仲で、子役出身とはいえまだ26歳だった高橋に何かと声を掛け気にしていたのが猿之助で、2人だけで遊び歩く姿も何度もマスコミに捉えられていた。

「2人の関係が現在でも良好だと断言できるのは、2021年にオンエアされた高橋主演の『岸辺露伴は動かない』(NHK)第2期の第5話に猿之助がゲスト出演したことが何よりの証拠でしょう。当時猿之助のスケジュールは真っ黒だったのですが、そんな状況下でも出演したことが芸能記者の間ではちょっとした話題になっていました。福山との関係もそうですが、自分を受け入れてくれた人にはとことん誠意を尽くすのが猿之助の人付き合いなんです」(芸能関係者)

特にこの2人は、“結婚するということに対して何の魅力も感じていない”という共通項を持っている。

複雑な家庭環境で育ち、いわゆる“ヤングケアラー”として生きてきた高橋が、自分は「結婚に向いていない」と常日頃から発言している事も、結婚を“面倒くさい”と話す猿之助との距離を縮めたのかもしれない。

他にも西島秀俊(52)や、最近ドラマで共演した『Six STONES』ジェシー(26)は“親友”とも言うその深い交友関係は知られていたものの、結婚や跡継ぎの話は皆無だった。

 今後は両親が飲んだという、処方箋では手に入れることができない向精神薬の入手ルートや自殺幇助罪、嘱託殺人罪、承諾殺人罪なども視野に入れて捜査が行われるという。

これからの歌舞伎界を背負って立つ“天才”若手役者のひとりがなぜ今回のような結論に達してしまったのか…その解明が待たれる。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:Chris 73 / Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons 

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