一生懸命努力したことを捨てるのは、とても難しいですよね。しかし、それをやれるかどうかがビジネスをするうえで重要になってくるそうです。今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、一生懸命やったことの結果が出なかったときの対処について語っています。
大事なのは「一生懸命やること」よりも「一生懸命やったことを捨てられるかどうか」
今の仕事をしてから初めて気づいたことでもあるのですが、一生懸命やったことでも報われないことはいくらでもあります。
「夢も何もないこと言うなよ」と思われるでしょうが、これは事実です。
どれだけ懸命になってやったとしても、実を結ばないことなんて腐るほどあるのです。
僕は独立して自分で仕事を始めてから、こういう経験をたくさんしてきました。
会社にいるわけではないので、給料が支払われることもありませんから、何とか自分で稼ぐしかありません。
そのために必死になって、
「こういうサービスをしてみようか」
「こんなのはどうだろうか」
と考え、それを実現するために時間やお金もかけて、準備をする。
でもいざやってみると全然結果が出ず、取引先からも次の依頼ももらえず、それで終わってしまうみたいなことを何回もやってきました。
どれだけ頑張っても結果にならない、報われないことってこんなにあるのかと思ったのです。
ただ僕がここで言いたいのは、「だから一生懸命になっても仕方ない」という話ではありません。
大事なのは、それだけ一生懸命になってやってきたことを捨てられるかどうかです。
これができる人は本当に強い。
誰だって時間をかけたりお金をかけたり、自分の持っているものをかけて努力することはあります。
でも、それを捨てるのって実はすごく難しいのです。
「これだけ努力してきたんだから」
「これだけ一生懸命やったんだから」
と、そこまでの労力のことを思い出してどうしても捨てられなくなります。
ですが、それを飲み込めるかどうかです。
相手やお客様に求められていないことをいつまでも後生大事に持っていたところで、結果はやっぱり出ません。
だったらあっさり捨ててしまって、「前回はここがダメだったんだから、思い切ってこうしてみようか」とか、切り替えられるかどうかなんです。
切り替えができると、次は同じ轍を踏まないような考え方や行動の仕方になり、結果が出やすくもなっていきます。
自分が欠けた労力が大事なのではなく、お客様が大事なことこそが大事なわけで、かけた時間や労力なんてものに感情的に引っ張られてもしょうがないんです。
一生懸命やることは絶対に必要です。
でも、それによって感情が邪魔して本当に大事なことを忘れてしまうことがないでしょうか?
結果的にそれは誰のためにもならないものへと変わってしまいます。
今日の質問&トレーニングです。
1)この5年で自分が一生懸命やってきて結果が出ていないことはありますか?
2)結果が出ていないと割り切って、それを捨てることができますか?
3)もしできないとしたら、どんな風に考えを変える必要がありますか?
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