山の斜面に建つ、城や古民家。
敷地内には、川や池、滝、水車、神社などがあります。
いろりのある食事スペースもありますが、ほとんどは屋外の縁台のようなところに、赤い毛氈(もうせん)を敷いた席を利用します。
冬には、この場所にコタツが置かれます。
何とも風情のある食事処なのです。
席の近辺には、赤い提灯が。
また、季節ごとの演出がお客さまを楽しませています。
節分や雛祭り、花祭り、端午の節句、七夕祭り、秋祭り……。
このお店のオリジナルである「父と母に感謝する週間」などというイベントもあります。
言わば、一年中がお祭り騒ぎなのです。
盛り上げるために、笛や太鼓の音が聞こえてくることもあります。
ここは、ただ美味しいものを食べに来る場所ではなく、いつ来ても心躍る、特別感のある場所なのです。
山奥ということもあり、わざわざ出掛けるので、旅行気分も味わえます。
山口県民にとって、「山賊焼」や「山賊むすび」は、もはやソウルフードとなっており、この施設は、特別な日に出掛けて行く、大切な場所になっています。
隣の広島県民にも、ドライブがてら食べに行く人が多く、馴染み深い場所になっています。
飲食店としては、非常に珍しいタイプです。
「お店の演出」というレベルではなく、まさにテーマパークを作っているようです。
ビジネスセンスと言うのか、人を惹きつける術を熟知しているのではないでしょうか。
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