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メッシに中国「入国禁止」措置か?香港で試合欠場も「日本で華麗なプレー」に大激怒の中国人民&政界が“サッカーの至宝”をフルボッコ

サイン入りのユニフォームはハサミで切り裂かれ、ポスターは焼かれ…。4日に香港で行われた親善試合を欠場し、その3日後のヴィッセル神戸との試合では途中出場ながら華麗なプレーを見せたリオネル・メッシ。そんなサッカー界のスーパースターに対して中国人が激怒する映像が、日本でも繰り返し報じられています。なぜメッシはここまでの怒りを買ってしまったのでしょうか。今回、中国の危険な素顔を知り尽くす台湾出身の評論家・黄文雄さんが主宰するメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、メッシの「中国入国禁止」の可能性にまで言及する現地の報道を紹介しつつ、その理由を考察。さらに未だスポーツマンシップが理解できない中国人民を強く批判しています。

いつまでもスポーツマンシップが理解出来ない中国

メッシ欠場騒動の“報復”か 中国側の親善試合開催中止発表にアルゼンチン紙は困惑「条件を満たしていないとキャンセルされた」

近現代史の中で、共産主義国家にとってスポーツは政治の道具でしかありません。選手の将来や、選手の体調などは重視せず、世界で活躍できる選手を次々と育成し、オリンピックなど国際的な大会で国の威信をかけて競わせます。

選手の人生は、優勝できれば地位も名誉も与えられるバラ色に、優勝できなければ地獄のような訓練の日々は続きます。そのため、薬物で筋力や体力を増強せざるを得ない選手も多かったのではないでしょうか。ロシアのフィギュアスケートのワリエア選手も、ドーピングで東京オリンピックの金メダルをはく奪されましたよね。

ワリエワがドーピングで金メダル剥奪へ 日本は繰り上がり団体銀メダル=露報道

香港で行われた、サッカーの香港リーグ選抜戦にアルゼンチン代表として参加したリオネル・メッシ選手が、内転筋の違和感を理由に試合に出ず、終始ベンチにいてピッチで戦うことをしなかったことが中国で波紋を呼んでいます。しかも、その波紋はどんどん大きくなっているようです。

事の顛末は以下、報道を一部引用します。

メッシは7日に行われたJ1神戸との親善試合で後半15分から途中出場。しかし、4日の香港リーグ選抜戦は内転筋の違和感を理由に欠場しており、わずか3日後の日本での試合で全力プレーを見せたことから、香港や中国では怒りが爆発。香港政府など政界からも追及の声が上がり、インテル・マイアミ側がチケット代の一部払い戻しを決定し、3月に中国で予定されていたアルゼンチン代表の2試合が中止になるなど波紋が広がり続けている。

欠場騒動メッシに中国メディア界のドンが暴言「サッカーがなければ何の役にも立たない」

中国のファンのみならず、政界までもが、中国はバカにされたと思っているというところが、共産主義国家ならではの発想ですよね。これは、日本ではプレーして香港ではしないということで、メッシは中国より日本を取った、ということへの屈辱感なのでしょうか。それとも、メッシは香港のサッカーは上手くないから、自分が出るまでもないと思っているのだろう、という卑屈な考えなのでしょうか。

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かつて、ロナウドが同様にケガで中国での試合を欠場した際も、さんざん非難されましたが、本人および関係機関がすぐに謝罪し、返金に応じたことにより、中国は留飲を下げたということがありました。

メッシ欠場騒動で中国協会がアルゼンチン協会と提携解消 3月の代表選開催も中止へ

メッシも、主催者側がチケット購入者に50%の払い戻しを発表しているようですが、本人のコメントはまだ出ていないようです。それにしても、ファンが嫉妬や劣等感などでスター選手を攻撃するのはまだ分かるとしても、政府までもが同じ論調で選手を排除しようとしているのがとても理解できません。

様々なメディアが憶測で報道している中には、メッシは中国入国禁止になるとか、メッシがスポンサー契約を結んでいる中国企業が契約解除するとか、あまりに負の感情のままに様々なことが並べ立てられています。言論人も、この論調に乗ってメッシを攻撃する人もいます。以下、報道を引用します。

中国共産党の機関紙「人民日報」系の「環球時報」で編集長を務め、SNSのフォロワー数で約2,500万人を誇るなど言論界をリードする胡錫進氏が連日メッシに対して猛批判を展開。中国メディア「看中国」によると、胡氏はメッシについて「サッカーができること以外に、高い資質を持っているわけではない」とした上で「サッカーがなければメッシは何の役にも立たない」とバッサリ。国民に対して「メッシを見下そう」と煽り、「キャリアが終わりに近づいており、道徳もない人物」と非難した。

欠場騒動メッシに中国メディア界のドンが暴言「サッカーがなければ何の役にも立たない」

アルゼンチンチームを呼んで中国で行われる予定だった試合が中止になったのは本当のようですが、それにしても、罵詈雑言がいきすぎています。期待を裏切られたという気持ちの表れとしての攻撃で、もしかしたら、中国政府へのすり寄りとしてのメッシ攻撃なのかもしれませんが、あまりにひどい。

今の中国人は、行列に横入りすることも少なくなり、信号無視することも少なくなり、かつての非文明的な行動はかなり減って来たと、春節を迎えた中での報道にありましが、ネット民としての匿名性を利用すると本性が露わになってしまうのでしょうか。

そもそも中国のサッカー自体、暴力行為一歩手前のラフプレーとマナーの悪さから「少林サッカー」などと揶揄されています。恥ずべき行為ばかりで、サッカー後進国から抜け出せないと、批判する人も少なくありません。自らの行為をもっと自省すべきでしょう。

「過激で暴行的な少林サッカー。恥だ」韓国識者が中国を痛烈批判!「無謀で愚か」「我が国がなぜ強国に成長したのか模範とすべき」

中国社会が変わり、道徳という概念が中国社会に浸透しないかぎり、中国とその他の民主主義国家との溝を埋めるのは難しいでしょう。

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※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2024年2月14日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。

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