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2023年ドラマ視聴率ワースト10に5本も入ったフジテレビが拭えぬ「袋小路」に入った感。潜在視聴率3%の役者2人の名前は…

もう2023年末ということで、テレビドラマの視聴率ランキングが出揃ったようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、そのランキングを見ながら、ワーストのドラマを生み出してしまったテレビ局の行末を案じながら、数字を持ってない2人の今後も心配しているようです。果たして、どの作品が見られて、どの作品が見られなかったのでしょうか?

民放連ドラ視聴率ランキング2023に見えてくる悲喜こもごも

テレビ業界…特にドラマ製作関係者にとって“年度末通信簿”と言われる2023年度の民放連続ドラマ、年間視聴率(12月20日現在)がほぼほぼ出揃いました。

もちろんドラマは視聴率が全てではありませんが、やはり見える数字として残るものは、良ければホッと胸がなで下ろされますし、ワースト何位とかになってしまえばスタッフと役者、そしてスポンサーにとっては首筋に寒気が走るものでしょう。

さて、今年TOP3に輝いたのは…

『VIVANT』 14.3%
『相棒21-後期』 13.0%
『ラストマン-全盲の捜査官-』 12.9%

となりました(視聴率は全てビデオリサーチ社調べ、関東地区)。

視聴率に強いと言われている“警察”ものがBEST10のうち7本、同じく強いといわれている“医療”ものですが、今年はまだコロナ禍の影響が残っているのでしょうか『Get Ready!』の1本だけでした。

製作局で言えば、テレビ朝日系が5本、TBS系が4本というほぼほぼ“2局独占”状態でした。

出演役者としてはどのような傾向があったのか見てみましょう。

今年は“直接対決”がテーマでもありました。

福山雅治、木村拓哉、堺雅人といった人気者役者が覇を争ったというわけです。

数字で見れば堺が1位、ましゃ(福山)が3位、キムタク(木村)が6位という順番です。

オンエア前はこの3人を称して“BIG3”なんて勝手にマスコミが名付けていましたが、もちろんドラマは役者だけで作られるものではなく、様々な…脚本、演出、噂、時事が影響していた結果でしょうね。

さて、ではワースト3も見てみると…

『たとえあなたを忘れても』 3.2%
『スタンドupスタート』 3.3%
『この素晴らしき世界』 3.9%

ちなみにワースト・ランキング10はフジテレビ系が5本、日本テレビ系が4本という、こちらもほぼほぼ“2局独占”状態でした。

放送時間帯や局の方針転換、制作費のかけ方等で全てのドラマをスタート・ラインに並べることはできないとしても、やはり袋小路に入った感は拭うことは出来ない気がします…特にフジテレビには。

前述したように役者だけの問題で視聴率が悪くなることはあまり無いとは思いますが、堀田真由と竜星涼に関しては“潜在視聴率3%”という不名誉な烙印を押されてしまったわけですから、今後の挽回に期待したいものです。

特に『鎌倉殿の13人』、『坂上どうぶつ王国』で好感度を上げている堀田主演の『たとえ~』がNo.1に輝いてしまったのが個人的にはとても不思議に映っています。

テレビ離れ、ドラマ離れと言われて久しい現状ですが、来年はどんな展開になるのでしょうね…楽しみに待ちたいと思います。

プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: kuremo / Shutterstock.com

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