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Japanese man in a suit

「ぶっちゃけ」をビジネスシーンで使う敬語に置き換えると何になる?

ビジネスシーンでの敬語、上手に使えていますか?今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、 敬語の基本とビジネスで役立つワンランク上の表現を学べる一冊を紹介しています。

ビジネスに役立つ敬語の本⇒『決定版!大人の語彙力 敬語トレーニング125』


決定版!大人の語彙力 敬語トレーニング125

本郷陽二・著 日経BP

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、ビジネスシーンで役立つ、敬語の本。

類書と比べ、語彙力に重きを置いた内容で、合っている/間違っているではなく、ワンランク上の表現を狙った内容です。

特に目上の方と話す時、モノを言うのは上級語彙。それもナチュラルに使いこなせていれば、一目置かれることは間違いありません。

本書では、ビジネスシーンで使うと評価が上がる、ワンランク上の語彙・表現法を紹介しています。

クライアントとの名刺交換やちょっとした連絡、依頼、会食などで威力を発揮する、手軽だけれどもしっかり重厚な内容です。

ビジネスマナーにまで踏み込んで書かれているので、とても勉強になります。

オビに書いている、以下の3つの表現、適切な言い換えが思いつかない方は、買って読むといいかもしれません。

「(誘いを断るとき)やめておきます」
「(お客様に)ここでお待ちください」
「(お通夜で)大往生でしたね」

随時、小クイズが入るので、自分の敬語の使い方が正しいかどうか、きちんとチェックできます。

尊敬語、謙譲語I、謙譲語II、丁寧語、美化語という5種類の敬語をきちんと使い分けたい方は、読んでおくといいでしょう。

尊敬語=相手を敬った表現
聞く→お聞きになる/行く→いらっしゃる など

謙譲語I=行為の向かう相手を立てる表現
届ける→お届けする/行く→伺う など

謙譲語II=自分側の行為・ものごとなどを相手に対して丁寧に述べる表現
言う→申す/行く→参る/小社/弊社 など

丁寧語=相手に対して丁寧に述べる表現
ます/~です など

美化語=物事を美化する表現
お花/お料理 など

 

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

確認が必要な書類を送るときは「ご査収ください」

人に意見を聞く場合は「お思いになる」より「お考えになる」を用いることが多い

ひとつの文章にひとつの敬語が基本

「ぶっちゃけ」も「言っちゃいます」も社会人としては失格の言葉遣い。ビジネスシーンでは「有り体(ありのままの意)に申しますと」を使うと好印象になる。「包み隠さずに申し上げますと」でもいい

ご再考願えませんでしょうか

「考え直す」は普段の言葉なので、同じ意味を持つ「再考」に置き換える

「わざわざお運びいただき恐縮です」

「お使い立てして申し訳ないのですが、○○をしていただけますか?」

「仄聞するところによると」

「仄聞」とは、うわさなどで少し耳に入ったり、人づてにちょっと聞くという意味の語。「うわさ」という言い方に比べると、ぐっとかしこまった印象になる

外来語の頭に「お」や「ご」を付けて美化するのは誤り

理由をきちんと告げても内部情報は明かさない

「変わったお名前」「珍しいお名前」は避けるべき表現

目上の人には「お供する」で謙虚さをアピール

病状を問うときは「お加減はいかがですか」

遺族への励ましは「お力落としのないように」

「ご長命とはいえ、残念なことでございます」

「できない」は「見送らせていただきます」に

「大抜擢」という言葉には、「身に余るほど大きな昇進」「過分な優遇」という意味があるため、「実力以上の評価を受けましたね」という嫌味に聞こえかねない

「貴社」は書き言葉。話し言葉では「御社」を使う

コミュニケーションはカジュアルになる傾向がありますが、知っていて崩すのと、知らないで崩れているのは、えらい違いです。

ぜひ、本書を読んで、敬語の基本とワンランク上の語彙を手に入れてください。

おすすめの一冊です。

image by: Shutterstock.com

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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