今までの常識は通用しない。恋愛はしたくないけど結婚したい人たち

 

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

「恋愛が面倒」とする半面、結婚については「いつか結婚したい」と希望する若者が、いまも大半を占める

2022年の民間の調査で、「恋愛と結婚は別なものだと思う」の回答は、30代以下の世代ほど、そして女性ほど多く、30代女性で58.3%、20代女性で59.5%にも達していました(同・博報堂生活総合研究所調べ)

いまや男性の半数近くが女性に「経済力」を、女性の9割以上が男性に「家事・育児の能力や姿勢」を求めるようになりました

いまも女性の8割近くは「年収400万円以上」を結婚相手の最低条件だとするなど、91.6%が男性に「経済力」を求めます

最終的に、対象との1対1を目指して争う恋愛とは違い、共創感情を伴う「推し」は“競争”になりにくい

アプリで出会って結婚する人たちは、婚姻件数全体に占める割合は増えている半面、カップル(既婚者)の“数”の増加には、さほど貢献していない可能性が高い

行動経済学からみる、非合理的な婚活行動【婚活の落とし穴】

1 対象が多すぎて決められない、安易なリセット志向
2 望む条件の「高望み」傾向、条件の肥大化
3 自分だけ抜け駆けしたくない、皆でハッピーになりたい

婚活改善策(1)――最適停止理論を活用する

「あなたが、15歳で誰かと人生初のデートをし、40歳までに結婚相手を決め
たいなら、初めの37%の期間(24歳ぐらいか?)までに出会った人とは『付き合って見るだけ』で無条件に別れ、その次に(38%以降に)出会った人の中で、それまで出会った誰よりも素敵だ(ナンバー1)と思う、最初の人を選んでください」

婚活改善策(2)――範囲を狭め「条件」を絞る

婚活改善策(3)――みずから先に告白する

そろそろ「まず男性が告白してくれないと」や、「自分より年収が高い男性とでないと(上昇婚)」といった古い既成概念を捨て、より多様な、より自由な視点で、結婚相手を探してみてもいいのではないでしょうか

「共創結婚」という言葉が流行るかどうかは微妙な感じがしますが、現在の若者の恋愛・結婚観がよくわかる内容で、とても勉強になりました。

政策担当者はもちろん、企業のマーケティング担当もぜひ、読んでおきたい一冊です。

image by: Shutterstock.com

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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