欧米諸国を襲いかねないテロのドミノ現象
また、国際テロ組織アルカイダは13日までに、中東諸国にあるユダヤ権益、米軍基地や米国人などを攻撃するよう世界中のイスラム教徒に呼び掛けるメッセージを発信した。これについて日本の外務省も海外邦人に注意喚起を発信した。他にも、アルカイダを支持するソマリアのイスラム過激派アルシャバブをはじめ、イエメンを拠点とするアラビア半島のアルカイダ、インド亜大陸のアルカイダ、シリアのフッラース・アル・ディーン、北アフリカのアルカイダなどアルカイダ本体を支持する各地の武装勢力がハマスを称賛し、武装闘争を訴えている。
既に、今回のイスラエルとハマスの衝突は長期化が避けられない状況だ。イスラエルと国交正常化を目指していたサウジアラビアも最近、その交渉を中断し、アラブ諸国では反イスラエル、反米感情が強まっている。そのレベルは中東でのテロ多発の原因となった2003年のイラク戦争のようだ。今後、欧米諸国ではテロに十分な注意が必要だ。2014年6月のイスラム国の誕生により、それ以降、ロンドンやパリ、バルセロナやニース、ベルリンやストックホルムなど各地でテロがドミノ現象のように発生した。今後、その再来が欧米諸国を襲うかもしれない。
image by: Wirestock Creators / Shutterstock.com
ページ: 1 2