この話、いかがでしたでしょうか。
ドリアンが若く美しいまま自由奔放に生きられたのは、うらやましいと感じた方もいるかもしれません。
しかしそこで生じるギャップによって、本人は大変ショックを受けてしまいました。
自分自身が、じわじわと他の人と同じように老いていくならば、それは少しずつ受け入れられることかもしれません。
しかし自分は美しいまま、肖像画がどんどん老いていくというギャップが、本人にとっては耐えられなかったのです。
そして実は、心理学には「ドリアン・グレイ効果」というものがあります。
自分がよくする表情は、自分自身の顔にベタベタと張りついていく。
これを、ドリアン・グレイ効果と呼びます。
すなわち、悲しい顔ばかりしていると、悲しい表情が顔に張りついていきます。
反対に、にこやかな顔ばかりしていると、笑顔が顔に張りついていくということです。
これを肖像画の顔がどんどん変わっていった小説になぞらえ、ドリアン・グレイ効果と呼ぶわけです。
この効果から学べることは
「普段から悲しい顔・怒った顔ばかりしている人は、リアルにその顔がプリントされてしまう」
ということです。
普段怒ってばかりの人の顔を見ると、第一印象で怒っている雰囲気を感じるはずです。
そして泣いてばかりの人も、パッと見で悲しそうな雰囲気があるのが分かりますよね。
逆に常に笑顔の人は、日頃の表情にもベースとして笑顔ができてきます。
ですのでおすすめしたいのは、とにかく普段から笑顔でいることです。
それは自分の顔にプリントされ、周囲の人にあなたの良い雰囲気が伝わっていきます。
そして周囲の人との関係にも良い作用が生まれ、日々の充実につながっていくはずです。
少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
image by: Shutterstock.com