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テレビ局に「放送するな」高知小2水難事故の関係者が送りつける悪質な“嫌がらせ”の手紙

発生から4年もの歳月が経過してしまった高知小2水難事故。しかしその真相解明は未だ行われていないのが現状です。何が真実の追求を阻んでいるのでしょうか。今回のメルマガ『伝説の探偵』では現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、「事件」の風化を狙い嫌がらせを繰り返す犯人の正体を誌面で紹介するとともに、解決に動こうとしない南国市教育委員会の姿勢を糾弾。さらに全国の学校に行きたくないと考えている子供たちに対するメッセージを綴っています。

あからさまな「妨害」は日常茶飯事。発生から4年を迎えた高知小学生水難事件の今

2019年8月22日、岡林優空君の命日だ。

2023年8月22日、ついに4年目となってしまった。

これまで何度も「伝説の探偵」では、高知小学生水難事件を追跡してきた。

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いじめ探偵に妨害工作を仕掛ける「犯人」の正体

この4年、あからさまな妨害行為は日常茶飯事であった。メディア出演が決まれば、本テーマではないのに、アイツ(阿部)を出演させるなという手紙が届く。

別件の取材を受けても、嫌がらせのメールや手紙、全く関係のないテーマでも抗議の電話が鳴るわけだ。相談メールフォームへの嫌がらせや公開されたメールアドレスをスパムメールに登録するなどは当たり前にあった。

例えば、ある番組が「高知県小学生水難事件」を大々的に取り上げたところ、放送局宛に放送するなという手紙が届いたことがあるが、ここには警察内部や学校内部のことがあまりに詳細に書かれていた。とはいえ、内容は半分嘘であり、憶測の範疇を出ないものであったが、コンプライアンスに厳しい今の放送業界では当然にリーガルチェックが入る。

送り付けてきた方は、立派な文面を認めたつもりが、読む側の立場や専門性からすれば、極めて幼稚で病理性を感じたようであった。

私はこれを送り付けてきた人物を知っている。

当人は一応の小さな世界の有名人であるから、明言は避けるが、当地の現市議会の関係者である。

つまり、高知県小学生水難事件は、当地の有力者が、無かった事にすることに決め、そのために妨害工作を図った、田舎特有の全体主義に毒がまわった事件であるのだ。

一般に日本の政治と行政のシステムは現代民主主義国家であるから、自治体行政機構が硬直すれば、議会が機能し、首長が機能するように作られている。

しかし南国市は、現役の議員に毒がまわり、首長は無選挙で決まるのだ。環境が人の上に人を作り、法などは通用しない治外法権が成り立っているのだから、教育委員会はあからさまな嫌がらせを継承して違法的時間稼ぎをすることすら問題にならないわけだ。

民主主義のなれの果て、既得権と何かの威信という毒まんじゅうがそこら中にあたりまえにある世界なのだろう。

これでは、よくなるものもよくはならない。

被害者は泣き寝入ることを良しとし、加害者は反省の機会もはく奪される。加害者天国が成り立つわけだ。

だからだろう、現地からの相談は後を絶たない。理由は、いじめ事件を隠蔽し、事件を無かった事にしようとした反動で、いじめなどが起きるはずはないとしたいことから、実際に起きるいじめに「対応しているふり詐欺」を繰り返す行動をしているからだ。

事件発生当時の関係者とも言える教員のうち、1人は少なからず消息不明となっているとも聞いている。

そういえば、ご遺族に内々に手紙をよこした記者さんもどこかに飛ばされてしまったということだった。もはや、第三勢力とも言える権力の監視役たる報道が、偏向報道をして権力の広報誌になっていれば、正しいということはその地域に生きている人からすれば、わかってはいるがそれでは生きていけない無駄なものになるだろう。

