MAG2 NEWS MENU

ジャニーズCM発表会「不愉快な文言」で思い出す、avex松浦会長「北川景子整形疑惑」発言

故ジャニー喜多川氏の性加害問題で揺れるジャニーズ事務所ですが、海外の報道に対して必要以上に過剰反応し、芸能関係者から失笑を買っているようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、『FRIDAYデジタル』が報じたSixTONESメンバーのCM発表会をめぐる、まるで北朝鮮のようなジャニーズ事務所の対応に首をひねりながら、過去に北川景子に関する疑惑を大手企業に取材した思い出を回想しています。

ジャニーズ事務所の報道規制に見る、大手企業の取材対応

『FRIDAYデジタル』が“ジャニーズ事務所の報道規制は北朝鮮並み!?”と報じ、関係者の笑いを誘っています。

タイトルを見て朝鮮民主主義人民共和国の金正恩最高指導者と藤島ジュリー景子社長がオーバーラップしてしまいました。

明日29日、“性加害”問題で外部専門家による再発防止特別チームが調査結果を踏まえた上で事務所へ提言書を提出する記者会見を開く予定ですが、やはり海外ではこの種のスキャンダルは重大事件と扱われていることを再認識させられる出来事があったのです。

それは先週開かれた『株式会社ツムラ』の“バスクリン・きき湯”新パッケージ発表会の1週間前にメディアに配られたプレスリリースに関することでした。

“サステナパック”新パッケージのCMキャラクターに、“ピン”としては初めて、2019年に“温泉ソムリエ”の資格も取得した『SixTONES』高地優吾が就任したのですが、そこに入浴と温泉好きな高地の出鼻をくじくような、何とも不愉快な文言が書かれていたのです。

【当(発表)会における高地さんの映像・画像はBS、CS、国際放送での使用はできません】

この一文に、報道陣から“国外では報道するな、なんて一方的に…まるでどこかの国のよう…”と一斉に非難の声が挙がったと『FRIDAY』は報じるのです。

ラオス、アメリカ、中国でグループ会社も展開する株式会社ツムラの“バスクリン・きき湯”新発表会に報道陣を集めておいて、発表会の様子を国外放送は禁止だなんて、単純に考えて矛盾してますよね、カメラやムービーも、何を取材しに行ったのか…と感じるのも当然でしょう。

このことを主催者に確かめた『FRIDAY』に返ってきた答えは「ジャニーズ事務所からのご要望で」だったそうです。

『FRIDAY』は“ジャニーズ事務所が“性加害”を報じた海外メディアに来てもらいたくなかったゆえの牽制”と結論付けています。

“報道規制”は同事務所の得意技でもありますが、可愛い可愛い所属タレントを海外のメディアに晒したくなかったとか、商品以外の質問が飛んで来るかもしれない矢面に立たせたくなかったというのが大体の理由だと考えられます。

しかし今、国連をも動かしている問題を抱えている事務所とはいえ、その所属タレントが商品の新パッケージのキャラクターとなった発表会に、BBCを筆頭とする海外メディアが集まるでしょうか…。

このことが“過剰反応し過ぎ”とか“牽制なんてしなくても、そもそも来るわけない”と、芸能記者たちの間で失笑されているというのが今回の『FRIDAY』記事の顛末です。

私がこの記事を読んで感心したのは、『(株)ツムラ』なり『(株)バスクリン』が、きちんと『FRIDAY』の取材に公式コメントを出していることでした。

クライアントとイメキャラを務めるタレントの事務所の関係が悪化し兼ねないこの質問に、普通はスルーするものですが、正式に、記事の締め切り前に取材に応じたことに少々驚きました。

でも意地悪く解釈し、“私どもはまさかそんな事、プレスリリースに書くわけありませんよ。海外へも日本の漢方の効用をアピールしていきたいわけですから”といった思いが滲み出たような文章だと感じてしまったのは私だけでしょうか。

この記事に、少し前に私が、大手化粧品メーカーに取材申し込みをしたことを思い出していました。

それは『エイベックス』松浦勝人会長が自らのSNSで語った、“北川景子整形疑惑”発言を受けてのことでした。

この発言に、彼女のクライアントである化粧品メーカーにコメントを申し込んだのですが、体よく断られてしまったのです。

いくら『エイベックス』会長の発言とはいえ、それにいちいち「そうみたいですね、私たちも困っているんですよ…」なんて対応をするはずもないとは思っていましたけれど…。

30数年芸能記者をやってきた私が何度も体験した大手企業のコメント対応は大体こんなもんでしたから、特にこの『(株)バスクリン』の対応に、業界の空気の変化みたいなものを感じぜざるを得なかったわけです。

お風呂好き、温泉好きで、これから意気揚々と商品キャラクターとしてプロモーションに参加していこうと高地が思っていたのなら、少々気の毒にも思えてきてしまいます…。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: ジャニーズネット高地優吾公式プロフィール

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け