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接客に“個性”は必要か?デキる接客員は「東京03」を思い出す

接客に個性は必要ないと思っていませんか? 今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、「個性とは何か」という難しい疑問の「答えの出し方」を紹介しています。

あなたの個性って何ですか?「個性とは、”その人のフィルター”です」

接客を突き詰めていくと、個性の話が出てくることがあります。

・誰がやっても同じ

というのは、実は商売において悪いことはありませんが、こと接客を生業としている販売員個人にフォーカスをした時には困ることも出てくるのです。

だから、自分なりの個性を出すことでお客様に喜んでもらうこともまた同時に考えていく必要があります。

こうした個性というのは、考えれば考えるほどわからなくなりがちなことでもある気がします。

僕自身、「あなたの個性って何ですか?」と問われても答えづらい。

でも、僕の中ではひとつの答えは出ています。

個性とは、”その人のフィルター”だということです。

これは完全に受け売りなんですけど、めちゃくちゃ納得した話があるんです。

僕は昔から東京03というお笑いトリオが好きだという話をよくしています。

そのブレーンである飯塚さんが、ラジオでこんな話をしていました。

若手芸人を呼んで喋っていた時なんですが、「他のお笑い芸人を見るか?」という話になったんですね。

お笑い芸人という仕事は、オリジナリティを生み出していくことがとても大事なんだそうです。

その若手芸人はそれをわかっていて、オリジナリティを出すために、他の芸人のお笑いを見ないようにして自分で突き詰めていこうとしていました。

飯塚さんは、「自分もそうだった頃がある」と話しますが、それと同時に、

「でもバカらしくてやめた、本当にバカだった」

とさらに続けます。

なぜそう思うかというと、「いろんなお笑いを見まくって、そこから吸収したものを自分のフィルターを通して出てきたものがセンスだ」と言うのです。

芸人ラジオの笑いの中で話していたちょっとのことだったのですが、僕は本当に衝撃を受けました。

接客にしても『良い接客』なんて腐るほど存在しています。

その『良い接客』というのもそれぞれですが、一般論として「これは良いよね」という方向性はある程度あるわけです。

でもそれをどう受け取って、どう体現していくかはその販売員自身のフィルターにかかっています。

アパレル店員でも、ずっとアパレルに携わってきた人の『良い接客』と、まったく別の業界で活躍していたり、全然関係のない趣味を持っている人の『良い接客』とでは、絶対に違うのです。

それは人それぞれのフィルターがあるわけで、それを通して体現されているからこそ出てくるもの。

つまりこれこそが個性たり得るわけで、とても面白いトークができるとか、やたら笑いが取れるとか、そんなことが個性ではないのです。

ミリタリーが好きなら、ミリタリーが好きな人だからこそのフィルターがある。

アイドルが好きなら、アイドルが好きな人だからこそのフィルターがある。

そうしたフィルターを通して、自分が思うことを体現していければそれはその人ならではの個性的な接客になっていくのですね。

笑顔ひとつ、挨拶ひとつ、商品の見方や説明の仕方などなど、あらゆるところにその個性は出ます。

「他の誰かのようにうまくやろう」とすればするほど、フィルターは薄くなり、個性は消えていくのです。

冒頭でも書いたように、個性がないこと自体が悪いことではありません。

共通して同じような満足を届けるビジネスであれば、その方が良いことも多々あります。

でも個性を追求するのであれば、自分のフィルターがどんなものかを突き詰めてみましょう。

必ずそこに答えはありますし、自然とあなたの個性は生まれてきます。

今日の質問&トレーニングです。

1)あなたが大好きなものを5つあげてみてください。

2)その5つの何かを絡めて、自店の商品をお勧めするとしたらどんなトークができるでしょうか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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