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第三者委員会の「やってます詐欺」とも言える嫌がらせ

高知小学生水難事件においては南国市教育委員会が、第三者委員会で調査をすると決めたが、その後の動きはない。

交渉は続いているが、当の設置権者である南国市教育委員会が委員の選出を遅滞なく行うということを怠っているからだ。

公的機関は当然に法を順守するはずが、教育関係全体、法を順守するという概念が欠落しているかのような問題は、特にいじめや不登校などの問題で多く報じられてきたが、本件における著しい遅滞ともいえる4年間、「やってます詐欺」とも言える一種の嫌がらせは、今後、いじめ問題における専門家界隈でも、法改正しなければならない大きな実際に起きた問題として提起され始めている。

教育界では、いじめ法がより厳しくなる法改正は大反対という声がよく出ているが、自ら招いた大失点の1つを南国市教育委員会が作ったということは、関係者は特に記憶しておいた方がいいだろう。

ことごとく失敗する風化を狙った有力者の妨害

およそ4年間、私はある意味高知小学生水難事件の戦線にいた。今後もそれは変わることはないが、やっていてわかるのは、関係する有力者は、下田川の注意喚起を目的に設置された看板にすら妨害を計っていた。

地域の顔役に戸別訪問させて、警察が聞き取りをした人に圧力をかけるなど、あからさまな圧力があったわけだ。

しかし、妨害勢力が狙った風化作戦はことごとく失敗している。

特に、個別に発信できるSNSは大きな力を発揮した。もしも、こうした発信ツールが無ければ、ない時代であれば、この事件は簡単に蓋をされていたことだろう。

優空君の父、岡林宏樹さんのXポスト(旧Twitter)より

SNS上では風化をさせないために定期的に発信するように自主的に動いているユーザーもいるし、事件のことを新たに知ったというユーザーが問い合わせをしてくることもある。

それだけではない。現地に赴き、献花をするユーザーもいる。

そして、周辺の住民も実際は割れていることがわかる。これまで通り、何も考えず有力者の言いなりに暮らすからと傍観する人、老人を装って妨害する人などもいるが、そうした世界に反し遺族に協力する人、そして、優空君が生きていたこと、悲しい事件があったことを忘れないために献花をしたりお菓子をお供えするなど、行動に移している人がいる。

事件は全く風化することはない。

高知県小学生水難事件に少しでも興味を持たれた方、はじめて知ったという方は、ぜひとも独自の目線で本件を調べてみて欲しい。そして、自分にできるアクションをほんの少しでも起こしてもらえたらと思う。

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いじめ探偵から「学校に行きたくない」全ての君たちへ

駆逐され始めた「地元の有力者」という地域の癌細胞

ちょっと一言。

権力者?地元の有力者?ざまーねーな。

令和の時代、SNSをコントロールしようとしても無駄です。動画配信者さんらを脅したそうですが無駄ですね。ある意味長期化してくると、見えてくるものがあります。

戦略や戦術も大事でしょうが、時代と環境変化があるということも大事です。有力者さんがふんぞり返って威張っていた時代は、もはや終焉の時期であろうと思います。

そもそもが、地域の癌細胞みたいなもんです。

一般市民の多くはその嘘に気が付き始めてますし、安っぽい偽善に飽き飽きしています。

ユングの提唱した集合無意識から導けば、こうした時代の先にあるのは変革です。

さて、そろそろ夏休みが終わりの時期になりました。

学校行きたくないなーという学生も多いとは思いますが、死にたくなるほど行きたくない、明確な理由がある子は、もう行かなくていいと思います。何より命を大事にしてください。

今日取り上げた岡林優空君、死にたいなんて思っていなかったと思います。私はご遺族と交流があります、もっと生きていてほしかったと聞いています。当たり前ですが。

命にリセットボタンはありません。何があっても、何としても、生きて生きて生きていてほしいです。

もしも、あなたに力が無ければ、私が力を貸しましょう。知識や知恵がないなら、必要な知識や知恵、これまでの経験をかしましょう。

弱ければ弱いなりのやり方があります。そして私と私といる仲間は、どんなに強い力と対峙しても、一片も折れることはありません。

だから、生きてください。

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image by: 伝説の探偵

阿部泰尚この著者の記事一覧

社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
まぐまぐよりメルマガ(有料)を発行するにあたり、その1部を本誌でレポートする社会貢献活動に利用する社会貢献型メルマガ。

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