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西田敏行「薬物疑惑」の真相。警察関係者が「西田はクスリをキメている」と勘違いした理由とは?劇場版ドクターXで脳裏に蘇る8年前の大豹変

12月に劇場版新作映画が公開予定の『ドクターX~外科医・大門未知子~』。これを記念して、主演の米倉涼子さん(49)や田中圭さん(40)らが登壇するファンミーティングが8月末に開催されました。ところが、同シリーズで蛭間院長代理を演じる西田敏行さん(76)の姿はなし。これに関して、西田さんの“薬物疑惑”を追いかけた8年前の取材を思い出さずにはいられないとするのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。

今なお第一線で活躍も、満身創痍の西田敏行

『NEWSポストセブン』が『ドクターX~外科医・大門未知子~』の劇場版公開記念イベントで開催されたファンミーティングに欠席した西田敏行の近況を報じています。車椅子で移動する、満身創痍の西田の写真とともに…。

2001年には頸椎症性脊髄症の手術、2003年には心筋梗塞、2016年には頸椎亜脱臼、胆のう炎…それでも役者として第一線で活躍している76歳…感服してしまいます。

西田で思い出すのは、今から8年前、初めて彼の車椅子姿をキャッチした、東京郊外にある某大学病院での取材です。

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芸能マスコミが追いかけていた西田敏行の「薬物疑惑」とは?

私が西田の身辺を洗おうと決断したのは、ある警察関係者から聞いた“西田敏行が薬物に手を出している”という話でした。

数日後から、都内にある西田の自宅で張り込み取材を始めました。

しばらく空白の日々が続きましたが、たどり着いたのが東京の郊外にある某大学病院だったわけです。

自宅で西田の姿を確認できなかったので、私は彼が長期ロケにでも出ているのかと、解禁前のスケジュールに探りを入れたりしていたのですが、結局はこの大学病院の入院個室病棟にいたわけです。

これはどこでも同じだと思いますが、大病院での取材は困難を極めるものです。

院内のセキュリティは厳重で、なかなかターゲットに近づくことはできません。

方法としては、ターゲットに有名人の知人がお見舞いに来たとき、その後を追跡取材するとか、ターゲットが検査等で移動した時、その行動ルートや病室等を確認したりします。

西田の場合は、一般診療を終えた午後、車椅子で移動している姿を確認できました。

黒のニット帽に無精ひげをたくわえ、首には厚いコルセットを巻いて、杖を持ったまま夫人が押す車椅子で移動していました。

まさか覗き込むわけにもいかず、声を掛けるわけにもいかないので、私は目の前の患者が本当に役者・西田敏行なのか、不安で仕方ありませんでした。全く覇気のない、視線も虚ろで土気色の西田でした。

しかしその数ヶ月後、私は港区六本木のロアビル前でバッタリ本人と出くわすことになります。

“狐につままれる”とはまさにあの時のことを言うのでしょう、それは『ドクターX~』の打ち上げパーティの取材時でした。

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あまりの“不死身ぶり”に、警察関係者が勘違い!?

足下はどこかおぼつかなかったものの、鼻歌を歌いながら階段を登っていく姿は病院とは真逆で、目の前にいるのが本当に役者・西田敏行かと不安に思うほどでした。

傍から見ても、米倉涼子と一緒にいることが本当に嬉しそうでした。

結局、薬物云々の話はうやむやのままですが、もしかしたらあんな大病を繰り返して役者をやっていることに“クスリでもやっていなきゃ、あんな凛とした演技はできっこない”と驚いた、警察関係者の“独り言”だったのかもしれませんね。

西田敏行は何度でも復活する

『ドクターX~』で西田は、大学病院の院長代理を演じています。

コミカルなやり取りもありますが、患者の命をも出世に利用したり、妻と娘がいながら院内外に愛人がいるとも言われている腹黒い、曲がりものという役柄です。

『ステキな金縛り』の落武者、『鎌倉殿の13人』の後白河法皇、『ドクターX~』の蛭間重勝…1作でも多く、あの唇の端だけで笑う西田の怪演を観ていたいものです。

『ドクターX~』の打ち上げパーティで見せた、あの飛び切りの笑顔を、是非また見せていただきたい…心からそう願っています。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

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