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メモ書きまでも「丁寧に書く人」は、なぜ今いち成長しないのか?

頭の中を書き出すとき、丁寧な書き方をしている人は乱雑に書いている人よりも、なぜか「発想がこじんまりしている」そうなのです。無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、本来の目的を見誤ってはいけないと語っています。

書き殴ることで得られるもの

何事も丁寧な人というのはいるものです。

例えば、メモ。

使っているメモ帳に丁寧に書き込みをして、後で見返しやすくする。

学校のノートなどもそうかもしれませんが、そうして後で使い勝手良くするというのは大事なことなのかもしれません。

ただ、丁寧にすることが目的になると話が変わってしまうことはあります。

僕が研修でよくやっているワークで、書き出してもらうワークがあります。

内容は様々ですが、「じゃあ今からこれを書き出してみてくださーい」とお願いして、いろんなことを書き出してもらうわけです。

そうすると、おそらく普段から丁寧にされている方は、ワークシートにこれまた丁寧に書き出しをしてくれます。

枠からはみ出さないように、ちょっと間違えたら消したりと、とても見やすく丁寧に書いてくれるのです。

ですが、こういうワークの目的って丁寧にやることではありません。

内容にもよりますが、いかに素早く出せるかが目的だったり、いかにこれまでに無い発想を出せるかが目的であることがほとんどです。

そのタイミングで丁寧にやっていても、主旨とずれてしまうんですね。

ワークが終わるとよくわかるのですが、(自分にそのつもりがなくても)丁寧にやることが目的になっている人は乱雑に書き殴っているような人と比べると発想がこじんまりしていたり、スピードが遅かったりします。

丁寧さを否定するつもりは一切ありませんが、本来の目的を達成できないのであればその丁寧さに意味は何も無いのです。

だから、状況に応じた使い分けをすることも考慮しておくと良いでしょう。

例えば僕はワークをやってもらう時によく、「消さないでください」と伝えます。

書いたものをいちいち消す時間も無駄ですし、思ったことをパッと書いて「違ったな」と感じたことでも、その時点での自分の頭の中が可視化されているために参考になったりヒントになることは少なくありません。

そうしてとにかく出していくことがトレーニングになるわけです。

周りから「字が汚い」とか言われようが、それが目的ではないのですから関係ありませんよね。

お恥ずかしい話かもしれませんが、僕が接客を見ている時のメモ書きは信じられないくらい汚いです。

たまーにロープレコンテストの後にスタッフの方から「メモを見たい」と言われて見せることがあるのですが、その時も何を書いてあるかわからないとよく言われます。(苦笑)

でもそれは僕がわかれば良いわけで、感じたことを書けていれば良いだけです。

丁寧に書かなければいけない時はちゃんと書きますし、自慢じゃありませんが僕はこう見えて小学生時代には硬筆のコンクールで6年間続けて賞をとり続けてますから!(情けない自慢)

話が思いっきりそれましたが、特にトレーニングをするような時や発想を展開させたいという時などは注意をしておきましょう。

丁寧に書くべき時とそうではない時とはちゃんとありますし、それは目的次第で変わってくるものです。

多分これって書く行為ばかりではなく、様々なことに通じる話ですね。

ちなみに毎回お届けしている「今日の質問&トレーニング」でもやっぱり同じことが言えます。

これを丁寧に書き出していても何の意味もありませんから、どんどん書き出したり行動していくことを考えてください。

今日の質問&トレーニングです。

1)大きめのノートやチラシの裏紙などを用意してください。

2)この1週間であなたが接客や販売で感じたフラストレーションを書けるだけ書き出してみましょう。

3)2ができたら今度はこの1週間で感じた嬉しかったことや楽しかったことを書けるだけ書き出してみましょう。

4)そこからどんな気づきがありましたか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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