自民党総裁選に立候補したことで、あらためて“知的レベル”に注目が集まっている小泉進次郎元環境相(43)。これに関して、20年以上前に小泉家の庭で目撃した進次郎氏の姿が忘れられないと回想するのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。
大学生・小泉進次郎の、優雅で過保護な実家生活!?
先日、『日刊ゲンダイ』YouTubeに出演させていただいた際、自民党総裁選に立候補している小泉進次郎議員の“知性”について語ったのですが、視聴者から大きな反響をいただいているようです。御視聴ありがとうございます。
私が小泉ファミリーを取材するきっかけとなったのは、2001年の小泉純一郎氏の総理就任からですから、実に取材歴は23年を超えることになります。長いようで短いようで…。
目をつぶると、純一郎氏が卒業した県立高校の卒業名簿の入手に成功し、京浜急行の特急に乗って横須賀の街に取材に向かったことが、まるで昨日のことのように蘇ります(昔は個人情報保護法がなく、卒業名簿の連絡先を手がかりに地元同級生周辺を取材するのはふつうのことでした)。
大学には行かないの?「平日昼間のゴルフ練習」に違和感
先日のYouTubeでは、純一郎氏と孝太郎、進次郎が過ごした実家でのある光景をお話しました。
本当に、定期券でも買おうかと思うぐらい、横須賀には通ったものですが、毎日午前11時前後になると、決まってある光景を目にしていました。
それは当時、関東学院大学在籍中だった進次郎が、ウイークデーに必ずと言っていいほどやっていた、実家の庭でのゴルフの素振りです。
純一郎総理が誕生し、実家にはポリス・ボックスが設けられ、その警察官越しに見える奥の庭でのゴルフ・スイングに、私は強い違和感のようなものを感じたものです。
“学校の授業には行っているのだろうか…まぁ総理の息子だから悠々自適といったところなのか?”と、ほぼほぼ毎日行われるその光景に、心の中で自問自答する自分がいました。
というのが、YouTubeでお話させていただいた光景なのですが、実はこれには続きがあります。
総理の息子として警官3人に守られながらスイング練習
ほぼほぼ毎日通っていた交通費を、編集部に取材交通費としていただいていた私は、これを無駄にするのは忍びないと、何とか記事に反映できないかと考えました。
そこで思いついたのが、ポリス・ボックスとは正反対方面の塀の上から、このゴルフ・スイングを写真に収めることでした。
打ち合わせをして、脚立の準備もよろしく、カメラマンがシャッターを押そうとした瞬間、大事件が起きたのです。
どこで息を潜めていたのでしょうか、突然カメラマンに、ガタイのいい私服警官が3人、飛び掛かってきたのです!
側にいた私も、最初は目の前で起きたこの様子に、正に“目がテン”の放心状態でした。
この前、米国フロリダ州で、トランプ前大統領の狙撃暗殺未遂事件がおき、トランプ氏を守るために複数人のSPが彼に飛び掛かる一幕がありましたが、まさにあのような勢いでカメラマンに覆い被さってきたわけです。
“うわっ! これは刑事ドラマ・ロケのドッキリか?”…と。
カメラがライフルだったとしたら…日本では考えられないとしても、総理の息子を守った地元警察が、立派に仕事を果たしたというわけです。
これまでも、ある人物を取材していて、同業他社の記者に追跡取材された経験はありましたが、私服警官の仕事ぶり!?を目の前で見たのは、これが初めての経験でした。