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“作り笑顔”でもOK。接客業なのに「うまく笑えない人」への処方箋

「作り笑いは良くない」という風潮のある接客業。しかし、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、そうとは言い切れないと語り、作り笑いが必要な人も存在すると説いています。

作り笑顔は悪いのか

接客業って「作り笑顔は良くない」という風潮がありますよね。

作った笑顔って相手にも伝わるもので、だから心から笑いましょうというのが本筋の話です。

ただ僕は作り笑顔が絶対に悪いとは言い切れないと思っています。

それは特に入社して早々の時期において言えることではないでしょうか。

良い笑顔が自然と出る人は別に作り笑顔でいる必要なんてありません。

しかし中にはそれが自然にできないという人だっています。

これまで接客をしてこなかったとか、他人と接する機会自体があまり多くなかったとか、環境なんて人によって全然違うものです。

そんな人が接客をするようになったとして、いきなり良い笑顔が出せるかというとそれは難しいでしょう。

ですがこの業界はなぜか昔から、「作り笑顔はダメだ!心から笑うんだ!」ということを強く伝えがちです。

半ば強制的とも言えるその論調は、人によっては「自分は心から笑えない」と落ち込んでしまうこともある気がしています。

あくまでも僕の持論ですが、自然と笑えないなら最初は作り笑顔でも別に良いです。

初めのうちは無理にやっていることでも、それが繰り返されていくことでだんだんと普通になっていきます。

そうして笑顔になれるのであれば、それでいいじゃないですか。

『笑う』という行動は本来人に備わっている機能だと思いますが、慣れていない人だって当然います。

「知らない人の前だと緊張しちゃってうまく笑えないんです」という人だって思いのほかたくさんいるわけです。

それならそれで割り切って、作り笑顔でも良いから笑顔でいてみる。

「心からの笑顔でなければいけない」ということは、裏を返せば「心から笑顔になれない人は笑えない」ということにもなります。(無理に受け取ってしまえばですけど)

だったらトレーニングのつもりで作り笑顔を繰り返していけた方が、必然的に笑顔も良いものになるはずです。

商売をする上で笑顔でいることが絶対ではありませんが、笑顔でいることができる人の方がお客様を安心させられるというのは間違いありません。

笑顔のない店よりもある店の方が選ばれる確率は高いものです。

だったら自然な笑顔が出せないからと笑顔のない店よりも、最初は作り物でも笑顔のある店でいられた方が良いのではと考えています。

まぁあくまでも最初の頃の話で、ずっと作り笑いが続くのは違和感だとは思うので、トレーニングとしてだと受け取ってください。

今日の質問&トレーニングです。

1)あなたが「笑顔になれない」と思うような状況にはどんな時がありますか?周りの状況や自分の体調など、あらゆる面で考えてみましょう。

2)その状況でも(作り笑顔で良いので)笑顔でいるためには、どんな風に意識をしておけば良いですか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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