取材NGにされてはたまらない日本の大手メディアは、「あとは野球に集中したい」大谷翔平選手の意向を尊重し、結婚相手の詮索については週刊誌などにお任せのようです。取材NGと言えば、大谷選手サイドから指名されていたのが「女子アナウンサー」だったのだとか。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では、著者の吉田さんが、人気アナウンサーの加藤綾子さんが“出禁”になっていたという話を紹介。両親の意向なども加わって、野球界のスーパースターの“お決まり”コースである「女子アナ」と結ばれることがなかった理由を伝えています。
大谷翔平選手の結婚と世代間考察
大谷翔平選手(29)がご存じのとおり、結婚を発表した。「一緒にいて楽しい人。ずっと(一緒に)いるところを想像できた」などとニュースで心境を語った。大谷選手のインスタグラムでは、日本人女性と伝えた相手について「至って普通の人。出会ったのは3、4年前。婚約したのは去年」とし、名前などは明かさなかったという。
阪神でも今年1月20日、中野拓夢内野手(27)が30歳の一般女性と結婚したことを発表した。新選手会長がパートナーとともに、プロ4年目に挑むことになった。
昨年末には、ソフトバンク石川柊太投手と元AKB48/SKE48の大場美奈さんが結婚したことを発表した。2人はそれぞれのSNSで直筆の連名メッセージを投稿し、「笑顔の絶えない幸せな家庭を2人で築いていきます」と誓った。
なぜかプロ野球選手の結婚に関してはサッカー選手の結婚とは違った印象がある。なんだろう?日本風?というか和風?というか。いや、もちろん、良い意味です。
スポーツはそもそも嫌いではないが、率先してテレビにかじりつくタイプでもない自分にとってはプロ選手の結婚にいちいち派手に驚いたりはしないのだが、さすがに「世界の大谷翔平」選手の結婚には声を上げてしまった。えええっ!!だ、誰とぉ?と。
そう、「誰?お相手は?」だ。メディアからは一切恋愛情報は遮断され、妻に至っては「まさか男色…ってことないよね」などとサラっと言ってくるので、「それはないでしょ」とかわしたものの、テレビで大谷選手が出てくると少し横目で見てしまう自分もいた。
不倫だ、浮気だ、慰謝料だぁ!と何かしら騒いでいるエンタメ・スポーツ系の喧騒の渦の中、大谷選手の地味で、言葉が少ない“結婚発表”は時代劇さながら、武士道精神が宿っているのではないかと思えるほどにまぶしかった。
そんな感じに受け取ってしまうには理由もある。それは「女子アナウンサー」がダメらしいということを以前何かで読んだからだ。そもそも女性アナウンサーがNGだという。これは結構有名な話で、変に噂になるのを避けるためか、女性アナウンサーの個別取材は全て断るという徹底ぶりなのだそうである。女性アナウンサー側からしたら、お近づきになれるチャンスなだけに、残念な話。
しかし、自分の知名度も十分に分かっていて、変に噂されて本業の野球に支障が出るのを避ける徹底ぶりは、スポーツマンとして見本となる行いではないだろうか。すべてが妙に美しい。
大谷選手は、日本ハム時代に加藤綾子アナウンサーがインタビューした際に、「最初こそ野球の話をしていたのですが、途中から「好きなタイプは?」「どんな人と結婚したい?」と脱線しまくりでした。加藤は大谷選手を射ち落そうというのがアリアリでした。~週刊実話・関係者より~という。
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これをきっかけに加藤綾子アナウンサーは出禁になったという。選手によっては、これはしめたものと率先してLINE交換したりするのだろうが、鋼の大谷選手は出禁にしたのだから素晴らしい。さらに、これがきっかけで大谷選手は地元メディア以外女性の取材を断っていたというのだ。
この禊というか断捨離のような、荘厳ともいえる「お断り」をしていたことで、女子アナとの接点が最小限となったのだから、結婚相手となる可能性は低くなるのは当然のことだ。
以前ジャーナリストの赤石氏が大谷選手の両親と近しい方に取材をした時に「大谷選手の両親は、女優と女子アナとは結婚させないと言っている」と話していたそうだ。なぜだろう?父上も武道家上がりなのか。理由は明かされていないが、大谷選手の父親が野球選手、母親がバドミントン選手であったことから将来を見据えてのことなのでは?とも言われているようだ。
恋愛=結婚という解釈がとても強いのだろう。一度、昨今の未恋愛Z世代の若者に講義をお願いしてみたい。しかも、大谷選手はこのご両親の鋼の武士道の意向に同意していたようなので、女子アナとの結婚の可能性は低い。そもそも、大谷選手の好きなタイプは、「控えめな人」や「(男女ともに)チャラチャラしていない人」が理想らしい。
話は変わるが、ABEMA TVの番組に「私たち結婚しました」というものがあり、人気を博しているらしい。更にkindleでは、「わたしの幸せな結婚」という本が人気でブクログでは1位になっていた。
エンタメとして人気のオンラインコミックでは、電子コミック配信サービス「めちゃコミック(めちゃコミ)」の2022年の年間ランキングは、なんと上位10作品のうち、5作品が「結婚」関連の作品が占めているのだ。「結婚系マンガ」といって新たなジャンル確立にでもなる勢い。
そして、この大谷選手の「幸せな結婚」で火に油を注ぎ始めた。何なんだろう、この現象は。30年前と現在のZ世代の結婚に関する考え方の違いって何だろうか?社会や文化の変化によって複雑なものだろうが、なにか面白い傾向などないものか。
考えられる(あくまでも予想)心理面として…──(『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』2024年3月2日号より一部抜粋、続きはご登録の上、お楽しみください。初月無料です)
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